中邑はクルーズにエルボー・ドロップから滞空時間の長いスープレックスで先制を許したが、スピンキックで反撃するとスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙う。しかし、クルーズは延髄斬りからのオリンピック・スラムで反撃。苦戦をしいられた中邑だったが、クルーズのスタンディング・ムーンサルトプレスを避けると、一瞬の隙を見逃さず必殺のキンシャサを叩き込んで3カウントを奪った。
新日本プロレスの代名詞だったIWGPインターコンチネンタル王座同様、WWEのインターコンチ王座もベルトは白とあって、中邑の雰囲気やコスチュームとも非常にマッチしている。違和感は全くないように見える。
勝利した中邑は非道にも倒れ込んだクルーズを蹴り飛ばして場外に追いやると、花道から走り込んでトドメのキンシャサを放ち、グロッキー状態のクルーズを見下ろしニタニタと冷酷な微笑みを浮かべてバックステージに戻った。
また、番組内では日本時間28日に放送される特別番組『スマックビル』で中邑が前王者フィン・ベイラーのリターンマッチを受けることが発表された。2人は新日本時代からの盟友だが、先月に入り抗争に発展。今月15日、にてPPV『エクストリーム・ルールズ』のキックオフショー(ウェルズ・ファーゴ・センター=ペンシルバニア州フィラデルフィア)でベイラーに挑戦した中邑が、キンシャサを決めて3カウントを奪取。世界で2人目、日本人では初の日米二大ブランド(WWE、IWGP)のインターコンチ王座を獲得している。
WWEではベイラーの方が先輩で、これ以上負けられないだろう。このリターンマッチは、今後の中邑を左右するかもしれない。
文 / どら増田
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