先週のスマックダウンで、ノンタイトル戦に勝利した中邑が、アーム・バーやライダーキックで攻め込めば、ベイラーもトペ・コンヒーロやオーバーヘッドキックを繰り出し激しい攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うも、これをベイラーがカウンターのスタンプで迎撃。続けてベイラーが必殺技、クー・デ・グラを狙ったが、これを直前で回避した中邑がキンシャサを2連発。これが決定打となり、ベイラーから3カウントを奪取。中邑が“白いベルト”インターコンチ王座を獲得した。
試合後のインタビューでは「俺の方がフィンよりベターな王者になる。人々はもう俺のことを忘れないだろう」と白いベルトを肩にコメント。中邑は新日本プロレス時代、IWGPインターコンチネンタル王座としてバラエティに富んだ相手と防衛戦を闘い、名勝負を繰り広げた。IWGPもインターコンチ王座のベルトは“白”。中邑に白いベルトがしっくりくるのも当然だろう。
抗争を繰り広げていたAJスタイルズとUS王者リコシェはタイトルマッチを行った。
AJは“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンとともに登場すると、突如ゴング前にギャローズ&アンダーソンがリコシェを襲撃。しかしリコシェは、ハリケーンラナからドロップキックで先制すると、お返しとばかりにギャローズ&アンダーソンにまとめてクロスボディを放った。
さらにリコシェが延髄斬りやネックブリーカーを決めれば、AJもペレキックやブレーンバスターを叩き込んで両者ハイレベルな攻防を展開。リコシェがシューティングスタープレスを繰り出すも、AJの足がロープ下に飛び出してフォールを回避。さらにセコンドのギャローズ&アンダーソンが介入してリコシェの追撃を邪魔すると、その隙にAJがセカンドロープからスタイルズ・クラッシュを炸裂させて3カウント。AJがリコシェを撃破してUS王座を奪取した。雪崩式のスタイルズ・クラッシュは新日本時代にもめったに使っていない荒技。この2人の抗争はこれが始まりなのかもしれない。
文 / どら増田
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