US王者リコシェが、再結成した“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズとシングルで対戦した。ギャローズには次回PPV『エクストリーム・ルールズ』でリコシェとの王座戦が決定したAJスタイルズと、新日本プロレス時代からのパートナー、カール・アンダーソンがセコンドについた。体格で劣るリコシェはギャローズのチョークスラムに捕まり、ビックブーツ、得意のアッパーカット、そして体格差を活かしたヘッドバットを食らって劣勢となったが、ギャローズの隙を突き、丸め込んで勝利。会場のファンはもちろん大喜びした。
するとイラついたAJが、今度はアンダーソンとの試合を要求すると、これを承諾したリコシェは介入を狙うギャローズとAJをトペ・コンヒーロやムーンサルトで蹴散らし、最後は630°スプラッシュをアンダーソンに決め3カウントを奪ったのだ。
元IWGPタッグチャンピオンチームから1日2勝したリコシェに、怒ったAJが襲いかかると、ギャローズ&アンダーソンもマジックキラーを炸裂させた。さらにスタイルズ・クラッシュを狙ったAJスタイルズだったが、既にグロッキー状態のリコシェを見て「お前はそのまま倒れておけ」とリングを後にしようとした。
それでもリコシェが起き上がると、渾身のフェノメナール・フォアアームを放ってリコシェをKOした。最後はボロボロにされたリコシェだが、ロウに昇格してからの成長は止まらない。日本時間15日の『エクストリーム・ルールズ』が楽しみである。
先日の日本公演でも活躍したセス・ロリンズ&ベッキー・リンチの王者カップルは、アンドラデ&ゼリーナ・ベガとエリミネーション・ミックス戦で激突した。
白熱の攻防を展開した両チームだったが、ベッキーがディスアーマーでゼリーナを排除すると、そこへ姿を現したレイシー・エバンスと乱闘に発展。ロリンズが制止して試合に戻るも、レフェリーの死角でロリンズがゼリーナのフランケンシュタイナーを食らって4人入り乱れた攻防に発展した。
最後はロリンズがアンドラデにカーブストンプを放ち3カウント。王者の貫禄を示したロリンズ&ベッキーが花道を戻ると、突如、日本公演でも大ブーイングを浴びていたバロン・コービン&レイシーが背後から襲撃。レイシーがウーマンズ・ライツでベッキーを沈めると、コービンが馬乗りになってロリンズに暴行し、『エクストリーム・ルールズ』前最後のロウで優位な立場にあることをアピールした。
文 / どら増田
写真 / 萩原孝弘