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芸能 2018年12月24日 12時30分
使用済みのアレを投げつける…関ジャニ大倉だけじゃない、芸人ファンの“ルール違反”行為
関ジャニ∞の大倉忠義が11月8日、携帯専用サイト『Johnny’s web』内のブログで、一部ファンの“ルール違反”に対して苦言を呈したことは記憶に新しい。一部ファンが執拗に大倉を追いかけ、一般人に体当たりをするほか、カバンの中に物を入れられたり、突然手をつながれるなど、ルールを守らないファンがいるといった驚きの実態を明かした。大倉は、プライベートで友人と食事をしている際に、駅などにいつもいるファンが横のテーブルにいることもあったという。 こういった女性ファンの“ルール違反”は、ジャニーズのようなイケメンタレント特有のものだと思いがちだが、大倉が受けているような行為は、芸人にとっても日常茶飯事だという。「芸人を出待ちして一緒に帰ったりすると、ファンは一気に勘違いしちゃう。芸人にファンとは駅で別れろと指導してはいるんだけれど、中には尾行してまで家を突き止めるファンもいるよ。先日ライブの打ち上げに行く時も、必死に芸人を追いかけてきて、お金も払わず駅の改札に突進、駅員に止められていたファンがいたからね…」(お笑い事務所関係者) お笑いファンに実態を聞くと、より驚きのエピソードが出てきた。 「塩対応の芸人にはプレゼントを受け取ってもらえないからと、投げつけてでも渡そうとするマナーの悪いファンがたくさんいる。使用済みのナプキンを投げつけたファンまでいて、芸人がガチ切れしているところを見た」 「ライブの出待ちでいつも帰りが遅くなることを親に咎められて、『だって、○○さん(芸人)が私を帰してくれないんだもん…』と言い訳したお笑い友達がいた。親がその言葉を真に受けて、事務所に抗議の電話をしたらしくて。友達がまだ18歳未満だったことから、芸人と事務所が親に謝罪する事態になったと、のちに芸人本人から聞いた」 「友達だった人が、かなりの痛いオタク。ずっと追いかけている芸人に冷たい態度を取られるようになったら、『一番彼を心から思っている自分にそんな態度を取るなんて許せない』と言い出した。その芸人の事実無根の噂を匿名掲示板にさんざん書いた挙句、ありとあらゆるゴシップ雑誌に『私は○○(芸人)に遊ばれて堕胎しました』と嫌がらせで電話したと言っていて、ドン引きした」 ジャニーズなどのアイドルと比べて、お笑い芸人はファンとの距離が近い分、勘違いしてしまうファンも余計に多いのかもしれない。距離が近いからこそ、本来なら適切なマナーが求められるところだが…文/浅利 水奈
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芸能 2018年12月24日 12時20分
2018年たっぷり稼いだ安室奈美恵さん、気になる今後は
9月に引退した安室奈美恵さんが、オリコン年間ランキングの「アーティスト別トータルセールス部門」で1位になったことが先ごろ発表された。 「アーティスト別トータルセールス部門」は、音楽ソフト(シングル、アルバム、DVD、ブルーレイディスク)の総売り上げ金額を競う部門で、安室さんは96年以来2度目の1位となった。総売り上げ金額は190億円。190億円超えは、2012年の「AKB48」(191億円)以来となった。 安室さんは引退前日の9月15日の沖縄の音楽イベントでラストステージを飾ったが、音漏れを聞こうと、会場に入れないファン1万人が集結。また、化粧品、アパレルなど限定コラボグッズは完売続出となった。 また、引退当日、安室さんが花火イベントを鑑賞に訪れた際に着用していた浴衣の販売元には問い合わせが殺到。そのため、生産が追い付かない状態になってしまったという。 さらに、日経トレンディ「2018年ヒット商品」ランキングで安室さんが1位に輝いた。同ランキングで人物名が1位を獲得するのは、1999年の宇多田ヒカル以来、19年ぶりとなった。 しかし、引退後、安室さんに関する記事はまったくメディアに出ていない。 「引退前、顧問弁護士が週刊誌などに、引退後の“取材規制”を依頼するなどしたことで絶大な効果があった。一時期、紅白へのサプライズ出演のうわさもあったが、NHKはもともとあきらめていたようで、交渉すらしなかったようだ」(芸能記者) そんな安室さんだが、果たして、このまま表舞台から消えたままの生活を送るのだろうか?「ある女性歌手をプロデュースするという話があるが、安室さん本人の気が向けばのようで、まだまだ先のことになりそうだ」(音楽業界関係者) しばらく悠々自適な生活を送ることになりそうだ。
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社会 2018年12月24日 12時10分
定番の“あるある”ミスに気をつけよう クリスマスイブ、男女の気まずいエピソード
恋人たちにとって特別な日であるクリスマスがやってくる。特にクリスマスイブは、いつもよりロマンティックな演出で二人の愛を深めたいと思うもの。しかしながら、意外にクリスマスやイブの日に失敗をしてしまった人は多いようだ。そんな“アイタタタなエピソード”の数々をまとめてみた。 「もうほとんど付き合えそうな女の子と過ごしたクリスマスイブ。このままホテルに持ち込んで告白をしようと思っていて、女の子もそれなりに乗り気の様子。そこで勢いでラブホに直行したのですが、まさかのどこも満室だったんです。車で何軒も回ることになり雰囲気も台無し。結局、空室を見つけられず気まずく帰りました」(30代・男性) 最近はアプリなどで予約ができるラブホテルも多いので、イブともなると満室になることは間違いない。行くだけでも気まずいのに、満室で帰る姿は想像するだけで辛いかも…。 「付き合って初めてのクリスマスイブ。デートを完璧にエスコートすることばかりに気を取られ、まさかのプレゼントを用意していないというミス! 彼女側は用意してくれていたので、渡された瞬間気まずくなって、なぜか“金欠”という言い訳をしてしまいました…。それが原因かは分かりませんが、その後、彼女とはすぐにお別れすることになりました」(20代・男性) 特に男性はレストランの選定など気を遣うことも多いので、思わぬミスをしてしまうもの。しかし、言い訳に金欠は痛かったかもしれない…。 「いつもイブの日に限って残業に。気持ちが浮かれているからか、ミスの後処理に追われ、2時間近く彼女を待たせてしまいました。いつも優しい彼女ですが、さすがにイブの日に何時間も待たされるという仕打ちにはキレたようで、そのあと大喧嘩に。年が明けても彼女の怒りは収まりませんでした」(40代・男性) 仕事で遅刻してしまうのは、男女問わずある様子。今年はできるだけトラブルを避け、楽しいクリスマスを過ごしてもらいたいものだ。
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芸能 2018年12月24日 12時00分
不安要素多々? 1月2日放送『下町ロケットSP』高視聴率獲得なるか
23日に最終回を迎えた『下町ロケット』(TBS系)が1月2日にSP版として「新春ドラマ特別編」を放送する。 池井戸潤の同名小説シリーズが原作の本作。2015年にドラマ化されると大ヒットを記録し、平均視聴率18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、最高視聴率22.3%をたたき出した。その後、今年10月期に“待望の続編”として再びドラマ化されたものの、前回に比べて視聴率はいまいち伸び悩んだ。それでも10%以下を記録することはなく、終盤に追い上げを見せた。視聴率は勝利していたものの、SNSなどでは『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に話題性を奪われてしまう結果だった。 その原因はストーリーのテンポの悪さにあるという。 「池井戸潤の作品の大きな特徴は勧善懲悪ですが、今回は味方だったはずの人が公判で敵になったり、それにしたがって登場人物が増えた。それでストーリーの進み具合が悪くなったのは確かです。また毎話毎話、地道に頑張っている主人公たちが報われるという一辺倒な展開にマンネリを覚えている視聴者も少なくありません。放送前の期待は大きかったのですが、この結果にTBS側としては『あてがはずれた』といったところでしょう」(ドラマライター) 続編のヒットを見越して制作されたと思われる「SP版」だが、視聴率が見込めない要因は裏番組にもある。 「『SP版』は2日21時から放送されますが、裏には高視聴率が期待できる『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半SP!』(日本テレビ系)や、『夢対決2019とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)、『新春ドレミファドン! 冬ドラマ豪華女優・俳優 大集合SP』(フジテレビ系)などが放送されます。バラエティ色が強い正月特番がひしめく中、ドラマは録画されがち。視聴率につながらない可能性は大いにあるでしょう」(同) 放送前の前評判は高かったものの、ドラマファンから「飽きた」との声が多く寄せられてしまった『下町ロケット』。果たして「SP版」は成功するのだろうか。注目したい。
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その他 2018年12月24日 11時00分
高齢者は要注意! 鼻をほじると肺炎になる!?
日本では、65歳になると無料で「肺炎ワクチン」を受けることができる。肺炎の原因となる「肺炎球菌」は、健康な人でも当たり前に持っている常在菌だが、肺炎による死亡率は年齢を重ねるほどに増えていく。 60代の死亡原因の第5位、70代は第4位、90代では第2位となり、死因としてはがんよりも多くなる。 山梨大医学部名誉教授の田村康二氏が言う。「肺炎は悪化すると死に至る危険な病ですが、自身で抵抗力を上げ、肺炎に感染しそうな場所へ近づかないことで、発症する可能性を下げることができます」 英王立リバプール大学病院の研究者らが、18〜45歳の成人被験者40人に肺炎球菌を塗布し、ぬれた手を鼻に近づけ息を吸い込む、乾いた手を鼻に近づけ息を吸い込む、ぬれた手で鼻をほじる、乾いた手で鼻をほじるのいずれかを行ってもらう実験を行った。 その結果、全グループで感染が生じたが、感染しやすかったのは「鼻をほじる」という行為だった。肺炎球菌の感染経路としては、くしゃみや咳を介した「飛沫感染」が知られていたが、初めて鼻と手が接触するだけで肺炎球菌が広がることが確認されたわけだ。 世界では、毎年130万人以上の幼児が肺炎で亡くなっている。治験は、幼児の行為に警鐘を鳴らす意味もあって行われたが、高齢者も乳幼児同様、感染弱者。年をとったら不用意に鼻をほじらないほうがいい。 「最近は耳垢を取る医師も少ない。耳の穴の開口部から鼓膜までつながる外耳道を保護する役割を果たしており、完全に不要な老廃物ではないんです。耳垢は、外耳道の上皮の動きと、咀嚼やあくびの際の顎の動きなどによって、自然に開口部に移動していく。アメリカの学会などでは、耳の掃除をするなら外側を布で拭く程度にとどめ、耳の中にモノを入れるべきではないとしている」(田村氏) 余計なことはしないことである。
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社会 2018年12月24日 06時30分
森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★米中貿易摩擦の本当の意味
12月5日に中国の通信機器大手ファーウェイの副会長、孟晩舟(モンワンジョウ)最高財務責任者が、米国の要請を受けたカナダ政府に身柄拘束された。ファーウェイが、米国の対イラン経済制裁に違反して、イランに通信機器を輸出した容疑だとされる。だが、額面通りに受け取る関係者はいない。これは明らかに、トランプ政権のファーウェイに対するけん制だ。その証拠に、何でも米国に追従する日本政府は、翌6日に、中央省庁や自衛隊が使用する通信機器からファーウェイとZTEの2社製品を排除する方針を早速決めた。 米国は8月に成立した国防権限法で、ファーウェイとZTEの製品を米国の政府機関や、政府の取引企業が使用することを禁じている。両社の製品には、ウイルスが仕込まれていて、通信を中国当局が盗聴したり、サイバー攻撃を行う際の起点となっている疑いがあるという。私は通信技術の専門家ではないので、それが本当かどうか分からないが、そのことは本質的な問題ではない。本質は、アメリカがファーウェイを封じ込めようとしている事実だ。 ’87年に中国・深センに設立されたファーウェイは、通信端末の分野で米国のアップルを抜いて、世界第2位に躍り出ている。また、通信事業者向けネットワーク事業や法人向けICTソリューション事業などで、世界170カ国以上でビジネスを展開している。ファーウェイは研究開発に積極的で、売上高の15%を開発費に注ぎ込み、いまや世界最先端の通信技術を擁するようになった。トランプ大統領は、それが気に入らないのだ。 トランプ大統領の本音は、「中国は日用品や家電製品を人海戦術で作ることに専念して、アメリカが独占してきた先端情報分野に足を踏み入れることは許さない」ということなのだ。 米国が、今年7月から9月に中国に課した制裁関税は、「中国がアメリカの知的財産権を侵害している」というのが表向きの理由だった。だとしたら中国は、「今後、アメリカ製品のパクリはしません」と宣言すれば、貿易戦争は収まるはず。しかし、中国がそうしないのは、水面下で突き付けられている米国からの要求が、アメリカがリードしてきた最先端情報技術分野からの撤退だからだ、と複数の中国の専門家は証言する。中国政府は、「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」という計画を推進している。2049年の中華人民共和国建国100周年までに、現在の労働集約型のモノづくりから完全脱却して、世界最先端の技術に立脚した製造大国の地位を築くことが最終目標だ。 その中で、自動運転の実現に不可欠の第五世代通信(5G)の開発を進めるファーウェイは、中国の国家戦略にとって、最重要企業だ。だからこそ、アメリカは「出る杭」であるファーウェイをいまのうちに徹底的に叩いておきたいのだ。 米中貿易戦争は90日間の休戦になっているが、国家の威信をかけた戦いである以上、来年4月から、再び激化するのは確実だ。 そうした中で、情けないのが日本政府の対応だ。カーナビで最先端技術を誇ったパイオニアも、香港の投資ファンドが買収する方向。日本は、最先端技術のカヤの外に置かれ、ずるずると途上国への道を歩んでしまうのだろうか。
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芸能 2018年12月24日 06時30分
紅白で不安視されるユーミンの“放送事故” 注意書きの深い意味とは
大みそか放送の「第69回NHK紅白歌合戦」に紅組で出場するユーミンこと歌手の松任谷由実が、“夢の名曲メドレー”を歌唱することが5日、紅白の公式サイトで発表された。 同サイトによると、400曲以上におよぶユーミンの全曲の中から、「私が好きなユーミンのうた」を募集することを告知。本番では、それらを反映した“夢の名曲メドレー”になるとみられるという。また、「ユーミンの曲とともにあった、恋の思い出」、「背中を押してくれた、ユーミンの曲」、「大好きな映画・ドラマで流れていた、ユーミンの曲」といった曲にまつわるエピソード、さらにユーミンへのメッセージも募集。 ただし、「エピソードの投稿数が上位の曲をパフォーマンスするとは限りません」と、注意書きも添えられている。「わざわざ注意書きが添えられたのには深い意味がある。というのも、このところ、ユーミンは高音を出すのがかなり厳しい状況。そんな中、高いキーの曲が上位にランクインする場合を想定。ユーミン本人がNGを出した場合を見越しての注意書きだと思われる」(NHK関係者) ユーミンの急激な衰えが露呈したのは、14年に上演された自身の楽曲と演劇を融合させた音楽劇「Yuming sings…『あなたがいたから私がいた』」だったというのだ。「演劇をしながらところどころで、ユーミンが生歌を披露していくのですが、かなりキーを下げていました。12年にも同様の音楽劇が上演されましたが、その時と比べての衰えようがかなりひどかったんです。そのため、生歌はかなり厳しいと言われており、紅白での“放送事故”が心配されます」(芸能記者) 紅白での楽曲選びは慎重にならざるを得ないようだ。
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社会 2018年12月24日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第四番 三木武夫(1)
「三木をやり手の年増芸者とすれば、福田(赳夫)も大平(正芳)も女学生みたいなものだ。三木がプロなら、福田も大平もアマ」 「太鼓、三味線の音が鳴り出せば、三木は呼びもしないのに飛んでくる。年増芸者ながら尻まで裾をはしょって舞台に上がり、客の前で踊ってみせる。しぶとい。しかし、『芸』があるからアレは生き残る」 幾多の権力抗争を制し、ついには天下を取った“炯眼”田中角栄ならではの三木武夫評である。その意味では、田中の真の権力闘争の相手は「角福戦争」を繰り広げた福田赳夫ではなく、じつは田中を「金権体質」と糾弾し続けた「クリーン三木」を標榜する三木武夫であった。また、その三木の“仮面”との戦いが、田中最後の権力闘争とも言えたのである。 田中はのちに竹下登の田中派分裂の“造反”に遭い、その攻防戦に身を削ったが、これはロッキード事件を引きずっていたゆえの、水は低きに流れるの謂い、時の流れでもあり、真の権力闘争とは言い難かったのだ。 三木と田中の政治、人生に対する「見方」の決定的違いは、その生い立ちにさかのぼる。田中が貧窮の幼少期から這い上がったのに対し、三木は自らの著で子供の頃から「甘やかされて育った」と記したように、世俗の苦労とは無縁であった。三木の生い立ちを記してみると後年の「三木像」がうなづけるのである。 三木は徳島県の香川県との県境近くの村で、明治40(1907)年、農業と肥料を営む裕福な家で一人っ子として生まれた。小学生時代から「自分は将来、総理大臣になる」と“宣言”し、家の前に積まれた米俵の上に立っては、身ぶり手ぶりを交えて演説のマネをしていたくらいだった。 もとより小学校での「話し方大会」でも活躍、県立徳島商業学校に進学すると、迷わず弁論部に入っている。また、この徳島商業では、野球部の集めた資金を校長以下が宴会など遊興費に流用したことに怒り、弾劾ストライキの先頭に立ち、校長もクビになったが、三木も放校、神戸の中外商業への転校を余儀なくされている。中外商業卒業後は明治大学専門部商学科に入学、ここでも弁論部で活躍している。 卒業後は改めて法学科に再入学、アメリカ、ヨーロッパに遊学したあと、昭和12年3月にようやく30歳で明大を卒業したのだった。この遊学には、生家が当時のカネで5000円を手渡した。“あんみつ”一杯が10銭の当時からすると、今ならゆうに数百万円に相当したのだから、なるほど一人息子ゆえ両親の寵愛を一身に受けて「甘やかされて育った」ことになる。 この頃の時代背景は、政党内閣制が崩壊、満州事変や「二・二六事件」を経て軍部が台頭し、政治への支配力を強めていたが、一方でこれに対抗するデモクラシー復活気運の高まりもあった。折りから、時の林銑十郎内閣が昭和12年3月、議会を解散、三木は待ってましたと言うように、就職することなくこの選挙に無所属で出馬、当選を果たしたのであった。学生服姿での立候補で、30歳当選は最年少、新聞は東京―ロンドン間を飛び、平均時速で世界記録を達成した「神風号」になぞらえ、「神風候補」とはやし立てたものだった。 また、この選挙中に三木は既成政党に向かって「金権体質」などと厳しく批判、政党活動の浄化を叫んでいた。 当選後は日中戦争さなかに次第に高まる日米開戦論に対抗し、日米協調の運動を繰り広げた。ために、昭和16年12月開戦の太平洋戦争中に東條英機内閣が行った「翼賛選挙」では、政府から推薦を外されるなど様々な妨害に遭ったものの、これをはねのけ、落選をすることがなかったのだった。★「バルカン政治家」の誕生 戦前の三木は、就職経験がなく、実社会を知らずで、まさに怖いものなしの「反骨政治家」を見せつけた。田中はと言えば、地べたを這う苦節の末、自らの建築事務所を開設したのを手始めに『田中土建工業』を設立、昭和17年には年間施工実績全国50位以内にランクインされるなど事業家としての道をひた走っていたのだった。そして、昭和20年の終戦を機に、田中は衆院議員に当選(昭和22年)して政界入り、「政治家三木」と対峙することになる。 田中は民主党、民主自由党と大政党に所属、時の首相・吉田茂の門下に入り、若くして政治家としての頭角を現わしていく。一方の三木は吉田に組せず、一貫して左右の「中道路線」を歩み、協同民主党結成のあと、国民協同党では少数党ながら一党の党首となり、社会党の片山哲と連立内閣を組んで逓信大臣に就任した。その後も、国民民主党、改進党、日本民主党と所属政党の再編を繰り広げながら「第3勢力」の有力者の地位を定着させていった。 その間、吉田政権打倒が常に旗印で、ついには鳩山一郎内閣の成立に協力、ここで運輸大臣として2度目の入閣を果たすのだった。 常に少数政党を率い、埋没することなく生き残る三木に対して、「バルカン政治家」との名前が出たのはこの頃からである。一貫して「議会の子」として政界遊よくを繰り返す三木に対して、田中は戦後復興に資するための鉄道、道路、住宅など、次々と議員立法を成立させていく。やがて、三木は田中の「金権体質」を批判。両者が激突する日がやってくることになる。(文中敬称略/この項つづく)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2018年12月24日 06時00分
アメリカより盛り上がっている? 訪日米国人が必ず不思議に感じる「日本式クリスマス」
日本各地の街はイルミネーションで彩られ、華やかなムードに包まれるクリスマスシーズン。来日したてのアメリカ人は「アメリカよりも盛り上がっている!?」と目を丸くすることも多いと聞く。そこで、訪日するアメリカ人に人気の米軍基地近くのバーでリサーチしてみたところ、“日本式クリスマス”の不思議に感じる点は主に3つに絞られた。 まずは「クリスマスケーキ」。アメリカのほうが大きくて派手なケーキを想像してしまうが、デコレーションされたケーキが街中で売られている光景は、アメリカ本国ではあまり見ないとのこと。 クリスマスのケーキといえば、手作りのアップルパイやパンプキンパイが定番。人の形をしたジンジャーブレッドクッキーや、赤と白のストライプの杖型キャンディーも無くてはならないアイテム。それらは見かけることがなく、早くからコンビニなどでケーキの予約を煽っていることに違和感を覚えているそうだ。 2つ目は「フライドチキン」。ケンタッキー・フライド・チキンや各社コンビニがこぞって宣伝していることを不思議に思っているそうだ。アメリカでは基本ターキー(七面鳥の丸焼き)でお祝いする。しかし、11月の第4木曜が“サンクスギビングデー”で、そこでも必ずターキーを焼くので、食傷気味。だから、家庭によってはローストビーフやハムをグリルすることも多い。いずれにせよクリスマスは特別な日なので、ファストフードでお祝いすることなどあり得ないとのことだ。 最後は必ず疑問に思うという「恋人と過ごすクリスマス」。アメリカでのクリスマスは家族、親戚と共に祝うことが当たり前。恋人とはニューイヤーイブを過ごすことはあっても、クリスマスは家族との時間という認識だ。日本では大みそか、正月は家族で過ごす習慣があるため、真逆のようだ。 当然だが、大体がキリスト教徒のアメリカ人にとって、クリスマスは宗教行事。クリスマスイブには家族で教会で特別な礼拝を行い、そのあとにディナーを楽しむのである。クリスマスを恋人と過ごそうと躍起になって彼氏、彼女を探している姿や、「クリぼっち」なる言葉すらある日本のクリスマスの光景を、彼らは滑稽に思っているのである。 大体がキリスト教徒でもない多くの日本人が、クリスマスを祝うことに違和感を覚えているアメリカ人も多いことも分かった。もちろん日本式にクリスマスを楽しむことも悪くはないが、昨今はインバウンダーもたくさん訪れている。元はクリスチャンのお祝いということを、もう一度認識して過ごすことも必要なのかもしれない。
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スポーツ 2018年12月24日 06時00分
イチローの現役復帰が内定!東京ドーム開幕戦にチラつく巨人の影
「選手・イチロー」は、東京ドームのバックスクリーンにスタメンとして名を連ねることができるのか…。 2019年3月20、21日にシアトルマリナーズが開幕2連戦を行うのは既報通り。その日本興行を盛り上げるためか、マ軍を率いるスコット・サーヴィス監督がこう断言した。 「イチロー抜きで東京に行くと思うかい? イチローも一緒にいく。スタメンかどうかは、まだ決めていない。でも、彼を日本で見られるということは間違いないよ」 イチロー(45)の現役復帰である。この発言は、米ウインターミーティングで出たもの。同会議に出席後、サーヴィス監督が一部メディアの要請に応じ、今オフの戦力補強に関する質問の中で、イチローのことも答えたのである。 同会議を取材した米国人ライターがこう続ける。 「マリナーズは世代交代を進めるため、主力クラスのベテランも放出しています。放出する一方で、ニュースになるような若手の有望選手の獲得がまだ見られないので、イチローのことも聞かれたんです」 45歳のイチローを現役復帰させるのは、世代交代のチーム方針に逆行するが、サーヴィス監督は「彼は特別な存在」とも語っていたそうだ。もっとも、2018年5月の“引退会見”では、「スペシャルアシスタントアドバイザー」就任と同時に、「チームに帯同して練習は続ける」と、現役復帰への足場作りも示唆していた。 「東京ドームで公式戦をやるにあたって、日本人プレーヤー、それも絶大な支持を受けているイチローを抜きにして興行が成り立つわけがない。来年は現役に復帰している」(スポーツ紙記者) そんな声も多く聞かれた。 イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏も年内契約を目指している旨を明かしている。主軸バッターであるロビンソン・カノ(36)、ア・リーグ最多セーブを挙げたエドウィン・ディアス投手(24)を放出するなど、マ軍は選手の入れ換えが激しい。さらに、レギュラー右翼手であるハニガーもトレード放出が噂されている。カノの放出によって、中堅手のゴードンが二塁にまわる。この時点で外野の3つのポジションのうち、2つが空いたことになる。 「ギャメルが期待されているんですが、打率2割7分台で首脳陣はまだ合格点をつけていません。レイズからスミスを補強しましたが、レギュラーを前提としたトレードだと報じられています。今、メッツとの間でもトレードが噂されていて、マ軍は外野手を狙っているそうです。イチローは4番手か5番手の外野、でも、ギャメルがオープン戦で結果を出せなければ、スタメン出場も十分にあり得ます。また、ギャメルに不安が残るから、イチローの現役復帰が叶ったとも判断できます」(前出・米国人ライター) こうしたイチローとマリナーズの動きに関して、日本のプロ野球界ではこんな“憶測”も重ねられている。 「イチローは巨人入りした岩隈久志(37)に一目置いています。右肩にメスを入れた後のリハビリに対するマジメさ、練習熱心さを評価していました。巨人はイチローとの関係を構築する目的もあって、岩隈にオファーを出したのではないか、と。日本興行が終わった後、契約が切られるなんてイヤな見方も一部ではされています」 19年開幕戦の舞台となる東京ドームは、巨人の本拠地でもある。巨人関係者も強い関心を持っているはずだ。途中解雇なんてことにならないよう、好スタートを切ってもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)注釈/スコット・サーヴィス監督について,一部メディアでは「サービス監督」「サーバイス監督」と表記しておりますが、当サイトは廣済堂出版刊「メジャーリーグ選手名鑑」を参考にいたしました。
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
