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不安要素多々? 1月2日放送『下町ロケットSP』高視聴率獲得なるか

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阿部寛

 23日に最終回を迎えた『下町ロケット』(TBS系)が1月2日にSP版として「新春ドラマ特別編」を放送する。

 池井戸潤の同名小説シリーズが原作の本作。2015年にドラマ化されると大ヒットを記録し、平均視聴率18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、最高視聴率22.3%をたたき出した。その後、今年10月期に“待望の続編”として再びドラマ化されたものの、前回に比べて視聴率はいまいち伸び悩んだ。それでも10%以下を記録することはなく、終盤に追い上げを見せた。視聴率は勝利していたものの、SNSなどでは『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に話題性を奪われてしまう結果だった。

 その原因はストーリーのテンポの悪さにあるという。

 「池井戸潤の作品の大きな特徴は勧善懲悪ですが、今回は味方だったはずの人が公判で敵になったり、それにしたがって登場人物が増えた。それでストーリーの進み具合が悪くなったのは確かです。また毎話毎話、地道に頑張っている主人公たちが報われるという一辺倒な展開にマンネリを覚えている視聴者も少なくありません。放送前の期待は大きかったのですが、この結果にTBS側としては『あてがはずれた』といったところでしょう」(ドラマライター)

 続編のヒットを見越して制作されたと思われる「SP版」だが、視聴率が見込めない要因は裏番組にもある。

 「『SP版』は2日21時から放送されますが、裏には高視聴率が期待できる『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半SP!』(日本テレビ系)や、『夢対決2019とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)、『新春ドレミファドン! 冬ドラマ豪華女優・俳優 大集合SP』(フジテレビ系)などが放送されます。バラエティ色が強い正月特番がひしめく中、ドラマは録画されがち。視聴率につながらない可能性は大いにあるでしょう」(同)

 放送前の前評判は高かったものの、ドラマファンから「飽きた」との声が多く寄せられてしまった『下町ロケット』。果たして「SP版」は成功するのだろうか。注目したい。

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