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イチローの現役復帰が内定!東京ドーム開幕戦にチラつく巨人の影

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イチロー

 「選手・イチロー」は、東京ドームのバックスクリーンにスタメンとして名を連ねることができるのか…。

 2019年3月20、21日にシアトルマリナーズが開幕2連戦を行うのは既報通り。その日本興行を盛り上げるためか、マ軍を率いるスコット・サーヴィス監督がこう断言した。

 「イチロー抜きで東京に行くと思うかい? イチローも一緒にいく。スタメンかどうかは、まだ決めていない。でも、彼を日本で見られるということは間違いないよ」

 イチロー(45)の現役復帰である。この発言は、米ウインターミーティングで出たもの。同会議に出席後、サーヴィス監督が一部メディアの要請に応じ、今オフの戦力補強に関する質問の中で、イチローのことも答えたのである。

 同会議を取材した米国人ライターがこう続ける。

 「マリナーズは世代交代を進めるため、主力クラスのベテランも放出しています。放出する一方で、ニュースになるような若手の有望選手の獲得がまだ見られないので、イチローのことも聞かれたんです」

 45歳のイチローを現役復帰させるのは、世代交代のチーム方針に逆行するが、サーヴィス監督は「彼は特別な存在」とも語っていたそうだ。もっとも、2018年5月の“引退会見”では、「スペシャルアシスタントアドバイザー」就任と同時に、「チームに帯同して練習は続ける」と、現役復帰への足場作りも示唆していた。

 「東京ドームで公式戦をやるにあたって、日本人プレーヤー、それも絶大な支持を受けているイチローを抜きにして興行が成り立つわけがない。来年は現役に復帰している」(スポーツ紙記者)

 そんな声も多く聞かれた。

 イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏も年内契約を目指している旨を明かしている。主軸バッターであるロビンソン・カノ(36)、ア・リーグ最多セーブを挙げたエドウィン・ディアス投手(24)を放出するなど、マ軍は選手の入れ換えが激しい。さらに、レギュラー右翼手であるハニガーもトレード放出が噂されている。カノの放出によって、中堅手のゴードンが二塁にまわる。この時点で外野の3つのポジションのうち、2つが空いたことになる。

 「ギャメルが期待されているんですが、打率2割7分台で首脳陣はまだ合格点をつけていません。レイズからスミスを補強しましたが、レギュラーを前提としたトレードだと報じられています。今、メッツとの間でもトレードが噂されていて、マ軍は外野手を狙っているそうです。イチローは4番手か5番手の外野、でも、ギャメルがオープン戦で結果を出せなければ、スタメン出場も十分にあり得ます。また、ギャメルに不安が残るから、イチローの現役復帰が叶ったとも判断できます」(前出・米国人ライター)

 こうしたイチローとマリナーズの動きに関して、日本のプロ野球界ではこんな“憶測”も重ねられている。

 「イチローは巨人入りした岩隈久志(37)に一目置いています。右肩にメスを入れた後のリハビリに対するマジメさ、練習熱心さを評価していました。巨人はイチローとの関係を構築する目的もあって、岩隈にオファーを出したのではないか、と。日本興行が終わった後、契約が切られるなんてイヤな見方も一部ではされています」

 19年開幕戦の舞台となる東京ドームは、巨人の本拠地でもある。巨人関係者も強い関心を持っているはずだ。途中解雇なんてことにならないよう、好スタートを切ってもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)

注釈/スコット・サーヴィス監督について,一部メディアでは「サービス監督」「サーバイス監督」と表記しておりますが、当サイトは廣済堂出版刊「メジャーリーグ選手名鑑」を参考にいたしました。

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