米マイナーリーグでのプレーを経て、2005年育成ドラフト1位で巨人に入団した山口氏。2007年に支配下登録を勝ち取ると、その後新人王(2008年/育成初)や、最優秀中継ぎ投手(2009年・2012年・2013年)といったタイトルを獲得。また、9年連続60試合登板(2008年〜2016年/プロ野球記録)という偉業を成し遂げ、その間の2014年には200ホールド(プロ野球史上初)も達成するなど、巨人のブルペンを長年に渡って支え続けた。
その山口氏が、冒頭の伝説を体験したのは2012年の春季キャンプ。山口氏によると、キャンプには「長嶋(茂雄)終身名誉監督が、春のキャンプによく視察に来られるんですよ。その時にピッチャーの中では、長嶋監督にちょっとでも触ってもらったらその年はすごい活躍する」という幸運なジンクスが存在していたという。
長嶋氏と話をする機会があり、その時に「左肩をポンポンと触られた」という山口氏。縁起のいい伝説の到来に、本人は「ウオーきたー!」とテンションMAXで、周囲も「内海(哲也)さんとかの方見たら『おおっ!?』みたいに驚いていて、『やったな!』みたいな感じで」と喜んでいたようだ。
その後シーズンに臨んだ山口氏は、「72試合登板(リーグ1位)・3勝2敗5セーブ44ホールド(リーグ1位)・防御率0.84」と大車輪の活躍でチームの日本一に大きく貢献。「その年本当にいい成績残せました」と、改めて“ミスターのハンドパワー”の好影響を振り返っていた。
今回の放送を受け、ネット上には「やっぱりミスターは神だわ」、「伝説通りに活躍した山口もすごいな」、「自分も長嶋さんに触ってもらいたい」といったコメントが寄せられている。ちなみに、山口氏と同じくゲストで出演し、2012年にノーヒットノーランを達成した杉内俊哉氏(元巨人他)も、その年のキャンプで長嶋氏から肩を触ってもらったそうだ。
文 / 柴田雅人