近年の高校野球界において、圧倒的な存在感を放っている大阪桐蔭。今年は根尾昴(中日1位)、藤原恭大(ロッテ1位)、横川凱(巨人4位)、柿木蓮(日本ハム5位)といった選手たちを擁し、2012年以来2度目となる甲子園春夏連覇の偉業を成し遂げた。
そんな超名門校の厳しさを物語るものとして、今回番組内で取り上げられたのが練習前の“山ラン”。「1年生はバスに乗り切れないので、練習メニューの一環として走っていく」と辻内氏が話したこのメニューは、学校に隣接する生駒山内のグラウンドまで約3.5kmの道のりを走って行くというものだ。
その道のりの中には、“太もも殺しのロング坂”(50mの急な坂道)、“膝泣かせの山道”(足場が不安定な山道)、“心臓破りの地獄階段”(40段に及ぶ階段)、“全身破壊の坂”(傾斜約20度の坂)といった4つの難所が存在。また、これとは別に“獣道コース”と呼ばれる、ショートカットができる分、さらに道が険しくなるコースも紹介された。
紹介VTRを見た辻内氏は「思い出したくないですね…」と苦笑い。このメニューの後には6時間にも及ぶ猛練習が待っているのだが、それを週6日でこなす日々は相当過酷だったようだ。
一方、番組MCの浜田雅功(ダウンタウン)から「当然走ってたでしょ?」と聞かれた平田は、「僕は1か月だけ」と意外な回答。その後「実は1年からメンバーに入りまして、そこを免除されてました」と理由を明かし、浜田からツッコミを入れられていた。
今回の放送を受けたネット上には「軍隊レベルの厳しさやな」、「これやってさらに練習とか信じられん…」、「すごいな、そりゃ毎年強いわけだ」といったコメントが寄せられている。輝かしい実績を誇る大阪桐蔭だが、こうした厳しさもそれを下支えしているのかもしれない。
文 / 柴田雅人