同調査では、姑を持つ20〜30歳の嫁を「平成嫁」、31〜60歳の嫁は「昭和嫁」と定義。「お姑さんと仲良しですか」という質問に対し、「とても仲良し」「まぁまぁ仲良し」と回答した平成嫁は56%だったが、昭和嫁は23%にとどまった。姑と会う頻度も「月に1回以上」とした平成嫁は50%となった一方で、昭和嫁は23%だった。こまめに会うことが、いわゆる“嫁・姑問題”の解消方法だとも受け取ることができるだろう。
姑に対して「とても気を遣う」「まぁまぁ気を遣う」と回答した平成嫁は79%、昭和嫁は88%。平成嫁は姑に気を遣わない傾向のようだが、果たして「嫁・姑問題」は下火になっているのだろうか。平成嫁の立場から見て「嫁・姑の関係が良好」と感じてしまうのは、嫁側が我慢をしているという可能性も考えられる。20〜30歳までの既婚女性に、姑が好きか嫌いか、意見を聞いた。
「私は大嫌いだというのが本音です。姑は、自分の息子である夫の前では、『新しく娘ができたみたい』とか言っていますが、夫がいないところではチクチク嫌味を言ってきます。笑顔でかわしてはいますが、極力会いたくないというのが本音です」(26歳・主婦)
「私たちの子ども、姑にとっては孫に対して優しく接してくれているだけでも感謝しています。ただ、私が重要な連絡を姑にしても、電話に出ないし、LINEは既読無視されます。夫とはくだらないことでよく電話しているし、夫がLINEを送ったら、すぐに返事しているみたいなんですけれどね。私が姑のことを嫌いというか、向こうが嫌いなんじゃないでしょうか」(30歳・事務)
「好きでも嫌いでもないですね。冠婚葬祭以外では顔を合わせないので、なんとも言えないです。両家の顔合わせや結婚式でも、お互いの両親が盛り上がっていたので、私は姑とはあまり話していません」(28歳・営業)
大嫌い、向こうに嫌われているようだ、好きでも嫌いでもない…など、あまりポジティブではない意見が多い。
「大好きです!実の母親と私は不仲なので、姑のことは『本当のお母さんだ』と思っています。家が近所なので、よく2人で出かけたりもしますよ。夫が嫉妬するぐらいです。だから、姑が嫌い、という人の気持ちがよく分かりません」(25歳・主婦)
中にはこのように、姑と実の親子以上に親しいという意見もあった。調査結果の通り、姑と「仲良し」だと心から思っている平成嫁もいるようだ。
調査結果を見ると、平成嫁は姑と顔を合わせる頻度が高いようだ。お互い本心ではどう思っていようと、「仲良し」だと思わないとやっていけない、という側面もあるのかもしれない。「嫁・姑問題は現代では無縁になった」と簡単に結論づけるのは早計かもしれない。
文/浅利 水奈