「龍が如く5 夢、叶えし者」は、全国5大都市(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)を舞台に、4人の男と1人の少女が、夢をテーマとした人間ドラマを展開。奥田、哀川らは自身の顔を元に作成した3DCGキャラクターとして、自身の声で出演。人気の川越達也シェフが「シェフ・タツヤ」役で登場するなどシリーズ最高のスケールで完成。
マイクを持った名越監督は、スクリーンに映し出された紹介映像を見て、改めて、「今は大きな仕事ができたと考えています」と実感を語った。同作の一番のポイントは、舞台が「5大都市になったこと」と明かし、年末を控えた時期に予定通り完成させることができ、スタッフや関係者に感謝した。また、事前の発注数がシリーズ最高を記録していることを紹介。「ここまで大きくなると考えたことはなかったのですが」と感慨深そうに語り、「うれしく思います」と心境を口にした。
「自分が生きてきた中の出せる部分を出せればいいなと思って現場に立ちました」という哀川は、完成版を見て、「次のシーン、次のシーンと期待がどんどん膨らんでいく」と興奮気味。一方、奥田は、「もう一人の自分がそこにいる。完全なる一卵性双生児がバーチャルの中にいる」と感想を口にした。実写では自分自身を客観的に見ることができないというが、3DCGとなった自身は、「超客観的に見れて、ああ、奥田だ」と感心したという。また、声の収録では、蹴られたときの「あっ」といううめき声を何パターンか要求されたエピソードを紹介。「あっ」と言いながら、「自分の中でキュートな自分」を発見したことを語り、実写でも「そのキュートな自分」を生かそうとやる気を見せる場面も。しかし、奥田の「あっ」という言い方がおかしかったのか共演者たちが笑い出した。ただ、奥田は真剣で、「おい、哀川、何笑ってんの?」とツッコミ。奥田は、「帰りにプレイステーション3を買って行こうかなと思います」と発売直前の興奮を語った。(竹内みちまろ)