【LOCHLOMOND/ロッホローモンド】です。
最近やたらと入賞しまくり、色々なタイプのお酒を生み出している、今注目の蒸留所です。
場所はローランド、設立は1965年と意外に新しい蒸留所です。
ちなみに設立はリトルミル蒸留所でしたが1971年にはアメリカの企業に売却されます。
1984年に閉鎖され翌年の1985年にインバーハウスに売却されました。
これだけでは終わらず翌年1986年にグレンキャトリン保税倉庫社(グレン・キャトリン・ボンデッド・ウェアハウス社)に譲渡されました。
その翌年に蒸留所は再開されます。
1993年にはグレーンウイスキーの製造を開始、1994年にはグレンスコシア蒸留所の所有権を持つ事になりました。
・・・が、1997年に火災が発生。30万リットルが失われました。
小さめの蒸留所が年間に作る量です。 その後、1999年蒸留器2基を増設。
2014年にはグレンキャトリンがロッホ・ローモンド・グループとして取引を行っていたエクスポネネット社に買収されました。
ざっくりした流れだとこんな感じなのですが、昔は・・・【クソ不味い蒸留所】として有名でしたw
今の物から考えると驚きの不味さでした(本当)。
昔は【インチマリン】と言うモルトだけで、別名【インチキマリン】と皆で言っていた事を覚えております。現行型も有るのですが、おっかなくて。。。
「モルトは全て美味しく、味の差は個性だ!」と、ついつい思ってしまい、まるでモルト真理教にでも入信したかのように他のお酒を卑下してしまう方の目を覚ます切っ掛けをくれるお酒でしたwww
評価の転機は2014年からでしょう。
ここの蒸留所は独特な【ローモンドスティル】を使用しております。
これは【スキャパ】と【ロッホローモンド】でしか使用されていません。
とは言え全部がこのローモンドスティルでは無く、普通のポットスティル×4基、ローモンドスティル×4基、コラムスティル(連続式)×3基の計11基も有ります。
更に樽工房も持っています。
つまり、どんなタイプのお酒でも造れちゃうと言う事です。
実際、受注生産も受け付けていて、日本のメーカーも相当お世話になってます。
精力的に色々なタイプのウイスキーを提供していますので、面白いお酒もかなりあります。
最近気になったのはピートを効かせたグレーンウイスキーですね。
近々取ろうかな。。。
昔からモルトを飲んでいる方は未だにトラウマを抱えている方も多く、紹介してもやんわり断られる事も多いですw
騙されたと思って試して下さいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT