函館
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その他 2023年08月20日 20時05分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~トミントール編
今回ご紹介いたしますのは・・・《TOMINTOUL/トミントール》です。30年位前までは「トミントール・グレンリヴェット」を名乗っておりました。トミントール蒸溜所は、スコットランドの北東、スペイサイド地方の《バリンダロッホ》にあります。スペイサイド地方には有名な蒸留所が沢山あります。原料となる大麦の生産地であり、燃料となる泥炭(ピート)も豊富に採取でき、何より水が良いので、ウイスキー造りに最適な土地と言われてます。トミントール蒸溜所はグラスゴーのウイスキー小売業者であるHey & Macleod と W.&S. Strongによって1965年7月に設立されました(会社は1964年設立)。場所を決める時に、最も重要な純粋な湧き水源、《Ballantruan》の泉を探すのに1年かけたそうです。同社は蒸溜所をわずか8年しか運営せず、1973年に《Scottish&Universal Investment Trust》に売却しました。1989年に現在もキーモルトとして使われている《ホワイト&マッカイ》に売却。しかし翌1990年にコングロマリッドの《アメリカン・ブランズ》に売却。その後2000年に独立したボトラーズの《アンガスダンディー》に売却されました。*《モンゴメリー》シリーズを出している所です。同社は《グレンカダム蒸溜所》も所有しており、今日までトミントール蒸溜所を運営し続けています。んー、こうしてみると中々忙しい蒸留所ですねwここの蒸留所の特性としては、モルト(麦芽)はピートの焚かないノンピーテッドモルトを主に使用しています。が、年に2度だけピーテッドモルトを使用しているそうです。さて、先程少し触れた仕込み水。仕込み水には近くの「Ballantruan(バランテュラン)」から採水しており、この湖の名前をそのままとったヘビーピートタイプのウイスキーも生産しています。*《OLD BALLANTRURNオールドバランテュラン》の事。トミントールは結構情報を開示してますので詳しい数字を交えて書いていきます。トミントールは2回蒸溜を採用しており、初留用のウォッシュスチル(容量22048リットル)が2基と、再留のスピリットスチル(容量19661リットル)が2基の合計4基のポットスチルを使用しています。使用しているポットスチルは、ネックにコブがあるタイプで、高さはかなり高く、これにより軽くて華やかな原酒が生まれています。熟成の為に使われる樽は、主にアメリカンホワイトオークのバーボン樽を使用しており、特徴であるバニラ香は、ここから生まれていると言われてます。実は、樽詰めの度数が高く、なんと「69度」で詰められております。更に、少量ではありますが、オロロソシェリーとポートワイン樽も使用されてます。また、トミントール蒸溜所は6つの熟成庫を所有していて、最大116,000個の樽を収容できるそうです。と、まぁ割と真面目な話ししかないのですが・・・あ、昔はギネス記録を持ってました。105.3ℓのデカいボトルでw たしか去年マッカランに抜かれてましたがwwwぜひ一度お試しくださいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年08月18日 20時05分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ アバフェルディ編
今回ご紹介いたしますのは《ABERFELDY/アバフェルディ》です。割と有名な方だとは思うのですが、どうなんだろう???UDの花と動物シリーズで、このお酒を体験した方が多いと思うのですが、現在はオフィシャル物が出ておりますので未だの方は是非どうぞ。では、ここの蒸留所について説明したいと思います。アバフェルディ蒸留所は1896年にデュワー家によって設立されました。有名ブレンデッドウイスキーの《デュワーズ》を造っているところです。彼らは「ジョンデュワー&サンズ社」の名前で会社を経営しており、理想のブレンデッドウイスキーを作る為の原酒を求めていました。1898年に生産を開始しましたが、第一次世界大戦やそれによる食糧不足のせいで彼らは1917年には生産を停止する事となりました。幸い、戦争が終わった1919年に再び生産を開始することができました。その後1925年にはDistillers Company Limited(DCL)に売却され、DCLが事業を運営しました。DCLは1972年に蒸留所内の麦芽製造室を閉鎖(粉砕機は有る)し、ポットスチルの数を2つから4つに増設しました。これを行うことにより、アバフェルディは生産能力を高め、大麦を大きな麦芽工場(モルトスター)から入手することでコストを削減しました。ちなみにアバフェルディではノンピートの麦芽を使用。ポットスティルは背の高いストレートヘッド型で、これによりアバフェルディ特有のフルーティーさが生まれると言われてます。1998年に蒸留所は再び所有権を変更し、現在は【バカルディ社】の所有となっております。さて、《ジョンデュワー&サンズ社》では現在5つの蒸留所を持ってます。《ABERFELDY/アバフェルディ》蒸留所《AULTMORE/オルトモア》蒸留所《CRAIGELLACHIE/クライゲラキ》蒸留所《ROYAL BRACKLA/ロイヤルブラックラ》蒸留所《MACDUFF/マクダフ》蒸留所この中でデュワーズが蒸留所を直接作ったのは、このアバフェルディだけです。デュワーズでは現在色々なタイプのブレンデッドウイスキーを作っております。《ホワイトラベル》《12年》《15年》《18年》《25年》《カリビアンスムース8年》《イリーガルスムース8年》《ポルトガルスムース8年》《ジャパニーズスムース8年》《ダブルダブル21年》《ダブルダブル27年》《ダブルダブル32年》《ダブルダブル36年》なんと13種類!しかも割とお値段控えめです。デュワーズをマスコットボトルにしているバーやパブは、かなり在るので、意識せずとも実はアバフェルディーを皆様飲んでいるのですよ。知らず知らずのうちに愛されているお酒と言う事ですね。あー、デュワーズと言えば《アンセスター》とか《ネ プラス ウルトラ》とか滅茶苦茶美味かったなぁ・・・また飲みたい。皆様も美味しく楽しんで下さいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年08月16日 20時05分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ロイヤルロッホナガー編
今回紹介するお酒は【ロイヤルロッホナガーセレクテッドリザーヴ】です。残念ながらこの写真の物は終売となっております。このお酒を始めて飲んだ時、その美味しさに初めて身震いをした事を覚えております。それではこのお酒の説明をして行きましょう。1845年に 【ジョンベグ/John Begg】氏が【ディー/Dee】川のほとりに蒸留所を建設する。1848年にはヴィクトリア女王とアルバート公が蒸留所を訪れ、英国王室御用達となる。1916年、ロイヤルロッホナガーとなり、蒸留所はジョン・デュワー&サンズ社に買収される。1963年に蒸溜所を全面的に改築する。・・・と、ざっくりとこんな感じです。数あるシングルモルト蒸留所の中でたった3か所にしか許されていない【ロイヤル】を冠している一つです。*他は【ロイヤルブラックラ】と【グレンユーリーロイヤル(完全閉鎖)】ここの蒸留所が優れている事を証明しているのはこれだけではなく、様々な有名ブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われている事でも有名です。有名所だと《ジョンベグ》、《VAT69》、《ジョニーウォーカーブルーラベル》等です。ちなみに3年程前まで韓国で売られていた《ウインザー》にも使われていました。飲んでみたかったんだけど終売しちゃったんだよねぇ。。。ロイヤルロッホナガー蒸留所は、現在《ディアジオ社》の所有する蒸留所で、どうやら所有する蒸留所の中では一番小規模な蒸留所だそうです。*年間50万リットル程度。さて、今回の写真の物を説明いたします。年数表記はありませんが20年から25年物を中心に味を決めているようです。樽はどう考えてもシェリー樽。オロロソ樽を使っている感じです。まぁ、もしかしたら他の樽を使って調整しているとは思いますが。。。昔はマッカラン25年に真っ向勝負を仕掛けても勝つんじゃね?とか言われてたもるとなので、機会が有れば飲んでおいた方がこの先のウイスキーライフに好影響があるでしょう。控え目に言って最高ですw現行型は少し変わりまして、2008年に、《モスカテル樽》で仕上げたロイヤル・ロッホナガー蒸溜所のエディションをリリースしました。モスカテル=マスカットです。シェリーの一種なのですが甘みが強いのが特徴です。また、スタンダード品として12年物が出ておりますので気軽に飲みたい方はこちらをどうぞ!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年08月14日 20時05分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ロッホローモンド編
お酒の紹介でございます。【LOCHLOMOND/ロッホローモンド】です。最近やたらと入賞しまくり、色々なタイプのお酒を生み出している、今注目の蒸留所です。場所はローランド、設立は1965年と意外に新しい蒸留所です。ちなみに設立はリトルミル蒸留所でしたが1971年にはアメリカの企業に売却されます。1984年に閉鎖され翌年の1985年にインバーハウスに売却されました。これだけでは終わらず翌年1986年にグレンキャトリン保税倉庫社(グレン・キャトリン・ボンデッド・ウェアハウス社)に譲渡されました。その翌年に蒸留所は再開されます。1993年にはグレーンウイスキーの製造を開始、1994年にはグレンスコシア蒸留所の所有権を持つ事になりました。・・・が、1997年に火災が発生。30万リットルが失われました。小さめの蒸留所が年間に作る量です。 その後、1999年蒸留器2基を増設。2014年にはグレンキャトリンがロッホ・ローモンド・グループとして取引を行っていたエクスポネネット社に買収されました。ざっくりした流れだとこんな感じなのですが、昔は・・・【クソ不味い蒸留所】として有名でしたw今の物から考えると驚きの不味さでした(本当)。昔は【インチマリン】と言うモルトだけで、別名【インチキマリン】と皆で言っていた事を覚えております。現行型も有るのですが、おっかなくて。。。「モルトは全て美味しく、味の差は個性だ!」と、ついつい思ってしまい、まるでモルト真理教にでも入信したかのように他のお酒を卑下してしまう方の目を覚ます切っ掛けをくれるお酒でしたwww評価の転機は2014年からでしょう。ここの蒸留所は独特な【ローモンドスティル】を使用しております。これは【スキャパ】と【ロッホローモンド】でしか使用されていません。とは言え全部がこのローモンドスティルでは無く、普通のポットスティル×4基、ローモンドスティル×4基、コラムスティル(連続式)×3基の計11基も有ります。更に樽工房も持っています。つまり、どんなタイプのお酒でも造れちゃうと言う事です。実際、受注生産も受け付けていて、日本のメーカーも相当お世話になってます。精力的に色々なタイプのウイスキーを提供していますので、面白いお酒もかなりあります。最近気になったのはピートを効かせたグレーンウイスキーですね。近々取ろうかな。。。昔からモルトを飲んでいる方は未だにトラウマを抱えている方も多く、紹介してもやんわり断られる事も多いですw騙されたと思って試して下さいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年08月10日 21時30分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ 山崎編
2023年は日本の蒸留所、生誕100周年でございます。栄えあるその蒸留所は《山崎蒸留所》です。時は1923年。《寿屋(現サントリー)》により日本初のモルトウイスキー蒸留所が開設されました。創業者である《鳥居信次郎》は後のニッカ創業者である《竹鶴正孝》を招聘し、初代の山崎蒸留所長に任命し、1929年には日本初のウイスキーとなる《サントリー白札》を製造、販売致しました。白札とは現在の「サントリーホワイト」の事で、このお酒が「サントリー」を冠する初めてのお酒となりました。ちなみに寿屋からサントリーに社名変更したのは2代目社長の《佐治敬三》の時代で1963年の事です。サントリーにはもう一つモルトウイスキー蒸留所があります。サントリー設立50周年を記念して設立された《白州蒸留所》です。こちらが設立されたのは1973年の事です。どちらの蒸留所も世界的に人気が有るのは凄い事だと思います。さて、山崎蒸留所のシングルモルトが商品として世の中に出たのは1984年の事。さて、山崎のHPを見てみるとこんな事が書いてありました。~サントリーの創業者である鳥井信治郎は、「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いを持ち、ウイスキーづくりを決意しました。その決意が、当時、誰も手をつけなかった本格的な国産ウイスキーづくりという難事業に向かわせました。 周囲の反対を説き伏せ、ウイスキーづくりに乗り出したこの男の大胆な挑戦から、サントリーウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーの歴史は幕を開けます。2003年、世界でも権威ある酒類コンペティション「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)2003」で、 山崎蒸溜所で生み出されたシングルモルトウイスキー「山崎12年」がジャパニーズウイスキーとして初の金賞に輝きました。 その後も、サントリーウイスキーは数々の受賞を果たし、世界でジャパニーズウイスキーとして認められます。これまで多くのつくり手たちが、技を継承しながら、技術を磨き、研究を続け、設備の改良・改修も行いながら、多彩な香味のウイスキーをつくり上げてきました。そして、山崎蒸溜所では2013年に、未来に向けた更なる多彩な原酒のつくり分けのため、蒸溜釜の増設も行われました。これからもサントリーのウイスキーづくりは、継承と革新、そして進化を続けていくのです。~なるほどお酒造りに対しての情熱や、やってきたことに対してのこだわりとプライドがよく解る内容です。今現在、中々入手困難ではありますが、そろそろ安定しそうですけどね。これからも美味しいお酒を作り続けてくれる事を期待しております。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年08月08日 21時30分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ エンプレス編
今回ご紹介しますのは《EMPRESS1908/エンプレス1908》です。こんな成りをしておりますが《ジン》で御座います。こちらカナダで作られているジンで、《インディゴジン》と副名称がついております。ジーンズでよく聞くインディゴです。インディゴブルーって奴ですね。その名の通りこのジンは「青色」でございます。パッと見た目は一瞬怯む色ですが、合成着色料の類は使用しておりません。この青の正体は《バタフライピー/蝶豆花》と言い、他に配合されているボタニカルも全て天然素材となっております。このジンが出来た経緯としては、カナダにある《ヴィクトリア蒸溜所》と、アフタヌーンティーで有名なヴィクトリア州の老舗ホテル《ザ・フェアモント・エンプレス》が共同で開発しました。ここのホテルで出しているハウスブレンドティーがバタフライピーの花を使用している名物のお茶であり、その名物をジンに転換したと言う事です。ちなみに《1908》は《ザ・フェアモント・エンプレス》の創業年です。さて、このジンの最大の特徴である「インディゴブルー」にトニックを加えると「淡いピンク色」へ色が変化します。色が変化する秘密は、ボタニカルで使用しているバタフライピー由来のアントシアニン色素にあります。はじめはアルカリ性溶液のため青色ですが、そこにトニックやライム、グレープフルーツなどを加えて酸性にすることでアントシアニン色素が反応し、淡いピンク色へと変化します。リトマス試験紙の実験ってありましたよね? あれですあれwちなみに使用されているボタニカルは以下の通りとなってます。1.ジュニパーベリー2.フェアモント・エンプレス・ブレンドティー3.グレープフルーツピール4.コリアンダーシード5.バタフライピーブロッサム6.ローズペタル7.ジンジャールート8.シナモンバークとなっております。全体的に華やかで優雅な印象があります。決して色物なお酒ではありませんので何処かで見かけたら是非お試しくださいませ。先ずはジントニックから!カクテルメインのバーでしたらオリジナルカクテルも作ってもらえると思います。こんな面白いアイテムを見逃す訳がないwww楽しんでください。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月30日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ イチローズモルト編
さて、今回ご紹介いたしますのは《イチローズモルト》です。まぁ、世界的にも有名な蒸留所ですので今更語る事も少ないとは思いますが、頑張って書いていきましょう。元々は寛永2年(1625年)より続く《肥土酒造本家》として日本酒を製造。1941年に《東亜酒造》を設立。1946年にウイスキーの製造免許を所得。1948年から輸入原酒をブレンドし販売開始(ゴールデンホース)。1962年(昭和37年)よりグレーンウイスキーの製造を開始。1980年にポットスティルを導入しモルトの製造を始める(羽生蒸留所)。その後なんやかんやで2000年に製造休止する事に。。。その後、2003年に東亜酒造は《日の出通商》に売却する事になり、それまで熟成されていたモルトたちは引き取り手が無ければ廃棄されると決定が・・・さて、ここから《肥土伊知郎》氏の世界を巻き込む物語が始まる事となります。《肥土伊知郎》氏は東亜酒造創立者の孫です。東京農業大学で醸造学を専攻し卒業後は《サントリー》に入社いたします。暫くして東亜酒造は経営不振に陥り、1994年に伊知郎さんは同社を支える為に実家に戻る事に。しかし2000年に東亜酒造は経営破綻し民事再生法を適用する事に。翌年に父より経営を譲り受け社長に就任。2003年に日の出通商に事業売却する事になりました。ここで先程の話しに繋がるのです。さて、約400樽あったモルト達を救ってくれたのが福島にある《笹の川酒造》。主に日本酒を造っている所です。実はウイスキーもやっていて、《チェリーウイスキー》はここの商品です。2004年にこちらで請け負ったモルトは翌年2005年から《イチローズモルト》として販売されることになりました。ある時に、WWA(ワールド ウイスキー アワード)で日本のウイスキーが選ばれた!とのニュースが流れました。サントリーかな?ニッカかな?なんて思っていたら何と《イチローズモルト》だと。その時は名前は知っていても飲んだ事が無い訳で、とりあえず速攻《トゥー オブ クラブス》を入手いたしました。 これが受賞したモルトです。そしてここから《MIZUNARA》の伝説が語り継がれることになるのです。。。正直ビックリしましたw 日本でもこんなに個性的なモルトが作れるんだ!と感心。デザインも気に入ったので他の物も計10本購入いたしましたwそれにしても、ここまでなるとは。。。何だか値段が凄い事になってますのでそれも驚きですが、コレクターズアイテムになってしまっているのは複雑な思いです・・・。わたくしも一人のウイスキーラヴァーとして尊敬している肥土氏は、現在のジャパニーズウイスキー業界に対してこんな言葉を言ってます。「夢とロマンをもって、品質重視で参入してくる仲間は大歓迎です。だけど短期的視野と利益追求の蒸溜所は論外」もしかしたら耳が痛い方々も居られるでしょうが、私も同意見です。世界に誇れる蒸留所です。チャンスがあったら飲んでみて下さいませ!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月28日 20時10分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ シングルトン グレンオード編
さて、今回ご紹介いたしますのは《シングルトン》です。それも《GLEN ORD/グレンオード》です。どうしてこんな書き方をしたのかと言いますと、現在シングルトンは3種類あるからです。1.ダフタウン 2.グレンダラン 3.グレンオード です。ダフタウンは欧州向け、グレンダランはアメリカ向け、グレンオードはアジア向けと分かれております。この分け方だとグレンオードが普通に流通すると思うじゃないですか?それが、日本ではダフタウンが流通しております。基本的に欧州から引っ張ってきているのでこの様な状態になってます。アメリカ向けのグレンダランは基本的には入ってきていません。並行物で扱っていた形跡はあるのですが、売り切れのまま。。。グレンオードもあんまり取り扱いがありません。どうも日本では優先順位が低いような気が・・・。では、グレンオード蒸留所について書いていきましょう。グレンオードは2度の増築を行い、現在1100万リットルの生産量を誇ります。初留釜7基、最留釜7基とかなり大きな蒸留所です。ここの特徴として《ドラム式》の精麦機を導入しており《ディアジオ》の北部エリアで使われる麦芽はここより提供されてます。*タリスカー等グレンオードの歴史としては、地元の領主である《トーマス・マッケンジー》によって設立されました。1838年の事です。1896年、マッケンジーの死後、蒸留所はJames Watson & Coに売却されました。その後1923年にはJohn Dewar & Sons社に売却。1988年にビジターセンターを開設。2006年から「ザ・シングルトン・オブ・グレン・オード」として初めて12年をボトリング。まぁ、ざっくりとこんな感じです。元々《シングルトン》は違うお酒の名前で使われておりました。《AUCHROISK/オスロスク》です。どうも発音が、しづらいとの理由で《シングルトン》を名乗っておりました。当時から名品と呼ばれており、今現在も人気のある蒸留所です。1986年から数年間だけ発売されておりましたが、販売が終了した時には多くのバーテンダーが困っておりました。わたくしももちろん困ってましたwオールドボトルとして若干出回ってますが、まぁそれなりの値段が付いてますし、何故だか目減りが多い気がします。グレンオードがシングルトンになる前は、たしかに地味な存在だったかもしれません。普通に美味しいお酒だったんだけどねぇ。。。売れてよかったわ。お値段も手頃なので是非飲んでみて下さい。オススメ致します。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月26日 20時55分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ブレイヴァル編
ワールドカップは激闘の末、見事アルゼンチンが手に入れました。フランスもフルメンバーだったら・・・とか思ってしまいますが。。。まぁ、今回はメッシの為のワールドカップでしたね。面白かったです。さて、今回ご紹介いたしますのは《BRAEVAL/ブレイヴァル》です。多分、飲んだ事が無い方が多いと思います。それは何故かと問うならば? あまり流通していないからです。それでは色々と探っていきましょう。設立は比較的新しく1973年の事。来年で50年です。シーグラム社の子会社であったシーバス・ブラザーズ社により、《ブレイス・オブ・グレンリベット蒸留所》として建設されました。1975年には2基の蒸留器が導入され、合計5基の蒸留器となり、その3年後には6基目の蒸留器が導入されました。1994年 《ザ・グレンリヴェット蒸留所》との混同を避けるため、蒸留所名を現在の《ブレイヴァル蒸留所》に変更。2001年に シーバス・ブラザーズが《ペルノ・リカール社》の配下になり、蒸留所は閉鎖される事となりました。その後2008年にペルノ・リカール社が蒸溜所を再開、現在に至る。・・・って感じです。ここの蒸留所で生産されるモルトの殆どはシーバスに使われます。たまーにボトラーズ物が出て来ますが他の蒸留所と比べると大分少なく感じます。5年ほど前にオフィシャル物も販売されましたが手に入りませんw3年ほど前に《シークレットスペイサイドコレクション》でリリースされましたが写真すら出て来ませんwwwいやいや、どんだけ出てないのよ。。。結構受け入れられやすい味だと思うんですけどね。全く有名にならないです。ちなみにここの蒸留所の姉妹蒸留所と言われている所がございまして、その名も《アルタベーン/Allt a Bhainne》蒸留所です。こちらも非常にマイナーな蒸留所です。中々両方ともマイナーな蒸留所って珍しいですけどねwとは言え、どちらもスーパーメジャーなシーバスのキーモルトになっているので知らない間に飲んだ事はある人は多いと思うんですけどね。原酒そのものはマイナーと言う何とも不思議な事になってます。まぁ、昔はブレンデッドウイスキーのキーモルトは殆ど公開されてなかったですし、ボトラーズ業者も数えるほどでしたし、蒸留所を網羅している本なんかも無かったので、シングルモルトとして発売されている物以外はマイナーな存在になってしまうのも致し方ありません。現在は勉強しやすい状況が整っているので、おじさんバーテンダーとしては若い子たちが羨ましいです。実際よく勉強している若者も多いですしね。素晴らしいです。読者の皆様もどうぞお近くのBARに行ってみて下さい。オーセンティックでもカジュアルでも良いですよ。このお酒を置いてある所って結構少ないと思うので、色々なバーで探してみると楽しいですよw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月24日 22時00分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ SAVOY編
さて、今回はアプローチを変えまして、当方が持っている書籍の紹介にしたいと思います。カクテルブックなのですが、《THE SAVOY COCKTAIL BOOK》です。イギリスのロンドンにある「サヴォイ・ホテル」のチーフ・バーテンダーをやっていた《ハリー・クラドック》氏によって1930年に編纂(へんさん)されたカクテルレシピに関しての書籍です。「カクテル・ブックの古典中の古典」とも言われます。1952年、1965年、1985年、1996年に再版され、1999年と2014年に改版されています。こちらは1996年に再販されたものでございます。当然全部英語wwwかなり有名なカクテルブックなのですが意外に本物を見たことが有るバーテンダーって多くないような気がします。まぁあくまでも主観ですけど。。。《ハリー・クラドック》氏はイギリス出身ですが、アメリカのホテルで働いていました。しかし時代は禁酒法時代に入り「リヴァプール」に妻子とともに移り住みサヴォイホテルに勤めました。ハリー氏が作ったと言われているカクテルで有名な物は幾つかあるのですが、ぶっちぎりで有名なのは《ホワイトレディ》でしょう。間違いなく何処の国のBARでも飲めますし、スタンダードカクテルの代表の一つだと思います。肝心のレシピは現在と全く変わっておりません。ジン1/2、コアントロー1/4、レモンジュース1/4をシェイクです。さて、このカクテルブックの内容を見ていくと、俗に言う所の《クラシカル》なレシピ。時代によって随分と作り方が変わってるとよく解ります。スタンダードなカクテルのレシピが今の物と結構違ったりして面白いです。個人的に気になったのが《ギムレット》。こんなレシピになってますので紹介しましょう。1/2 GIN、1/2 Lime Juice CordialUse Old-Fashioned glass,stir,add ice,serveえー、「ジンとコーディアルライムをオールドファッションドグラスでステア、氷を加えて提供する。」って事です。つまり、《ジンライム》ですw 最近飲む人殆ど居ませんけど・・・。最近やたらとドライに仕上げるレシピを使っている所が多いですが、ハッキリ言ってそれ程美味しくありませんwまずはこのレシピを試してみて、それからご自身のレシピを作っていった方が良いんじゃないかと思います。きっと今のレシピにはならないと思いますが。コーディアルライムはモナンが良いと思います。緑色のは流石にちょっと。。。まぁ、《故きを温ねて新しきを知る》って事ですね。是非お試し下さいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~トミントール編
2023年08月20日 20時05分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ アバフェルディ編
2023年08月18日 20時05分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ロイヤルロッホナガー編
2023年08月16日 20時05分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ロッホローモンド編
2023年08月14日 20時05分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ 山崎編
2023年08月10日 21時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ エンプレス編
2023年08月08日 21時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ イチローズモルト編
2023年07月30日 20時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ シングルトン グレンオード編
2023年07月28日 20時10分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ブレイヴァル編
2023年07月26日 20時55分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ SAVOY編
2023年07月24日 22時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ウルフバーン編
2023年07月22日 20時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ アイル・オブ・アラン編
2023年07月20日 20時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ブードルス編
2023年07月18日 22時01分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ プリマス・ジン編
2023年07月17日 20時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ リキュール編
2023年07月15日 20時00分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス編
2023年07月13日 20時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ガイアフロー編
2023年07月11日 21時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ DEAD SEA編
2023年07月09日 22時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ワイルドターキー編
2023年07月07日 22時00分
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