ジャンルとしては《スピリッツ》の中の代表格《ジン》でございます。
更にその中でも《DRY GIN/ドライジン》です。
今更ながらの説明ではございますが、ベースとなるスピリッツに《ジュニパーベリー》を中心に、色々なボタニカルを浸したものでございます。
さて、このプリマスジンですが、製造している蒸留所は《ブラックフライアーズ蒸留所》と言います。
結構有名なジンだとは思うのですが蒸留所名は、あまり知られていません。
とは言え、現在イギリスで稼働しているジンの蒸留所の中で最も古いと言われ、設立は1793年となってます。
200年以上の伝統をもつジンで、イギリスの港湾都市で、海軍の軍港地であるプリマスでうまれ、当時海軍の軍艦は必ずこのジンを積み込んでいたとされている海軍御用達のジンです。
当時のイギリス海軍は給金の他にお酒(ジンやラム)も現物支給されていました。
ちなみにジンは将校にのみ許された酒でした。
詳しく調べたわけではないので眉唾かもしれませんが、この制度は割と最近まで行われてましたが、《原子力潜水艦》を導入してから禁止になったとか。。。
なんかあったら洒落にもならないですからねw
プリマスに使われているボタニカルは公表されている物は以下の通りとなります。
ジュニパーベリー(杜松の実)/コリアンダーシード/オレンジピール/レモンピール/グリーンカルダモン/アンジェリカルート/オリスルート(ニオイアヤメの根をパウダー状にした物)です。
このジンを語る上で、皆様にも覚えておいて欲しい事が。
《カクテルブックの原典》と呼ばれている「サヴォイ カクテルブック」と言う物が在ります。
ロンドンの超有名老舗ホテルのバーが発行したものです。
このカクテルブックに紹介されている物で、ジンベースの殆どが「プリマス」を指定しております。
《ドライマティーニ》や《ギムレット》はこのジンから生まれたようです。
1900年初頭は世界最大の売上だったようなので納得です。
ちなみに当店ではギムレットを作る場合はこちらのプリマスを使用しております。
本当は昔有った「ネイビーストレングス57」が良いんだけど、終売になっちゃいました・・・残念。
現在は、ペルノーリカール社の物件ですので安定供給されております。
バーでは、何故か置いて無い所も多いのですが、何でだろ???
押さえておきたい一品です。
是非お試しくださいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT