幾つか種類が有るのですが、写真の物は「NORTHLAND」です。
ではウルフバーンについて説明して行きましょう。
名前の由来はノースハイランドのケイスネス群のサーソーという町に流れる小さな川のことです。
元々は1821年に蒸留所が建てられ1850年代に何故か辞めてしまった蒸留所の名前です。
現在のウルフバーンは2012年から。生産は翌年の2013年からです。
仕込み水はもちろん「ウルフバーン」の水を使ってます。
蒸留所の設備はモルトミル以外全て《フォーサイス》製。地元企業でもあります。
最新のコンピューター制御などは一切行わず、超アナログな製法を行ってます。
創業者の「アンドリュー・トンプソン」氏は元英国海軍の兵隊さんです。
退役後は南アフリカでIT系の企業を経営していたようですが、逆にアナログに拘ったのはウイスキー作りに対しての本気度が伺えます。
インタビュー記事何かを読みますと、「とにかく美味いウイスキーを作りたい!」と言うコメントが出て来ます。
そして、ここの蒸留所を語る上で絶対に外せない人物がいます。
「シェーン・フレイザー」氏です。
彼は《グレンファークラス》に20年勤め、マネージャーをしてました。
業界内では有名な話しですが、ファークラスは家族経営です。
しかも24時間製造をしています。お休み無しですw
どうやらシェーン氏は疲れちゃってたみたいで、自分のウイスキーを作りたいと思っていたアンドリュー氏とタッグを組む事となりました。
ウルフバーンは2016年より世界的に発売されました。
その最初のリリース品がこちらの「NORTHLAND」です。
中々面白い事をやっておりまして、まず「ジムビーム」の樽をクォーターサイズに作り変えて熟成、その後「ラフロイグ」のクォーターカスクで追熟。
それにより、ほんのりとピートをまとう事に成功しております。
是非お試しくださいませ。
【FORTUNE FAVOURS THE BRAVE】これはウルフバーンのモットーです。
「勝利は勇敢な者にのみ訪れる」ですが、まさにアンドリュー氏そのものを指しています。
ウイスキー産業は莫大な経費もかかりますし、時間的のリスクも多く、歴史的に観ても本当に多くの蒸溜所が短期間で閉鎖・休止に追い込まれています。
今の様なブームで儲かりそうだと思って安易に参入すると痛い目にあう中、正確なビジョンと冷静な判断で任務を遂行する姿こそ「the brave」。
これからもその強い意志と情熱で、素晴らしいウイスキーをリリースし続けてくれることを期待します。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT