スポーツ
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スポーツ 2018年07月29日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「棚橋弘至」プロレス“冬の時代”を支えた100年に一人の逸材
今年9月に公開される映画『パパはわるものチャンピオン』に主演する棚橋弘至。今やすっかり新日本プロレスの顔となったが、10年ほど前までの人気低迷期…いわゆる“冬の時代”には「棚橋こそが新日凋落の原因」と批判するファンも少なくなかった。 「棚橋のチャラいルックスを受けつけない昔ながらのファンは多く、立命館大学の先輩で棚橋との交流も深い芸人のユリオカ超特Qですら、『伸ばした後ろ髪を切りたい』なんて言っていたぐらいですからね」(プロレスライター) 実際問題として棚橋が新日のエース格になったのも、その実力や実績が認められてというよりも、成り行き上で仕方なくという面はあった。 闘魂三銃士の橋本真也と武藤敬司が団体から離れ、残る蝶野正洋も慢性的な首の故障から、常に最前線で闘うには厳しい。 長州力や佐々木健介もWJを旗揚げして離脱すると、第3世代の永田裕志や中西学は格闘技戦で惨敗した揚げ句に、藤田和之や高山善廣ら外敵軍の“当て馬”扱いされる体たらく。 新エース候補とされた中邑真輔も格闘技要員として駆り出されるうちに、故障やキャラクター変更で迷走状態となり、そうした中で消去法的に繰り上がったのが棚橋だった。 「もちろん、棚橋自身の努力や才能が認められたからこそ推されもしたわけですが、旧来ファンの望む方向性とは異なっていた。例えば2002年のG1初出場前には、藤波辰爾に師事してドラゴン殺法を伝授されていますが“巧さと技で魅せる”藤波式は、本流のストロングスタイルとは一線を画す。それまでは総帥・アントニオ猪木の手前もあって誰も言えなかったことを、棚橋は堂々と言い放ったわけです」(同) それでも試合内容が伴えばアンチの声も静まろうが、残念ながらそうはならなかった。 '05年、ノアの東京ドーム大会で力皇の持つGHCヘビー級王座に挑戦した棚橋は、「王座戦なら当然、メインイベント」と主張したものの、実際の試合順はセミファイナルですらない後ろから4番目。しかも、その試合中にはドラゴン・ロケットを放つ際、ロープに足をかけて墜落するという失態を繰り返すことになる。 「棚橋は新弟子の頃から、仕上がったボディーと躍動感あふれる動きで高く評価されていましたが、大一番では気負いもあって空回りする印象がありましたね」(同) 翌'06年にはブロック・レスナーの持つIWGP王座への挑戦が発表されるも、これをレスナーがドタキャンする。 「挑戦前には中邑や永田にシングル戦で勝利するなど、棚橋の王座戴冠への機運が高まっていましたが、レスナーの欠場はそうした流れへの不満があったのかもしれません」(同) その代替として行われた王座決定トーナメントを制した棚橋は、晴れて第45代王者となったものの、ベルトを巻いた後、観客に向けて「愛してまーす」と涙ながらに叫んだ姿には、むしろ白けた目を向けるファンの方が多かった。 棚橋のエース時代、新日のファン離れは進み、地方巡業では100人単位の観客しか集まらないことも珍しくなかった。最盛期の'96年には約40億円あった新日の売り上げが、'10年ごろには約10億円と4分の1にまで落ち込んだという。 しかし、それでも棚橋はメインのリングに立って、陽気に「愛してまーす」と繰り返した。状況が好転し始めたのは'12年ごろで、以後、売り上げは右肩上がり。新日奇跡のV字回復とまでいわれることになる。 会場に集まる女性ファンは“プ女子(プロレス女子)”とも呼ばれ、一種の社会現象としてメディアに取り上げられたりもした。 「この要因としては、新たに親会社となったブシロードの宣伝戦略の成果だとか、新エースのオカダ・カズチカのおかげだとかいわれています。だが、やはり今になってみると、冬の時代も変わらず今につながる明るいプロレスを続けてきた、棚橋の力が大きかったように思います」(同) 棚橋がキャッチフレーズとしている“100年に一人の逸材”は、元は仮面ライダーシリーズからの転用であるが、興行としてのプロレスの歴史が200年ほどであることからすると、史上1〜2の天才と自称しているとも受け取れる。 棚橋のアンチは、そうした自己顕示欲満々の姿をあざ笑ってきた。しかし、逆風の中にあって己のスタイルを貫くことのできるレスラーは、果たしてどれほどいるだろう。 '02年には、元恋人にナイフで刺されて死線をさまよいながら、自粛することなくチャラ男のキャラで押し通してみせた。 そんな棚橋の姿勢はファイトスタイルこそは異なれど、猪木の「どうってことねえや」の精神にも通じるものがあり、そう考えたときには“100年に一人”というのも、あながち大げさではないように思えてくる。棚橋弘至(たなはし・ひろし) 1976年11月13日、岐阜県出身。身長181㎝、体重103㎏。得意技/ハイフライフロー、スリング・ブレイド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年07月28日 12時00分
巨人 由伸監督に遅い掛かる「ドライチたちの反乱」
球宴明け前の7月14日、高橋由伸監督(43)がコケにされた。同日のジャイアンツ球場は午前中が二軍、一軍が午後と時間を割り振っていた。その入れ替え時、二軍調整中のゲレーロに球団職員が指揮官との面談を勧めたが、断ってきたのだ。 「6月半ばに二軍落ちし、その間、育成枠のメルセデスらが結果を残した。外野は亀井善行、長野久義、陽岱鋼の3人が打撃好調で、ゲレーロのプライドはズタズタです」(球界関係者) 高橋監督も前向きな言葉を掛けるつもりでいたが、それもできなかった。しかし、別の見方も。要は、「求心力を失いつつある」と…。 「澤村拓一の本心も分かりません」(担当記者) 澤村が7月6日、国内FA権を取得した。そのことを聞かれ、チームへの謝意こそ述べたが、「シーズンが終わってから考えます」と、意味深なセリフを残した。'10年ドラフト1位の移籍は考えにくいが、こんな声も聞かれた。 「澤村がセーブ王を獲得したのは'16年。同年オフ、新クローザーのカミネロの獲得が決まり、今季も中継ぎのまま。中継ぎは勝敗に関係なく、肩を作らなければなりません。クローザーは勝ち試合だけの登板。プライドの問題です」(同) 小林誠司との間にもすきま風が吹き始めた。6月29日、小林はスタメンを外された。前日までの広島3連戦で計24失点というブザマな配球をしたためだが、実際は違った。 「新人の大城卓三や3年目の宇佐見真吾がスタメンを務めていますが、チーム全体は『2人は経験不足だから仕方ない』と評価が甘く、配球ミスも許しているんです。勝負どころの9月もこのままだと、他球団につけ込まれますよ」(関係者) 小林のバックには、阿部慎之助がいる。捕手の先輩としてダメ出しもするが、それは後継者として認めてのこと。また、阿部は控室では岡本和真のロッカーを自身の横に引っ越しさせ、「4番論」を説いている。それだけ阿部は影響力のある選手。その阿部が認めた後継者たちを冷遇し続ければ、チームは崩壊する。 「3連戦で24失点の件は配球が悪いのではなく、データ分析の失敗を指摘する向きもあります」(同) 球団首脳部は、高橋監督のもとで若手が成長したことを評価しているが、正反対の声もある。エース・菅野智之はベテランと一緒になっても質問すらしてこない若手に物足りなさを感じているという。 澤村、小林、阿部、菅野、岡本―。ドライチたちの本心は「このままでいいのか!?」。高橋監督への反旗にも繋がりかねない。
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スポーツ 2018年07月27日 18時00分
楽天 石井一久GM要請裏に「野村次期監督」一本化
楽天が元メジャーリーガーで野球評論家の石井一久氏(44)にGM就任を要請したことで、思わぬ監督候補が浮上した。背景にあるのは、相次いで亡くなった野村沙知代さんと星野仙一氏の遺志で、「あの大物監督Jr.」で合致した――。 パ・リーグは前半戦を終えて5球団が勝率5割を超える大混戦。投打ともに誤算続きの楽天が借金をまとめて背負い続けている「一人負け状態」だ。 巻き返しに躍起の楽天・立花陽三球団社長は、シーズン半ばでの大手術に着手。ヤクルトやロサンゼルス・ドジャースなどで日米通算182勝を挙げた石井一久氏にゼネラルマネージャー(GM)就任を要請したのだ。 「前向きに進んでいると理解している」(立花社長)と、石井氏も応諾の方向で仕事の調整を進めているといい、9月にもGMに着任するとみられている。 「石井氏は同球団でのプレー経験こそないが、楽天は野村克也監督時代に当時ヤクルトからFA宣言した石井氏の獲得に乗り出したことがある。三木谷浩史オーナーも日米に強い人脈を持ち、引退後、吉本興業に入社した異色のキャリアを持つ石井を高く評価している。故・星野仙一球団副会長の後継者に期待しているのだろう」(楽天球団関係者) その石井氏は7月10日、ニッポン放送でヤクルト対巨人の解説を行うため神宮球場入りした際、BS朝日で解説を務めた元チームメートの古田敦也氏(52)と密談。これを察知したスポーツメディアは「石井GM、古田監督」と書き立てた。石井氏は古田兼任監督が就任した'06年にヤクルトに復帰するなど良好な関係にあり、有力な監督候補には違いない。 ほかに、監督候補には地元仙台出身で楽天OBの斎藤隆氏、福島出身の中畑清氏などの名前が挙がっているが、“宇宙人”の異名を持つ石井氏は「人それぞれの考えがありますからね、想像力を膨らませていけばいいと思います」とのらりくらり。しかし、本誌が入手した情報によれば、本命は「超大物監督のJr.」だという。断っておくが、ミスター長嶋茂雄氏の長男・一茂氏ではない。 石井氏の楽天GM就任に見え隠れするのが、石井氏の恩師・野村克也夫妻だ。“サッチー”の愛称で知られた沙知代さんは昨年12月、東京都世田谷区の自宅で倒れ、虚血性心不全で死去した(享年85)。関係者によれば、「あっけない。こんな別れがあるのか」と呆然とする野村氏に沙知代さんが託した言葉は「カツノリを監督に」だったという。 今回のドラマは、実はここから始まる。知将で知られる野村氏がひねり出したのは、教え子「石井楽天GM」だったのだ。 GMは、チーム編成の最高責任者で、監督選定のキーマン。監督の器でもなければ、監督になる気もサラサラない石井氏の特異性を見抜き、楽天最高首脳に推奨。間接的に“野村克則氏(45)を監督に誘導”というわけだ。 克則氏はサッチーがオーナーを務めた少年野球『港東ムース』で英才教育を受け、明大でも捕手で活躍。野村克也監督時代のヤクルトに3順目指名で入団した。 「現役時代は古田の控えでしたが、最下位チームを日本一に導いた『野村の教え』を誰より理解していた人です。野村監督退団後は巨人、楽天でもプレー。現役引退後は楽天コーチに転身し、野村ヤクルトの頭脳だった橋上秀樹ヘッドコーチとともに作戦面を担当。その後、巨人コーチを経て、'15年からヤクルトの一軍バッテリーコーチを務めています。どこかのジュニアと違い、監督として化ける要素を十分に備えていますよ」(スポーツ紙デスク) 実は石井氏は、この克則氏と同い年。沙知代さんの葬儀で、「沙知代夫人には、入団した時から他の選手以上に気にかけてもらい、克則と同い年だったこともあり、息子のようにかわいがってもらった。最近はお会いできていませんでしたが、とても残念です」と追悼するなど、野村ファミリーの骨格人物の1人だ。 三木谷オーナーは、'15年に大久保博元氏を監督起用したように、気鋭の経営者らしく、一般的な物差しとは別の視点で指導者の評価を下す。野村イズムを継承しながら、耐えて裏方を務めてきた克則氏もその1人で、評価は高い。 「沙知代さんは福島県白河市の隣村の生まれで、中畑清氏の出身地とも近い。ともに東北楽天を応援しており、中畑氏が監督に就く可能性もあった。しかし、中畑氏には巨人監督就任の可能性があるため、今回は克則氏のサポートに回ったのでしょう」(楽天OBの野球解説者) 今年1月4日に急逝した星野球団副会長も明大の後輩・克則氏を可愛がっており、目をかけていた1人だ。奇しくも楽天にゆかりのある大物2人の死が石井GMを導き、“野村監督”への流れを作っているのだ。 石井夫人の木佐彩子さんは元フジテレビアナウンサーで、当時『プロ野球ニュース』を担当。球界に強い人脈を持ち、三木谷オーナーは編成面での“夫人外交”に期待するところも少なくないはずだ。こちらの夫婦はメディア受けするだけに、監督は地味な方がコンビは組みやすいという狙いもあるのかもしれない。
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スポーツ 2018年07月27日 17時40分
連敗巨人はベテラン総動員!高橋監督が若手起用をためらう理由は…
6連敗。延長戦で救援陣が粘れず、首位広島とのゲーム差を「10」まで広げてしまった。試合後、巨人・高橋由伸監督(43)にある質問が集中した。「代打、阿部は何故?」――。 同点の延長10回裏、一死一、二塁とサヨナラ勝ちの好機を掴んだ。そこで打席がまわってきたのは「7月の打率は3割7分5厘」と絶好調の吉川尚だった。この日もすでに、2安打を放っている。だが、代打で送られたベテラン阿部は期待に応えられず、平凡なレフトフライ。そのまま、試合も落としてしまったのだ。「一時はなかなか安打が打てない時期があったが、また調子が戻ってきている。さらに日々、成長してほしい」“本心”は応えてくれなかった。 勝敗は結果論だ。代打失敗も結果論だから、采配を責めるつもりはないが、この選手起用に対し、別の見方をする関係者も少なくなかった。「過去2年と同じ。まだ取り戻せる時期ではあるが…」(プロ野球解説者) 過去2年、高橋監督は優勝の可能性がなくなった後もベテラン勢をフル稼働させ、クライマックスシリーズ出場に“全力投球”してきた。人気球団である以上、試合を捨てることはできない。だから、若手の育成が遅れたのだが、首位広島が独走態勢を固めつつある今、高橋監督は「若手をもっと登用するか、広島追撃のため、ベテランも駆り出しての総力戦」のどちらかを選択しなければならないのだ。「チームが勝っていれば、試合途中から若手を出して実戦経験を積ませることもできます。度胸の据わった指揮官なら、勢いのある若手をスタメン起用するケースもありますが、高橋監督はそのどちらでもありません」(前出・同) ベテランを総動員させ、CS進出が果たせなかった昨季、巨人に残ったのは虚しさだけだった。「ヒット1本でサヨナラ勝ちという、先の10回裏、2年目の吉川尚を打席に立たせて負けたほうが、傷口も小さかったかもしれない。まして、11回表に決勝点を奪われたのもベテランの上原でしたから」(ベテラン記者) チームが停滞している時期だからこそ、若手を使うべきという意見だ。 ある関係者によれば、二軍で好投している2年目の高田萌生(20)の一軍昇格案が検討されているという。「未完成な状態で一軍昇格させるよりも、二軍でもう少し鍛えてから一軍に」の声もあるそうだ。 こういう情報を聞かされると、総力戦に加えるべきではない若手もいるようだ。無理をさせて故障するようなことになれば、ここまで育ててきた二軍首脳陣もショックを受けることになる。「育成枠にいたマルティネス(25)を支配下登録しました。大砲タイプの彼の昇格は時間の問題ですが」(関係者) 先の関係者がこう続ける。「ファンは若手の起用には寛大です。巨人二軍には、期待が持てる若手が投打ともに少なくありません。敗戦の言い訳作りで若手が大量に一軍に送られることも考えられます」(前出・ベテラン記者) 若手に一軍戦を経験さけなければ、成長はない。かといって、無理をさせるのも宜しくない。高橋監督がベテランにこだわるのはこの辺に理由があると指摘する声も聞かれた。 若手起用を連敗脱出の突破口にするのならともかく、CS進出を失敗した敗戦理由にされたら、ファンも納得しないだろう。高橋監督は近々に広島追撃の態勢を整えなければ、昨季同様、また虚しさだけが残ってしまうだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年07月27日 17時30分
あぁ…オリックス、連夜のサヨナラ負けで今季最多6連敗!首位・西武と9.5ゲーム差
オリックス 1-2× 埼玉西武※延長10回▽25日 14回戦 オリックス4勝9敗1分けメットライフドーム 観衆 18,039人「チャンスはあったと思う」と福良監督が振り返っていたように、西武のエース菊池雄星から、2回、3回、4回と得点圏に進めてチャンスを作った。2回は無死1、3塁、4回は無死2塁から後続が凡退。7回まで西武打線を外崎修汰の12号ソロホームランの1失点と、10勝目を目指し好投を続けていた先発のアルバースを援護できなかった。 7回表には先頭の武田健吾が二塁打を放ち、チャンスを作ると、宮崎祐樹が送りバントで、1死3塁の大チャンス。ここで打席に立った若月健矢は、強く叩きつけるショートゴロを打つも、武田の代走・小島脩平はバックホームせず。結果的に、続く大城滉二がアルバースの好投に応えるため「とにかく気持ちで打ちました」というセンター前へ同点となるタイムリーが出たから良かったものの、この采配については疑問が残ったので、試合後、指揮官に質問すると「あそこは若月と大城の2人で行くということでしたので(小島はいかなかった)」と話し、ゴロゴーのサインではなかったことを明らかにした。 この日は“オリの神童”山本由伸が、アルバースの後を受けて初めて回の途中、2死1、2塁の場面から登板。ブルペンでは「浅村(栄斗)さんに合わせていた」と予め言われていたそうで、注文通り浅村をサードフライで打ち取り、ピンチを凌いだ。9回は吉田一将が46試合目の登板も3人で打ち取り、今シーズン13度目の延長戦へ。ここで前日に回またぎをした上でサヨナラ打を打たれた“新守護神”増井浩俊を連投させたが、先頭の中村剛也にヒットを打たれると、送りバントで1死2塁のピンチを招き、代打の森友哉にサヨナラ2塁打を許し、連夜のサヨナラ負けとなってしまった。 「これだけ延長が多かったら仕方がない。常に厳しい場面で投げているわけですから、もうちょっと楽な場面で投げさせてあげないと…(増井は)きのうよりは良かった。信頼は変わらない」 指揮官は、連夜のサヨナラ打を許した“新守護神”をかばった。増井も「あそこまで持って行かれてますからね。もっと低めに投げないと。(制球は)昨日より良かったと思います」と課題を挙げつつ、前日よりも制球が良かったことを明らかにしている。 しかし、今シーズン初の6連敗。借金は「3」、首位・西武とのゲーム差は9.5まで広がってしまった。最後は、報道陣から聞かれる前に、自ら「何とか取りにいかないとですね」と切り出し、27日からの2位・日本ハムとの札幌3連戦での巻き返しを誓ったが、中継ぎ陣の疲労はピークを迎えており、この3連戦では、野手も試合後にアイシングをしながらメットライフドームの長い階段を登る姿が見られた。 「ピッチャーが頑張ってくれてるから、俺らが何とかしないと」 これは帰りの階段で後藤駿太から出た言葉。夏の札幌決戦でズルズル行くのを止めて、ビジター9連戦(1日の移動日を挟む)を終えてもらいたい。文・取材・写真 / どら増田、垪和さえ
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スポーツ 2018年07月27日 17時20分
「めちゃくちゃいい笑顔!」阪神・ロサリオがベンチ内での2ショット写真を公開
阪神甲子園球場で26日に行われた阪神対広島の一戦。降雨により試合開始が1時間ほど遅れ、グラウンド整備を行う阪神園芸にも注目が集まる中、ベンチ内で意外な行動をとっていたのがウィリン・ロサリオだ。 雨が上がるのを待つ間、中継カメラが映し出した阪神側ベンチ。そこには、金本知憲監督を交え何やら自撮りに興じているロサリオの姿が。金本監督も笑顔とピースサインでこれに応じ、撮影後はロサリオにツッコミを入れるなどまんざらでもない様子で、非常に和やかな空気が画面からは伝わっていた。 その後、ロサリオは自身が開設しているツイッター、インスタグラムのアカウントでこの写真を公開。「雨が降っている間、金本監督と写真を撮りました」という旨の一文も添えられたこの1枚には、両者の笑顔がバッチリと写し出されていた。 ちなみに、インスタグラムの方では、チームメイトのエフレン・ナバーロと写った写真も合わせて公開されている。先ほどの写真と同様に、こちらも両者の笑顔が印象的な1枚に仕上がっている。 降りしきる雨がもたらした思わぬ“副産物”はなかなかの反響を呼んでいるようで、確認時点でツイッターでは「リツイート」が2239件、「いいね!」が5703件、そして、インスタグラムでは「いいね!」が5168件記録されている。また、ネット上にも「さっき自撮りしてたやつやん」、「めちゃくちゃいい笑顔!」、「素敵な写真ありがとう」といった声が寄せられている。 一方、中には「監督フレンドリーやね」、「インスタ女子みたいやな笑」、「こんな金本久々に見たぞ」と金本監督の姿に驚く人の声も。ファンにとっては、撮る側、撮られる側双方の姿が意外なものに映ったようだ。ただ、残念ながらその後の試合においては、ロサリオは3打数ノーヒットと快音を響かせることはできず、チームは3対9で敗戦した。ファンからすれば、試合前だけでなく試合後にも笑顔をもたらすような活躍をしてくれれば、言うこと無しであったことだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年07月26日 18時00分
阪神 夏の甲子園+豪雨災害+台風で悪魔の20連戦へ
ペナントレース後半戦のスタートは、宿敵・巨人との3連戦だった。「借金3」からの再スタートとなった金本阪神にとって負けられない戦いに変わりはないが、敵は相手チームだけではなかった。近年、例のない「20試合以上の連戦」を覚悟しなければならないのだ。 「球宴前の3連戦(7月9、10、11日)が中止となった時点で、阪神スタッフは右往左往していました。7月19日、セ・リーグの営業担当者が集まって話し合うことまではどうにか決まりましたが、阪神側が妙案を持っていたわけでもなければ、結論を先延ばししただけ。金本知憲監督(50)にとって致命的なダメージとなりそう」(在阪記者) 西日本一帯が記録的な豪雨に見舞われた。これを受けて8日のDeNA戦前、次カードを主催する広島球団から阪神に一報が入った。9日からの3連戦を中止にすると…。豪雨災害に伴う被災者の心情や交通事情を考慮したのだ。当然の判断ではあるが、今年の阪神は「天」にも見放されている。 前半戦、12球団でもっとも少ない74試合しか消化できなかった。雨天中止が続き、予定していた11試合が流れてしまったのだ。 「この11試合を10月初旬までに消化しなければなりません。8、9月は連戦に次ぐ連戦です」(同) 19日の担当者会議では、その11試合をどう消化させるかが話し合われた。妙案なんかない。他球団の移動休日に組み入れる以外、方法はないのだ。 「最悪、24連戦という計算でした(8日時点)。ここまで来ると、他球団も阪神サンに同情しています」(在京球団スタッフ) 他球団も譲歩するつもりでいたが、長期連戦は避けられない。クライマックスシリーズ、日本シリーズの日程もある。11月には日米野球も開催されるため、日程を遅らせたくない。 「8月は夏の甲子園大会で長期遠征となります。宿泊ホテルの快適さにより肉体的負担は昔ほどではないものの、9月に本格的な台風シーズンを迎えます。屋根のない甲子園は天候に左右されやすい。豪雨、甲子園大会、台風の三重苦ですが、営業的にダブルヘッダーはやりたくない。1枚のチケットで2試合分となれば、売上げは半分。お客を入れかえるとしても、短時間で混乱を起こさないようにするのは難しく、警備上の問題もあります」(同) 意地悪な言い方だが、このまま首位広島の独走を許した場合、阪神には「雨に負けた」の言い訳もできてしまう。金本監督は悩めるエースの藤浪晋太郎、若手投手らでローテーションを補充するつもりだが、リーグワーストの打線のテコ入れ策は持っていない。 ロサリオは完全に見放され、現有メンバーに喝を入れるだけ。チーム打率2割4分3厘はリーグワースト。救援投手への負担も大きい。 「ロサリオの不振でナバーロを緊急獲得したが、関連グッズは在庫の山。予算オーバーの収支は赤です。打たなくても『ロサリオを使え』が営業の本音」(在阪記者) 金本監督は長期連戦について「鍛えてきたから大丈夫」と言ったそうだが、勝負どころの9月に強行日程となれば、故障者も続出するだろう。 チームは崩壊寸前だ。
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スポーツ 2018年07月26日 17時30分
ロッテ藤岡貴裕と日本ハム岡大海のトレードが成立!トレード期限直前の電撃発表
千葉ロッテマリーンズの藤岡貴裕投手と、北海道日本ハムファイターズの岡大海外野手のトレードが成立した。26日、両球団が発表した。トレードや育成からの支配下登録を含む補強期限が今月の31日と迫っている中、パ・リーグで優勝、CS争いを展開している両チームが、知名度の高い選手同士のトレードを成立させたことは異例だ。両チームだけではなく、プロ野球ファンの多くが驚きを隠せないようで、ネット上ではこのニュースが大きな話題になっている。 藤岡は2011年に横浜(現DeNA)、楽天との3球団競合の末、ロッテに東洋大学から入団。即戦力左腕として1年目から順調なスタートを切ったが、その後なかなか勝ちきれず。2015年からは先発から中継ぎに転向するも、持ち味である150キロのストレートを活かすことができなかった。今シーズンはまだ一軍に昇格していないが、再生能力に定評のある日本ハムへの移籍はチャンスかもしれない。 藤岡は「正直、驚いています。ここまでの6年半、お世話になった千葉ロッテマリーンズには感謝をしています。新天地であるファイターズで新しい気持ちで頑張りたいと思います」と感謝。「様々な思い出がマリーンズではありますが一番印象に残っているのは長男が生まれた日に仙台で勝ち投手になれたことです。仙台ではプロ初登板、初勝利も挙げられましたし、色々と思い出が残っています」と振り返った。「千葉ロッテマリーンズファンの皆様には、いつもどんな時も大きな声援で後押しをしてもらったことに感謝をしています。皆様の応援を背に投げることが出来て、とても幸せでした。ファイターズで頑張ります。ありがとうございました」とロッテファンに感謝しつつ、新天地での活躍を誓った。 一方の岡大海は、2013年ドラフト3位で入団。1年目は開幕一軍の切符を勝ち取ったが、プロに入ってからの岡は長い間、怪我と戦っている印象が強い。今シーズンは、主に代打や代走で28試合に出場、打率.154、打点7、盗塁5の成績。昨日の楽天戦まで一軍登録されており、仙台遠征中のトレードは青天の霹靂だったことだろう。 岡も藤岡と同じくコメントを発表。「入団から5シーズン、故障が多く思うようにプレーできない時期もありましたが、ファンの皆様からの温かい声援が大きな支えになり、本当に有難うございました」と感謝した。「ファイターズでの一番の思い出は、2016年の日本一をフィールドの上で味わえたことです。チームメートや監督・コーチ、スタッフの方々にも本当に感謝しています。ファイターズという素晴らしいチームで野球ができたことは大きな財産です。今後はファイターズを相手に戦うことになりますが、自分らしさ出して精一杯頑張ってきます」とファイターズファンにメッセージを送った。 両選手とも背番号は未定。ロッテ球団は28日に岡の入団会見を開く予定だ。 他球団も駆け込みでトレードや選手獲得を続々と発表しており、両リーグとも団子状態から抜け出すためにあの手この手で補強を進めている。31日までまだ動きがある可能性は十分にある。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月26日 17時10分
7.29RIZIN、浅倉カンナとRENAがメインで再戦!民意はどちらを推すのか?
29日にさいたまスーパーアリーナで開催する総合格闘技イベント『RIZIN.11』の全対戦カードと、試合順が決定した。メインイベントは浅倉カンナだ。昨年大晦日に同所で行われた女子スーパーアトム級トーナメントの決勝で、優勝大本命だったRENAを絞め落とし、大番狂わせで優勝している。5.6『RIZIN.10』福岡大会で、カンナの試合後に現れたRENAは、再戦を要望するも「RENAさんはその後試合をやっていない」とカンナは返事を保留した。 するとRENAはホームリングのシュートボクシングが主催する7.6『Girls S-cup』TDCホール大会のスペシャルワンマッチになんとMMAルールで参戦すると発表。ブラジルのエレイン“パンテラ”リアルと対戦した。しかし、エレインが契約体重をオーバーしたこの試合で、RENAは大苦戦。結果は3-0で判定勝ちを収めたが、カンナとの再戦に不安を残した。 試合後、マイクを持ったRENAは「復帰戦、スカッと勝ちたかったですけど、初めて判定までいきました。明日から死に物狂いで練習して29日に向かっていきます!」と述べていたが、RENAにとっては課題が見つかり、カンナ戦に向けて収穫を得たようだ。 『RIZIN.11』のカード発表会見で、榊原信行RIZIN実行委員長は「ジョシカク(女子格闘技)の将来を左右する重要なカード」として、同カードをメインイベントにする意向を示していたが、このたび、正式にメインイベントで行うことが決定した。フジテレビ系列で全国中継も決定。今回も一部の試合を生中継する予定だ。大晦日の一戦を機にカンナの世間的な知名度は一気に増した。榊原委員長の名言“ハートウオーミング”交際を報じられた良き相方、“神童”那須川天心(今大会はロッタン戦のダメージが癒えず欠場)の存在もある。昨年の大晦日から、ジョシカクの風はカンナに吹き続けている。 「絶対に負けられない一戦。楽しんで頑張りたい」 カンナに意気込みを聞くと、“誰か”の大一番前と似たような発言が聞かれた。続けて「もう一回勝って、もっと上に行きたいですね」とさらなる高みを目指す考えを示した。本人は「そうですか?うれしいです」とおどけていたが、今年のカンナを見ていると、昨年には見られなかったオーラが感じられるようになった。RENAとは別の意味で「私もカンナちゃんみたいになりたい」という子供たちや学生が増えていると思う。女子のスポーツ競技において、若い同姓のファンを増やすことは競技人口の増加に繋がる。 榊原委員長が話していたように、そういう意味でもこの一戦は「ジョシカクの未来」を左右する大一番になるのは間違いない。勝敗も気になるが、観衆がどちらの選手を推すのかも重要なテーマになってくるだろう。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月26日 15時00分
【DeNA】浜口遥大が待望の初白星!指揮官期待のキーマンが連敗ストッパーに!
⚫中日ドラゴンズ3-4横浜DeNAベイスターズ◯<ナゴヤドーム>☆10度目の正直 ベイスターズ期待の2年目左腕が、10度目にして待望の初勝利を挙げた。初回にロペスのタイムリーで1点をプレゼントされるも、先発浜口遥大は立ち上がりからランナーを許す苦しいピッチングで、2回には昨年新人王を争った京田に逆転打を浴びてしまう。その後も毎回ランナーを背負うも粘り強く投げ抜き、6回を100球ジャスト、被安打7、3フォアボールでお役御免。その後リリーフ陣の踏ん張りで、嬉しい今季初白星を手に入れた。☆二年目のジンクス ラミレス監督も語っていた「難しい2年目」。いきなり10勝を挙げたルーキーイヤーを超えるべく、自主トレでは高速スライダーや、解禁された2段モーションを試すなど、準備は怠っていなかった。しかし、キャンプ中に発症した左肩違和感から歯車が狂い始め、戦列復帰は5月12日までずれ込んだ。及第点のピッチングはするものの、勝ち星からは見放され続けた。7月1日のカープ戦では、連続押し出しの記録を残してしまいファーム行きを命じられると、7月9日には専属キャッチャーの高城俊人がオリックスにトレードのニュースも飛び込んでくる。2年目のジンクスとは言えぬ、予期せぬ事が立て続けに起こった。☆指揮官、そして周囲の期待 指揮官から「後半戦のキーマン」と指名された浜口。ワインドアップを取り入れ、高速スライダーも有効利用し、プロ初勝利を挙げたナゴヤドームで、やっと今季初白星をゲットした。思えば、今季キャップのデザイン変更された際のモデルも浜口。横浜駅には特大ポスターがお目見えした。スローガンの"VICTRY is within US"も、浜口の日本シリーズのあわやノーヒットノーランの好投からインスピレーションされたものだった。 石田、今永、井納が序盤に崩れ、嫌な形での3連敗。チーム今季最大借金7の状況での連敗ストッパーとなった浜口。東も左指の負傷の為一旦抹消され、先発陣は苦しい状態。日本シリーズでチームに息を吹き返させた爆発力を持った左腕が、苦しい夏場にやっと"開幕"した。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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