スポーツ
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スポーツ 2018年07月31日 17時40分
RIZIN.11で感じたヘビー級ファイターの可能性
7月29日にさいたまスーパーアリーナで行われた「RIZIN.11」は、大会前から大きな話題となっていたメインイベントの浅倉カンナvsRENAや、五味隆典のおよそ4年ぶりとなるKO勝利で盛り上がりを見せた。 他に2試合が組まれたヘビー級の試合では、期待の日本人ファイター・シビサイ頌真が初出場するなど、これまでになかった華やかさと熱気を生んだ。■リング上に激しさと「重み」を2007年まで開催され、日本格闘技界の象徴的イベントとなった「PRIDE」ではヘビー級中心だったことがファンから絶大な支持を得た理由の一つと言える。エメリヤーエンコ・ヒョードルやアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバといった体重100㎏前後のファイター達がさまざまな個性を発揮し、毎年のようにヘビー級のグランプリやタイトルマッチが行われ、リング上の熱は止まることがなかった。その後、PRIDE消滅により有力なヘビー級選手はアメリカをはじめとする海外へと戦いの場を求め現在に至っている。今回のRIZIN.11では4人の重量級の選手が参戦。それぞれが独自の存在感を放ち、今後に向けての期待を大いに感じさせる試合を見せてくれた。 ともに初参戦となったシビサイ頌真とボルドプレフ・ウヌルジャルガルの試合では終始グラウンドの展開が続いた。120㎏の体重を誇るウヌルジャルガルが上になってイニシアチブを握り、シビサイも1R終盤には見事なスイープで体勢を逆転させるなど技術の高さを披露した。とはいえ、やはり体重差はいかんともしがたく(シビサイは108㎏)、ウヌルジャルガルは終始試合をコントロール。アームロックや重さのあるパウンドでダメージを与え続けたウヌルジャルガルが判定で初勝利をつかんだ。判定時には会場からブーイングが上がったものの、ヘビー級ならではとも言える重量感あふれるグラウンドの攻防には新鮮さがあり、見ごたえは十分だった。■RIZIN初期から支えるヘビー級ファイターたち 第8試合のイリー・プロハースカvsブルーノ・カッペローザは壮絶な打ち合いに。試合時間はわずか1分41秒だったものの、両者ともスタンディングでの打撃戦に挑み、ともにダメージで足をふらつかせる場面も見られ、首相撲からの膝蹴りが繰り出されるなど激しい内容となった。結局、熱戦を「チェコの怪鳥」プロハースカが制した。両者は2015年の年末に開催されたRIZIN旗揚げ戦にも出場。へビー級トーナメントを争う2人はともに打撃がベースのファイトスタイルだ。カッペローザは格闘大国ブラジル出身で、最近ではブラジル国内を主戦場とし、プロハースカはこれまでに石井慧や藤田和之といった日本人ファイターをKOで下している。実力・実績ともに申し分のない両者の試合は五味隆典の試合の後に組まれ、今大会の「核」にしようと込められた期待を決して裏切ることはなかった。 この試合後には大相撲から転向した大砂嵐がリング上でマイクを握り、9月大会の参戦へ向けファンにあいさつしている。彼は年齢も26歳と若く、重量級ファイターとして大きな期待が向けられていることは言うまでもない。 有力選手を海外から獲得する難しさは変わらないが、ヘビー級の隆盛なくして日本格闘技界の復活はあり得ない。多くの才能が輝きを放つ中・軽量級や、大会のメインを張るまでに飛躍した女子部門の他、RIZINをさらに盛り上げていくためにはヘビー級戦線の活性化が何よりも求められる。(佐藤 文孝)
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スポーツ 2018年07月31日 17時30分
世界一への貢献が理由?元阪神、オリックスのボーゲルソンがサンフランシスコ・ジャイアンツの球団殿堂入り選手に
2006年オフに来日し、阪神(2007‐2008)やオリックス(2009)でプレーした投手であるライアン・ボーゲルソン(日本時代の登録名はボーグルソン)。もしかしたら、「そんな選手いたなあ」と懐かしさを感じるファンもいるかもしれない 日本時代は3年合計で11勝14敗と、思うような成績を残せなかったボーゲルソン。しかし、そんな助っ人右腕が、この度母国アメリカで栄誉の殿堂入りを果たすことになったようだ。 29日に更新された、サンフランシスコ・ジャイアンツの公式ツイッター。そこには、今回球団から殿堂入り選手として表彰されることとなった3名の選手が刻まれたボードの写真が掲載されているのだが、その中には昨年現役を引退したばかりのボーゲルソンの名前も含まれていた。 2009年にオリックスを自由契約になった後、マイナーリーガーとして母国に帰還したボーゲルソン。その後、2011年にジャイアンツでメジャー昇格を果たすと、2015年まで同チームでプレーを続けている。 中でも、特に活躍が目立ったのが2012年。この年のボーゲルソンはレギュラーシーズンで14勝9敗・防御率3.37の好成績を残すと、続くポストシーズンでも4試合で3勝0敗・防御率1.09と大活躍。チームの2年ぶり世界一の立役者となった。ちなみに、この活躍もあってか、ボーゲルソンは翌年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ代表メンバーに選出されてもいる。 今回掲載されたボードの中にも、前述のボーゲルソンの活躍はしっかりと記載されている。また、今回同じく選出されたマット・ケイン、ブライアン・ウィルソンの両投手も、それぞれチームの世界一に大きく貢献している。このことを考えると、今回の表彰は世界一への貢献が大きな理由となっているようだ。 先のツイートにおいて、ジャイアンツは「#ForeverGiant」というハッシュタグを用いている。その言葉通り、ボーゲルソンの活躍もファンの間で永らく語り継がれていくことになりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年07月31日 17時00分
「これはあっぱれ!」 78歳・張本勲氏が放ったヒットにネット上は感嘆の声
1959年から1981年までプロ野球選手として活躍し、現在は解説者・評論家として活動している張本勲氏。ユニフォームを脱いで30年以上が経過している張本氏だが、その打棒はまだまだ錆びついてはいないようだ。 30日に行われた「サントリードリームマッチ2018」。1995年にスタートし、今年で23回目を迎えたこのイベントは、毎年多くの元プロ野球選手たちが一同に集結し、往年のプレーでファンを沸かせる“夢の球宴”として知られている。 ツイッターでもトレンド入りを果たすなど、多くの注目が集まっていたこの試合。張本氏も“GM”として参加していたのだが、8回裏にその名前が球場にコールされる。場内も盛り上がりを見せる中、史上初の3000本安打も達成したかつての安打製造機はバッターボックスに入った。 相手投手の齊藤明雄氏(元大洋・横浜)が投じたボールを、右方向に弾き返した張本氏。すると、その打球は一・二塁間を抜けライト前へ。御年78歳の張本氏が放った見事な“球界最年長ヒット”に観客からはどよめきに近い歓声が挙がり、試合の模様を伝えていた実況も「あっぱれです!」と賛辞の言葉を口にしていた。 今回の試合では、佐野慈紀氏(元近鉄他)、小田幸平氏(元中日他)、和田一浩(元西武他)、審判2名による“ハゲ5人衆コント”や、2008年北京五輪をほうふつとさせるG.G.佐藤氏(元西武他)の落球、更には下柳剛氏(元阪神他)による怒りのグラブ投げなど、会場が沸いたシーンがいくつも誕生している。 ただ、その中でもやはり張本氏のヒットはセンセーショナルな出来事であったようで、ネット上には「これはあっぱれ!」、「普通当たらんし走れんよこれ」、「78歳でヒット打つ張本さんは一体何者なんだ…」といった感嘆の声が挙がっている。 毎週日曜の『サンデーモーニング』(TBS系)でのコメントが、ネット上で議論になることもしばしばの張本氏。だが、今回ファンの前で披露した姿は、間違いなく“あっぱれ”だといえるだろう。文 / 柴田雅人写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年07月31日 11時40分
お約束満載!レジェンドが今年も魅せた!『ドリームマッチ』MVPは“ハマの番長”三浦大輔
7月30日、『サントリードリームマッチ』が東京ドームで行われた。1995年から“夢や感動を伝えたい”との想いから行われているイベントで、今年で23回目を数える。往年のスタープレーヤーが勢ぞろいし、熱い戦いが今年も繰り広げられた。 今年も昨年に引き続き、山本浩二率いる「ザ・プレミアム・モルツ球団」と田尾安志率いる「ドリーム・ヒーローズ」が対戦。昨年は4点差をひっくり返し、モルツが勝利をあげた。☆さすがのプレー 連勝を狙うモルツは、三浦大輔と谷繁元信の横浜バッテリー、雪辱を果たしたいヒーローズは桑田真澄の先発で幕を開けた夢の試合。序盤こそ山崎武司、関本賢太郎、岩村明憲らがホームランをかっ飛ばし、鈴木尚広の足と谷繁の肩の勝負、門倉健の剛速球など、「さすが元プロ」と観客を唸らせるプレーを見せた。☆スタンド沸かせるスターのエンタメ しかし、ヒーローズのマウンドに下柳剛が上がった辺りからエンターテインメント色が強くなる。関本のトンネルや、レフトのG.G.佐藤の落球で下柳がキレて帽子を叩きつける“いつかどこかで見た光景”も見られた。 例年の”お約束”ピッチャー佐野慈紀、キャッチャー小田幸平、バッター和田一浩のピッカリコントも健在。審判も交えての”頭を使った光の共演”に、スタンドは大爆笑。ちなみに佐野は一年間、生える部分のみ髪を伸ばし、しかもパーマまであてる気の入れようだった。☆趣深い対決の数々 その他にも、ランディ・バース対槙原寛己の因縁の対決、山本昌対山崎武司の元ドラゴンズラジコン仲間対決、山本浩二対池谷公二郎のカープ対決、中村紀洋対小田幸平の「紀洋打法」物まね対決など、ここでしか見られないマッチアップが続いた。☆若い者にはまだまだ負けない リビングレジェンドも溌溂とした姿を披露。“浪速の春団治”に乗って登場した川藤幸三は口に「プレモル」を含むと、バットに吹きかけるパフォーマンスのあと、渾身のフルスイングを見せる。負けじと、“球界のご意見番”張本勲もライト前ヒットを放ち大ハッスル。スタンドのオールドファン達に元気を届けた。☆MVPはハマの番長 試合は12-6でプレミアムモルツ球団が勝利。MVPには試合前「二段モーションで頑張ります」と意気込んでいた、ハマの番長・三浦大輔が受賞。先発で1回を無失点の好投、バットでも横浜大洋の大先輩・齊藤明雄からヒットを放つ大活躍で「緊張した」と振り返りながらも、初出場にして栄冠を手にした。 真剣勝負あり、エンターテインメントありの野球の楽しさがいっぱい詰まった楽しいイベント。時間を過ごした44,883人の観客は、「来年もその先も、ずっと続けて欲しい」と大満足して帰路についていた。取材・文・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年07月30日 16時45分
インディープロレス界“希望の18歳”井土徹也「僕が勝つことで中高年に刺激を与えたい」
GOING-UPプロレス『middle edge シリーズ vol.2』東京・王子BASEMENT MON☆STAR 『中高年に元気を与えたい』がコンセプトのGOING-UPの旗揚げ3戦目が、台風が過ぎ去り暑さが蒸し返す北区王子のBASEMENT MON☆STARで行われた。 第1試合では元・FMWの黒田哲広と、闘龍門出身のアミーゴ鈴木が中高年ベテランタッグを結成し、マスクドミステリー&若手の室田渓人と対戦した。黒田とアミーゴは若い室田を集中攻撃し、中高年ベテランタッグが勝利した。 第2試合ではイケメン中高年、新納刃がヒートアップの若手イケメンレスラー飯塚優と新旧イケメン対決を繰り広げた。サンボ殺法を得意としている飯塚だが、新納のテクニックには通用せず。得意の蹴りも新納の前蹴りに遭い、吹っ飛ばされる場面があった。この試合も中高年の新納が快勝している。 middle edge勢が連勝する中、第3試合ではバッファロー&渡辺宏志が登場。前日にヒートアップユニバーサル王座の2度目の防衛に成功した兼平大介と、GOING-UPの若い力を引っ張る大谷譲二が、旗揚げ戦以来のタッグを結成して対決した。中高年と新世代の真っ向勝負となったこの試合は中高年タッグに苦戦しながらも、譲二がスライディングDで渡辺から完全なピンフォールを奪い、新世代タッグが勝利を収めた。 セミファイナルでは、IWA熱波軍の松田慶三が、ヒートアップ10.31とどろきアリーナ大会で引退する近藤“ド根性”洋史とシングル対決。同じ神奈川県出身の両者だが、松田が大和を、近藤が相模原を、とそれぞれ地元愛を背負って闘った。千両役者の松田は終始試合のペースを離さなかったが、近藤の諦めない気持ちが観客にも伝わり好勝負に。最後は慶三ロックボトムの前に散ったが、松田が称賛すると一緒に熱波パフォーマンス。松田がリングを降りると譲二が現れ近藤と対戦することを表明し、次回8.19王子大会での対戦が決定した。 メインイベントは前回、藤原秀旺&松崎和彦のアライヴァルに敗れた“鬼将軍”ガッツ石島&“インディー希望の18歳”井土徹也が務めた。相手は松崎と、謎のマスクマン、秀・ザ・イルミナティ、スーパー・ドクター・秀の3人だった。2対3のハンディキャップマッチとなったこの試合で、序盤にドクターはガッツの口の中に何やら錠剤を押し込んだ。これを飲んでしまったガッツは松崎の垂直落下式ブレーンバスターを食らってKOされ戦闘不能に。井土が3人を相手にすることになってしまった。 この日の松崎の動きは良かった。伝統芸能の呼び声も高いジャンピングネックブリーカードロップなどを惜しみなく披露。これにイルミナティの立体殺法や、ドクターの心臓マッサージ式フォールや聴診器を使ったチョーク攻撃を食らいまくったのだからたまらない。 しかし「ワンチャン狙ってました」と井土は言う。ブレーンバスターから、打点の高いドロップキックで形勢を逆転すると、赤コーナーにもたれかかりながらガッツが蘇生した。タッチを受けたガッツはパワーファイトで3人を寄せつけない。最後はタッチを受けた井土がガッツのジャンピングハイキックから、きれいなジャーマンスープレックスホールドを決めてイルミナティから3カウントを奪った。 前日のヒートアップ板橋大会でも6人タッグながら格上の伊東優作から3カウントを奪っており、井土の連夜の金星に王子はおおいにわいた。試合後に攻撃をやめないアライヴァルを見かねたミステリーが、ガッツ&井土の助っ人として登場。次回大会ではミステリーを加えたトリオを結成し、藤原、松崎、イルミナティと6人タッグマッチに臨むことになりそうだ。 「GOING-UPは中高年に元気を与える団体ですけど、僕は勝ち続けることで、中高年に元気と刺激を与えられるようになりたい」と井土は力強く語る。「ガッツさんには練習も見てもらっていて、前よりもドッシリとした試合ができるようになってきたと思います。藤原秀旺は僕が取らなきゃいけない相手。僕が勝たなきゃ意味がないんですよ。僕が上に行くためにも秀旺には絶対勝ちます」と井土は言い切った。 井土には「将来はメジャーな存在になりたい」とビジョンを描いているだけに「この年齢で止まってる余裕はないんです」と言った。「インディーの希望」ではなく、「プロレス界の希望」と呼ばれるのが本望なのだろう。 次回からこの抗争に入ることになったミステリーは「若いやつらが活躍してるところを見ると、負けられねぇなって気持ちになるんだよね」と井土や譲二の活躍が背中を押したことを認めている。 またGOING-UPのプロデューサーでもあるガッツは「まだ所属になる前に徹也を見たとき、潜在能力があると思った。井土、兼平は体が大きいから、育ててみたいなと思ったんですよ。まさか本当に教える立場になるとは思ってなかったですけどね」と笑う。「譲二みたいに中高年と闘うことで、元気を与える方法もあるけど、きょうの徹也はオレが眠ってた間、1人でチームを守ってくれたわけでしょ?だから18歳の徹也が中高年と組んでも、元気になるというか、刺激を受けたり、勇気をもらったり、助け合う気持ちが芽生えたりもするんですよね。GOING-UPは譲二と徹也の競争の場でもあると思うので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいです」と満足げ。若い力への期待感を口にした。 この団体のキーマンは中高年ではなく、大谷譲二や井土徹也なのかもしれない。2人がこの団体で目指す方向性は同じだが、ガッツが話するように、ベクトルは違う方向なのが面白い。どちらが先に中高年ファンの心をつかむのか見守っていきたい。取材・文 / 増田晋侍写真 / T-サモハン
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スポーツ 2018年07月30日 16時35分
【DeNA】5年連続勝ち越しなるか!?横浜夏の一大イベント!「YOKOHAMA STAR NIGHT 2018」開幕!
☆今年のユニフォームは「スパンコール」 横浜DeNAベイスターズは、7月31日〜8月2日の読売ジャイアンツ戦を「YOKOHAMA STAR NIGHT 2018」として開催する。ビジター応援席以外の観客に選手が着用するスペシャルユニフォームをプレゼントし、スタンドを青く染める圧巻の風景はすっかりおなじみとなった。今年のユニフォームのテーマは「スパンコール」。横浜の星空をモチーフにしており、「プラネタリウムみたいできれい」と評判も良い。先行発売しているユニフォームの売れ行きも好調だ。☆屈辱の7連敗スタート 「STAR NIGHT」はDeNA球団発足から間もない2012年から開かれている目玉イベント。しかし初年度のジャイアンツ戦は、内海や村田にやられて3連敗。翌年のドラゴンズ戦も逆転負けや打撃戦での敗戦を重ねて3連敗を喫し、配られたブルーのサイリウムが次々にグラウンドに投げ込まれる事態に。それを拾い上げ、悲しげに"T"を形どっていた助っ人ナイジャー・モーガンの姿を覚えているファンも、少なからずいるであろう。2014年のスワローズ戦の初戦も井納が打ち込まれ、大敗を喫すると「このイベントは呪われているのでは」などと噂されるほどだった。☆流れが変わった4時間ゲーム しかし次戦、1点差リードで迎えた9回のピンチで、エンジェルベルト・ソトが踏ん張り、4時間ゲームを何とかものにして悲願のスターナイト初勝利。スタンド、ベンチともに、なんだか優勝でもしたかのようなお祭り騒ぎとなった。3戦目は台風の影響でスタンドの階段が川のようになった。しかし、ドル箱カードを流したくない執念があったのか、開始時間を1時間半も遅らせて決行。結果はいい方に転び、前日の勢いそのままに快勝。カード勝ち越しを決めた。 DeNAはここから2015年スワローズ戦、2016年ドラゴンズ戦と、ともに2勝1敗の勝ち越し。昨年のドラゴンズ戦も台風の影響で3連戦の開催が危ぶまれた。ユニフォームのデザインがアメダスの降雨量表示に似ていたため、「ユニフォームのたたり」などとやゆされたが、中止は1戦のみで済んだ。戦績も1勝1引き分けで、4年連続の勝ち越しとなった。☆2012年以来のジャイアンツ戦 今年は久々のドラゴンズ、スワローズ以外のジャイアンツが相手だ。2015年、昨年に続き平日開催であるにもかかわらず、チケットも発売早々にソールドアウトした。今年は横浜駅のデパートとホテルでライブビューイングも行われ、そちらも大好評。横浜はかつて夏の風物詩だった神奈川新聞主催の花火大会が警備の問題で休止。今では市民の夏のお楽しみが「STAR NIGHT」になっているのではと思わんばかりの盛り上がりを見せている。そんなファンのためにも勝ち越し、いや「STAR NIGHT」初の3連勝を飾ってもらいたい。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年07月30日 16時25分
オリックス担当記者が分析、“オリの神童”由伸抹消も、“投げる闘争心”近藤大亮に期待!
24日から始まった関東、北海道のビジター9試合は、優勝圏内に踏みとどまっていたオリックス・バファローズにとって、最低でも勝ち越しが必須の大事な遠征だった。しかし、結果は今季ワーストの8連敗。最後の試合こそ勝ったものの、自力優勝は消滅。貯金生活から一転、借金生活に逆戻りしてしまった。▼7月24〜29日のオリックス戦績【対 埼玉西武 メットライフドーム】24日●金子千尋 1-7 多和田真三郎○25日●増井浩俊(先発はディクソン) 5-6× ヒース○(先発は十亀剣)※延長10回26日●増井浩俊(先発はアルバース) 1-2× ヒース○(先発は菊池雄星)※延長10回【対 北海道日本ハム 札幌ドーム】27日●西勇輝 2-13 上沢直之○28日●山岡泰輔 0-3 堀瑞輝○29日○近藤大亮(先発はローチ) 8-2 トンキン●(先発は高梨裕稔)※92試合42勝46敗4分けのパ・リーグ5位。首位・西武と10.5ゲーム差、3位ソフトバンク、ロッテとは2ゲーム差。最下位の楽天とは4.5ゲーム差。 野手では小谷野栄一が北海道遠征から復帰したが、主軸だったT-岡田、中島宏之は復帰のめどがまだ立っていない。投手陣ではシーズン序盤にアルバースとともに先発陣を引っ張ってきたルーキー・田嶋大樹が肘の張りが取れず離脱中と、主力の離脱が相次ぐ中、若い選手たちの力でよくここまでやってこれたという印象が強い。 その中で、主に8回を任され現在ホールドとホールドポイントでリーグトップを走る高卒2年目の新人王最有力候補“オリの神童”山本由伸が、27日に登録を抹消された。連敗中だったこともあり、ファンにさらなる衝撃を与えたのは事実だろう。しかし、由伸の抹消はCS争いが佳境を迎える前に離脱を防ぐ予防的なものであって、決してネガティブなことではない。むしろ早く決断した首脳陣の判断は正しかったと思う。 由伸は6月下旬から抜け球が目立つようになり、失点する場面も見られるようになった。7月の防御率が3.24(シーズン防御率は1.41)だった。39試合登板と、本人にとっては未知の領域に達し、ピッチングに変化が出てきたのは明らか。抹消前、由伸も「体のバランスが崩れているので、スピードも落ちている。一度しっかり修正したい」と話していた。抹消期間中に本来の姿を取り戻し、チームのCS争いと自身のタイトル争いに専念してもらいたい。なお、由伸は一軍に帯同しながら調整し、抹消から10日間での復帰を目指すことになりそうだ。 疲労が蓄積しているのは西武戦で連夜のサヨナラ打を浴びた“新守護神”増井浩俊ら、他の投手陣も同じ。ただ、昨年セットアッパーとして活躍した“投げる闘争心”近藤大亮の調子が上向きなのは好材料だろう。近藤はあの“誤審”によるホームランを除けば、6月16日のDeNA戦での失点を最後に無失点を続けているのだ。これまでは先発が早く崩れた場面や、6回、延長戦などで起用されていたが、由伸の離脱に伴い、7回を任されることになった。8回の“オリの鉄人”吉田一将とともにセットアッパーに再昇格。7月に9試合を投げ、防御率0.00の成績を収めて4月に6.75だった防御率を3.19まで戻した。 最近はストレート一辺倒ではない。「完璧に真っすぐを狙われてると思ってるので、絶対に抑えなきゃいけない場面は変化球中心に組み立てたりしてます」とカットボールなどスピードのある変化球を織り交ぜながら打ち取る場面が増えている。近藤がセットアッパーとして機能すれば、由伸や黒木優太が復帰したときに、登板試合数が12球団最多の吉田一、増井を休ませることも可能になる。相手チームに中継ぎ陣の層の厚さを知らしめることもできるだろう。由伸の抹消中、近藤にかかる期待は大きい。 「腕がちぎれるぐらいの気持ちで投げる」というのが今年近藤が掲げたテーマ。“投げる闘争心”近藤大亮の闘志と男気あふれるピッチングが、チームを最大の危機から救ってくれるだろう。取材・文・写真 / どら増田、垪和さえ
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スポーツ 2018年07月30日 16時05分
浅倉カンナ、蝶野正洋をオマージュしたRENAに連勝!“相方”那須川天心も祝福!
『RIZIN.11』▽29日 さいたまスーパーアリーナ 観衆 17,912人 “神童”那須川天心が欠場したにもかかわらず、RIZINにとって今年初めての首都圏開催ということに加えて、浅倉カンナとRENAによる昨年の大晦日以来の再戦が話題を呼び、さいたまスーパーアリーナにはたくさんの観客が来場。第1試合から熱気に満ちあふれていた。 後半は五味隆典の4年ぶりとなるKO復活劇に会場は爆発的に盛り上がり、中には涙を流すファンの姿もあった。五味は「真夏に判定はダメ。KOでしょ」とマイクアピールをすると、体重オーバーしてきたメルビン・ギラードに対して「日本の格闘技をナメるな!」と一喝。最後は鉄柱に登る危険なパフォーマンスで、ファンと喜びを分かち合った。 メインにラインナップされたカンナとRENAの再戦は、フジテレビ系列の地上波で完全生中継。生中継がこの1試合のみだったところに、この試合への注目度と期待度の高さがうかがえた。 前日の軽量から、まるでヒールかのような雰囲気をかもし出していたRENAだが、これまでの赤いコスチュームを一新。入場テーマ曲の冒頭にはプロレスラー蝶野正洋のテーマ曲『CRASH』(蝶野入場バージョン)を流し、黒のロングガウンに黒いコスチュームを身にまといながら威風堂々と入場。セコンドは蝶野も所属していた世界的なヒールユニット『nWo』ならぬ『nRo』Tシャツを着用する徹底ぶり。これまでの明るさを封印し、色気を前面に押し出したセクシーでカッコいい“ブラックRENA”としてリングイン。まるで王者のような顔つきで、カンナの入場を待った。 初代女王のカンナはRENAとは対照的に、大晦日と同じピンクのコスチュームで入場。会場の3アングルに分かれたビジョンはもちろん、お茶の間にもリングサイドでこの試合を見守る“相方”天心の表情が映された。煽り映像では、天心とのプライベートショットも惜しみなく披露。カンナは平常心を保ちながら、あくまでも自然体でRENAとの再戦に臨んだ。 試合開始直前に両者が対峙し、レフェリーとルール確認するシーンは、見ているこちら側としてもこの日、一番ゾクゾクする場面だった。それだけRENAから放たれる殺気にはすさまじいものがあった。 しかし、試合は1Rからカンナが得意のタックルからグラウンドで試合のペースを握っていく。RENAは下になりながら肘打ちをカンナの顔面に打ち込んだが、カンナはひるまずに関節技を狙い、脇腹にパンチを打って対抗。途中、RENAのパワーや蹴りに潰されそうになる場面もあったが、2R、最終3Rもカンナが優位に試合を進めて、試合終了のゴングが鳴った。 結果は判定に持ち込まれたが、3-0でカンナがRENAを返り討ちに。天心は安堵の表情を浮かべながら祝福の拍手を送った。試合中も天心の声と思われるアドバイスが会場に響き渡っており、カンナにとっては心強い“セコンド”となったのは言うまでもない。一方、返り討ちにされた形となったRENAはバックステージへ向かう通路で声をかけてきたファンに「ごめんなさい」と謝りながら退場していたのが印象的だった。 カンナはマイクを握ると「自分が強くなるスピードよりも、RENAさんが強くなるスピードが凄く早くて今回の試合、すごく焦りましたね。本当に今回の試合もやりづらかったんですけど、試合はしっかり切り替えてできたかなと思います」と安堵した。「RENAさんは憧れの選手なんですけど、でも、超えなきゃいけない選手で…(泣きそうになりながら)今回の試合もすごく複雑だったんですけど、勝ったからには、もっと上の選手とやりあえるように壁を乗り越えてやっていきたいなと思います」と宣言。今後もさらなる高みを目指していく。 このマイクの途中でフジテレビの生中継が切れたため、SNS上では不満を漏らす声が多く見られた。昨年の大晦日の勝利をきっかけに、カンナ人気が上昇している証のひとつと言えるだろう。取材・文 / どら増田写真 / ©︎RIZIN FF
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スポーツ 2018年07月30日 15時30分
100回目の夏 高校野球は送りバントのドラマだ
100回目のメモリアルを迎える今年の夏の甲子園大会には、史上最多の56校が出場する。予選中から最大の焦点とされていたのが、大阪桐蔭(北大阪)の行方だった。頂点に立てば、史上初の「2度目の春夏連覇」となるからだ。 過去、春夏連覇を成し遂げたのは、2012年の大阪桐蔭を含めて7校。最も印象深いのは、87年のPL学園と98年の横浜高校だろう。当時のPL学園には、のちにプロ野球界でも活躍する野村弘樹(横浜)、片岡篤史(日本ハム−阪神)、立浪和義(中日)、橋本清(巨人−ダイエー)、宮本慎也(ヤクルト)らがいた。横浜高校も松坂大輔(現中日)をはじめ、4人のプロ野球選手を輩出している。大阪桐蔭もドラフト候補が多く、一部報道によれば、その人数は6人とも7人とも言われている。 突出した選手がいることは3校とも同じだが、大阪桐蔭にはPL、横浜と異なる点もある。 ※ ※〇センバツ大会 87年 PL学園(5試合) 13犠打 98年 横浜 (5試合) 18犠打 18年 大阪桐蔭(5試合) 9犠打〇夏の甲子園 87年 PL(6試合) 22犠打 98年 横浜(6試合) 22犠打 大阪桐蔭は”送りバント”が少ないのだ。春と夏では試合数が「1」しか変わらない。PLがセンバツで使った犠打の数は1試合平均で2.6個。夏は「3.7個」まで跳ね上がる。両校とも夏に犠打数が激増している。大阪桐蔭は「強打者ぞろいなのでバントを使う必要がない」と言われればそれまでだが、野球とは「流れをつかむスポーツ」でもある。試合の主導権を握り、堅実に走者を進めるために犠打を用いるのだ。また、「流れ」という点で考えれば、野球は特異な球技でもある。サッカー、バスケなど他の球技で主導権を握るには、ボールを長く持たなければならない。しかし、野球で言う主導権とは得点であり、攻撃だ。いかに守備に就く時間を短くするかを考えなければならない。 近年、送りバントとヒッティングの強攻策とを比較すると、得点率はさほど変わらないという。それでも、犠打を選択するのは、守備に就く時間を長くするためだろう。バントの構えをすれば、内野手も前進し、ベースカバーなどのフォーメーションを整えなければならない。バッテリーのサイン交換も複雑になる。87年のPL、98年の横浜はともに高いチーム打率を誇ったが、犠打の作戦を採用した理由はこのあたりにありそうだ。 今年のセンバツで4強入りを果たした三重、同8強の日本航空石川、また、延岡学園、東筑などの強豪校が予選で敗退した。相手をナメたわけではないが、強豪校は一般校とぶつかると、強気な作戦をとりがちだ。 「強豪校は予選の決勝にピークを持っていこうとし、直前まで猛練習をこなします。球児が疲れて思うように動けなかったなんてこともあれば、土日曜日は遠征や招待試合、土曜早朝にバスで出発して、日曜深夜に学校に戻ってくることも珍しくありません。慢性的な寝不足と疲労感、加えて彼らは『勝って当然』という重圧も抱えていて…」(私立高校指導者) 100回目の夏も、送りバントからドラマが始まりそうだ。(一部敬称略/スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2018年07月30日 12時20分
張本氏、『Xゲームズ』に「なにが楽しいのか」 “新スポーツに理解がなさすぎる”と批判殺到
29日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、コメンテーターの張本勲氏が「Xゲームズ」に関して暴言ともとれる発言をし、猛批判を浴びている。 「Xゲームズ」はスケートボード・BMX・ラリー・モトクロスバイクなど危険度の高い「エクストリームスポーツ」を集め、選手がそれぞれ技術力を競うもの。アメリカでは大変な人気があり、注目度も高い。 番組では日本人選手の活躍や、モトクロスバイクでフランスの選手がジャンプ台から飛び出し、空中で手を離し再びバイクに乗る離れ業を演じる様子がVTRで紹介された。 それを見た張本氏は「なにが楽しいのかねえ、危ないのにねえ、ひとつ間違ったら骨折、おろか命も危ないのにねえ。あれ、好きなのかね?」とバッサリ。ゲストコメンテーターの元プロ野球選手・小宮山悟氏も困惑気味で「なかなかコメントのしようがないですね」と漏らした。 確かに一歩間違えれば死亡事故の可能性もある競技ではある。ただ、危なそうに見せながらも大技を成功させるのが「Xゲームズ」の醍醐味でもある。「危ないから面白くない」と斬られてしまっては、元も子もないだろう。 「なにが楽しいのかねえ」発言にはネットユーザーも「新しいスポーツに理解がなさすぎる」「興味がないならコメントするな」と激怒。また、Xゲームズはこれまでたびたび取り上げられ、張本氏は以前から「面白くない」「危ない」とコメントし続けているだけに、「なぜ番組は取り上げるのか」「ボロクソに言われることをわかっていて取り上げている」など、番組を批判する声も上がった。 また、「野球だって打球が当たれば死ぬ可能性がある」などと、張本氏がかつてプレーした野球の危険性を指摘するネットユーザーもいた。 Xゲームズ出場者は難易度の高い技を披露するため血のにじむような練習を繰り返し、本番に望んでいる。「面白くない」と感じるのは個人の自由だが、それを公共の電波に乗せるのは、やはりいいことではないと言わざるを得ない。 選手への尊敬の念を持ったコメントをお願いしたいものだ。
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