スポーツ
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スポーツ 2018年08月10日 19時00分
『ユニクロ』=錦織圭の常識が崩れる ロジャー・フェデラーと10年契約の真意
『ユニクロ』=錦織圭(28)のイメージが定着しているが、7月のウィンブルドン選手権から、ユニクロは新たに世界ランキング2位のロジャー・フェデラー(36)との契約を交わした。その契約は「10年3億ドル(約330億円)」。世界的なスーパースターとの契約となれば、超高額となるのも当然だが、フェデラーは間もなく37歳。10年の長期契約には世界中が驚いている。 それ以上に危惧されるのは、ユニクロが錦織圭のスポンサーを降りるのではないかと噂されている点だ。 「近年の錦織は故障続きで復帰後もパッとしません。大型契約を交わしている企業からすれば、テレビ画面に映らないのであれば、大金を投じた意味がありませんからね」(体協詰め記者) また、錦織と契約しているカップ麺の企業も、新たに大坂なおみへの出資を決めた。こちらのテレビCMは、錦織よりも大坂の露出が多くなっている。 「男子プロテニス協会(ATP)が、国別団体対抗戦を復活させると発表しました。その復活第1回目は、2020年1月。会場も東京五輪のテニス競技会場となる『有明テニスの森』が有力視されている。ユニクロのフェデラーとの長期契約の狙いは、その辺りにもあったようです」(広告代理店関係者) もう一つのテニス組織である国際テニス連盟(ITF)も、'19年から「男子国別対抗戦」を改変し、サッカーのワールドカップのようにする。つまり、センターコートで初戦を迎えるフェデラーなら、確実にテレビ中継されるわけだ。 「近年の錦織は早々に負けてしまうため、五輪イヤーの宣伝にはならないと判断されているのでしょう。そろそろ目立った成績を残さなければ、スポンサー離れは加速すると見られます」(専門誌記者) 『ユニクロ』の“最終警告”とならなければ良いが…。
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スポーツ 2018年08月10日 17時45分
甲子園がキライ?敵地長期ロードでトラが息を吹き返す
金本阪神が宿敵・巨人に勝ち越した。勝ち越し打となったベテラン糸井の特大アーチに、東京ドームの観客もどよめき、試合後の金本知憲監督(50)もそのパワーを称賛していた。「本拠地の甲子園では巨人に苦戦していますが、敵地での3連戦を勝ち越し、やり返したんですから、金本監督も上機嫌でした」(スポーツ紙記者) 甲子園球場を高校生に明け渡している時期であり、阪神の遠征はまだまだ続く。チームを勢いづけるためにも一つでも多く勝っておきたいところだが、こんな指摘も聞かれた。今の阪神は広い甲子園球場に適したチームではない、と…。 今さらだが、甲子園球場は広い。両翼95メートル、中堅118メートル、左右中間118メートル、しかも、右から左方向に強い浜風が吹いてしおり、右バッターの左翼方向への本塁打は出にくい。左バッターにしても、そうだ。フルスイングして右翼ポール際に飛んだ打球も深い右中間方向に流され、フェンスを越えられないという。 また、内野フィールドが土で、外野が天然芝なので、人工芝球場のようにゴロの打球が加速して行かない。内野手の間を抜けるヒットも出にくい。つまり、甲子園は得点の入りにくい球場なのだ。 近年、土と天然芝が阪神野手を泣かせていた。92試合を消化した時点での失策数(エラー)は、62。このペースでいけば、 「シーズン100失策」の恥ずかしい記録ができてしまう。この失策数は12球団ワーストだ。金本監督が就任してからの失策数だが、2016年が97、昨季も82で「2年連続リーグワースト」だった。秋季キャンプで守備練習に長い時間を割いてきた。しかし、前監督が最後に指揮を執った2015年の失策数は77。リーグワーストではなかった。「金本体制になって、ミスが目立つようになったとの声も聞かれます。甲子園は土のグラウンドなので守備力が問われます」(前出・スポーツ紙記者) 経験値の少ない若手に切り換えたため、失策数が増えるのも致し方ないことかもしれないが、その責任は金本監督だけではなく、全首脳陣にあるようだ。 関西地区で活動しているプロ野球解説者がこう言う。「阪神の守備練習は気が緩んでいます。逆シングルで捕球している選手も少なくない。土のグラウンドなんだから、体の正面で捕れるところまで走らせ、打球に追いつくんだという意識を浸透させないとダメ」 練習の目的を説明しないコーチ、楽をしようとする選手を叱らない現状が問題なのだという。 ホームゲームは20勝27敗1分け、ロードは23勝21敗。“土のグラウンド”での勝率が悪いのはそのせいだろう。本拠地で勝てないチームが首位戦線に浮上することはまずあり得ない。「今オフ、阪神が大型補強に乗り出すとの情報も飛び交っています。国内FA権を取得した好選手も多いので当然でしょう」(前出・同) そうなると、若手の出場機会が減る。阪神二軍は55勝31敗でウエスタンリーグ首位を快走中だ。本塁打65、チーム防御率2・84、セーブ29はリーグトップ。しかも、盗塁数は134個と驚異的な数値を記録している。トラの若手の大半は一軍で結果を残せず、二軍再調整を命じられたが、投打ともに奮闘しており、「2、3年後にはなんとかなるのではないか?」と期待が持てるのだが…。 高校球児に甲子園を明け渡した8月、トラが息を吹き返すとすれば、皮肉な話でもある。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年08月10日 17時15分
オリックス、“マッチョマン”吉田正の満塁弾で激勝!“神童”ヨシノブ復帰も2被弾に反省
オリックス 7-6 埼玉西武(17回戦)※オリックス5勝11敗1分け▽9日 京セラドーム大阪 観衆23,088人 オリックスの連敗で幕を開けた、毎夏人気のイベント『Bs夏の陣2018』第3戦はオリックスがディクソン、西武は今井達也が先発し行われた。 西武相手に2カード連続で、同一カード3連敗(トータルで対西武7連敗)だけは避けなければいけないオリックスは初回、吉田正尚の犠牲フライで先制するも2回、森友哉にこの3連戦で2本目となる13号2ランを浴びてあっさり逆転を許してしまう。ディクソンは5回にも秋山翔吾に16号ソロを打たれるが、その裏、打線が今井を捕まえ、大城滉二、若月健矢の連打から宮崎祐樹が死球で出塁し、無死満塁のチャンスを作る。西村凌は三振に倒れたが、西野真弘のタイムリーで1点差に迫ると、そして主砲の“マッチョマン”吉田正がセンターバックスクリーン横に飛び込む18号満塁ホームランで一気に逆転。この回は打者一巡5得点のビッグイニングとなった。 オリックスは、7回に中島宏之のタイムリーで点差を4点に広げると、8回に“オリの神童”山本由伸が、7月26日以来の復帰登板。しかし、久々の実戦が影響したのか制球に苦しみ、先頭の山川穂高に得意のカットボールを捕えられ、レフトスタンドに飛び込む29号ソロホームランを打たれてしまう。続く森はファーストゴロに打ち取ったが、外崎修汰にヒットを打たれると、中村剛也にストレートをライトスタンドに運ばれる5試合連続の17号2ランを浴びて、1点差に迫られる3失点。 ほろ苦い復帰登板になった“神童”だが、試合後、報道陣に囲まれると「良くはなかったんですけど、最後はいいところもいくつかありました。対戦する感覚は久しぶりでしたが、だから打たれたわけではなく、しっかり反省して、野手や監督、コーチの信頼を得られるようなピッチングをしたい」とスッキリした表情でコメントを残した。コメント中、その横を通った福良淳一監督は「2本は打たれたんですけど、ボールは全然悪くないし、力は入ってたかなというのは、ちょっとはあったんですけどね」と試合後に語っていたが、帰ってきたのが嬉しかったのだろう。“神童”がコメントを出していることに気づくと、笑顔で労いの言葉をかけて、背中をポンと叩いてから車に乗り込んだ。 試合はこの1点差を最終回に“守護神”増井浩俊が守り切り、連敗は2でストップ。3位ソフトバンクとの差は再び3ゲームに縮まった。10日からは4位ロッテとの3連戦で、CS進出争いを繰り広げることになる。ロッテにも前回同一カード3連敗を喫しているだけに、しっかりとリベンジをしておきたいところだ。 何とか連敗を止めた福良監督は「あぁ…キツイですね。怖いですね。4人で3点ですからね。強い打線だけに気を抜けなくてピッチャーも大変ですけどね」と西武戦の厳しさを口にすると、吉田正については「マークが厳しい中、甘いボールを一発で仕留めた。大したもんですね」と絶賛。打線に関しても「きのう、きょうといいスイングになって来たんやないですか。繋ごうとする意識があるのか。今は長打を期待できないですからね」と評価した。 プロ初の満塁ホームランを放った“マッチョマン”は「西野さんが繋いでくれたので、自分のスイングができました。結果、ホームランになって良かった。みなさんのおかげです。試合の中でチャンスが来たら1点でも多く返せるように、もっと確率を上げていきたい」と語り、『Bs夏の陣』に駆けつけた夏休みの子どものファンに対して素敵なプレゼントになったのでは?と質問すると「子どもたちにとって、夏の思い出になれば」と笑顔で答えた。 『Bs夏の陣2018』後半戦初戦となる10日のロッテ戦は、オリックスが西勇輝、ロッテは二木康太が予告先発。18時プレーボール予定。オリックスにとって負けられない闘いはまだまだ続く。取材・文・写真 / どら増田、垪和さえ
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スポーツ 2018年08月10日 12時30分
大特集 第100回全国高校野球大会 甲子園に棲む魔物(1)
甲子園には「魔物」が棲んでいる。その魔物は気まぐれで、残酷でもある。観戦者が球児のプレーに見入っていた時、ふと、顔をのぞかせ、その一瞬が勝敗の明暗を決めてしまう。過去99回の大会でその魔物に取りつかれた球児は、決して少なくない――。 昨夏、魔物は「史上初の快挙」を奪い去った。 8月19日、史上初の2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭が3回戦で消えた。精鋭を集めた強豪校は圧倒的な優勝候補であったが、ゲームセットまであと1人と迫った9回裏二死、仙台育英のベスト8進出を許してしまった。ランナー一、二塁。何の変哲もない遊ゴロが転がり、一塁に送球された。打者走者は頭から滑り込む。ファーストミットに送球が収まった、次の瞬間だった。 「正直、終わったなと。ショートがセカンドに放ったと思ったら…」(仙台育英・佐々木順一朗監督) 「(遊撃から二塁へは)タイミングが合わなかったんでしょうか。誰がどうこうではない」(大阪桐蔭・西谷浩一監督) 捕球した一塁手は足をベースに付けていなかった。捕球後、右足でベースを踏み直そうとしたが、塁審は両腕を広げた。動揺した投手はその後、サヨナラ打を許してしまった。 布石はあった。7回の守備で一塁手は打者走者と交錯し、右ふくらはぎを蹴られている。その痛みが蘇ったのだろうか。もっと言えば、その一塁手は大阪府大会中の練習で頭部にボールをぶつけるアクシデントにも見舞われていた。 誰もが試合終了を確信した瞬間の“魔物降臨”といえば、92回大会('10年)の仙台育英対開星(島根)もそうだ。仙台育英は開星の右腕・白根尚貴を打ち崩せず、2点を追って9回表の攻撃を迎えた。敵失で1点は返したものの、二死。満塁とはいえ、白根の速球は衰えていなかった。力のない打球が中堅手の上空に舞う。白根は勝利を確信したが、まさかの落球。走者2人が帰還し、そのまま逆転勝ちした。 非情と温情が交錯したドラマもあった。 80回大会('98年)の2回戦、宇部商(山口)対豊田大谷(愛知)は延長15回に突入した。その熱戦に幕を引いたのは、黒子である球審だった。15回裏無死満塁、宇部商の左腕・藤田修平はサイン交換後、投球モーションに入ったが、また左腕をダラリと下げたのだ。球審がベース前に歩を進め、藤田を指差し、ボークを宣告。三塁走者に進塁を指示した。ボーク宣告によるサヨナラ負けは、この1試合だけだ。 甲子園には、勝利校の主将に球審がボールを渡す慣例がある。藤田は整列後、試合球を球審に返そうとしたとき、気がつかないふりをした。 「取っておきなさい。来年また…」 小声で励ました。藤田が2年生であることを知っていたのだ。豊田大谷にはポケットから別のボールを出して渡した。 甲子園の魔物は、もっとも冷酷な終焉をさせたが、「審判も血の通った人なんだ」と、教えたかったのかもしれない。
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スポーツ 2018年08月10日 06時45分
球界史上5人目の例に 楽天・アマダーがドーピング違反で出場停止
今季62試合に出場し、打率.269、20本塁打、42打点という成績を残していた楽天のジャフェット・アマダー。強打の助っ人が、ドーピング違反を犯していたことが9日に発表された。 9日、日本プロ野球機構(NPB)の公式サイトに「NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会」の発表文が掲載された。これによると、アマダーは6月13日の中日戦での競技会ドーピング検査で対象選手となり、分析機関に尿検体を提出。すると、7月23日にこの機関から禁止物質であるクロルタリドン、フロセミドが検出されたと報告があったという。 加えて、8月1日にアマダー本人の希望で実施された再分析でも、同様の結果が出たとのこと。これを受け、8月8日に開かれた委員会で「2018年8月9日から2019年2月8日まで、6か月間の出場停止処分を科する」ことが決まったという。 渦中の人となったアマダーは、球団公式サイトに「今回の陽性反応には大変な驚きとともに、身に覚えのないことでとても不安でもあります。引き続き原因追及のための調査には全面的に協力していく所存です」とのコメントを発表。球団も「摂取物など再度調査をしており、その結果の判明を待って改めて事実関係と処分内容を公表する予定です」と状況を注視する考えを示した。 ドーピング違反による処分を受けたプロ野球選手は、今回のアマダーで5人目。過去には、2007年8月のリック・ガトームソン(当時ソフトバンク・20日間出場停止)、2008年5月のルイス・ゴンザレス(巨人・1年間出場停止、球団は解雇)、2008年6月のダニエル・リオス(ヤクルト・1年間出場停止、球団は解雇)、2011年9月の井端弘和(当時中日・けん責処分)といった選手がそれぞれ処分されている。前述のサイトには、結果に不満がある場合は「当該選手または球団は、処分が言い渡された日を含む実働日の10日以内に球団代表を通じて異議申し立ての申請書を『特別委員会』に提出することができます」との記載がある。この権利を行使するか否かも含め、今後の続報を待ちたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年08月10日 06時15分
【DeNA】「ハマスタで勝てない」…ベイスターズの"二枚看板"山崎康晃と筒香嘉智の不調
☆ストッパーの苦悩 ベイスターズの絶対的守護神・山崎康晃。今季は開幕からセーブを積み重ね、好スタートを切った「小さな大魔神」。各球団のストッパー達の不調もあり、山崎の活躍は際立っていた。しかし、不思議と本拠地横浜スタジアムでの数字が悪い。失点を喫しているのはハマスタのみで、防御率は6.38と打ち込まれている。特に印象的だったのが3日と5日のカープ戦。3日は3点のリード場面で登場もメヒア、會澤翼にタイムリーを許し、同点とされてしまう。結果は勝利したが、すんなりと取りたいゲームだった。5日は1点ビハインドの9回に、ホセ・ロペスの同点打で追いつく粘りを見せ、いい流れの中回って来た10回だったが、會澤、安部の連打でピンチを拡げ、西川のセカンドゴロで1失点。これが決勝点となり、今季4敗目を喫した。ラミレス監督も横浜スタジアムでの相性の悪さを問題視し、「フレキシブルに考えたい」と、ホームでの配置転換も有り得るとの考えを口にした。☆キャプテンの苦悩 打撃陣で結果を残せていないのが、ハマの主砲で、日本の4番でもある筒香嘉智。元々得意のはずの横浜スタジアムで元気がない。7月31日〜8月2日の「YOKOHAMA STAR NIGHT」では、トータル11打数1安打の不振。スペシャルユニフォームを配布した夏の一大イベントで3タテを喫する元凶となった。相手ジャイアンツの4番・岡本が大活躍したこともあり、余計に風当たりも強くなってしまった。例年得点圏打率が高く、去年も.326とチャンスに強い筒香だが、今年は低打率でもがいており、ハマスタでも.238しか打てておらず、チームに勢いをもたらせない原因の一つとなってしまっている。☆ハマスタでの借金9 横浜スタジアムでの戦績は20勝29敗。チケットがプラチナ化しているほど、連日満員のファンで膨れ上がるホームゲームの地の利を生かせていないのが現状だ。ビジターでは5割近くの成績を残せているベイスターズ。横浜スタジアムでは8月、あと12試合もの日程が組まれている。せっかくチケットを手に入れた、夏休みの子供達の前で、レプリカユニフォーム売れ行きNo.1位2位を誇る投打の人気者、背番号"19"と"25"が躍動することを切に願う。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年08月09日 21時45分
新日本G1、Bブロックはケニー・オメガ、内藤哲也、飯伏幸太に決勝進出の可能性
新日本プロレス『G1クライマックス28』▽8日 横浜文化体育館 観衆 4,952人(札止め) 新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス28』Bブロックの公式戦が8日、横浜文化体育館で行われた。 試合前に決勝進出の可能性があったのは、IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ、前年度優勝者の内藤哲也と、飯伏幸太、SANADA、ザック・セイバーJr.の5選手だった。 この日はまず、IWGP USヘビー級王者のジュース・ロビンソンが、4日のエディオンアリーナ大阪大会でケニーを破り、初黒星をつけた石井智宏と対戦。この1年で急成長を遂げたジュースに手を焼いた石井だったが、ひと通りジュースの技を受け切ると、垂直落下式ブレーンバスターを決めて完勝した。 左手を骨折し、ギブスをつけながらリーグ戦に強行参戦しているジュースだが、ここまでわずか2勝止まり。石井は、IWGPヘビー級王者のケニー、NEVER無差別級王者の後藤洋央紀、そしてIWGP USヘビー級王者のジュースと、新日本が管轄する三大シングル王者から勝利を収め、今後につなげた。 ザックは後藤と対戦。パワー殺法でザックを追い込んだ後藤はGTRを仕掛けるが、ザックがヨーロピアンクラッチで切り返して3カウントを奪取。この時点でザックは決勝進出の可能性を残した。ザックはクリス・ジェリコのIWGPインターコンチネンタル王座と、後藤のNEVER無差別級王座への挑戦をアピールした。 飯伏はタマ・トンガと対戦したが、バッドラック・ファレとタンガ・ロアのバレットクラブOBが予想通り試合に介入した。会場からはブーイングの嵐が沸き起こった。レフェリーが場外に落ちている間に、飯伏はシットダウン式パワーボムを仕掛けるが、ファレが阻止。そして飯伏にショートレンジのラリアットを放ったところで、試合を次に控えるケニーが走ってリングインした。 ケニーはファレをVトリガーで追放したが、ロアがスピアーをケニーに決めてケニーはダウン。蘇生した飯伏はロアをハイキックで場外に蹴散らすと、タマのガンスタン狙いを巧みにかわして、右ヒザのサポーターを外し、カミゴェを繰り出した。しかし、タマに寸前でかわされてしまう。タマは飯伏を持ち上げるとガンスタンが決まり3カウント。飯伏が想定外の3敗目を喫してしまった。 試合後、飯伏が退場するとバレットクラブOB勢はケニーを攻撃。ハングマン・ペイジとチェーズ・オーエンズが救出に駆けつけたが、ケニーは大の字になった。場内は騒然となった。 怒号が飛び交う中、次の試合が始まるとアナウンスされ、事情が分からない対戦相手の矢野通が登場。ケニーがグロッキー状態であることに気づいた矢野は、ゴングが鳴ると即座に片エビ固めでケニーを押さえ込んだ。だが、ケニーは何とかカウント2で返した。 矢野の頭を使った数々の反則行為に苦戦していたケニー。ペイジ&オーエンズが助けに入り、切り抜けていった。しかし矢野は海野レフェリーにしがみついて抵抗し、ケニーと衝突させ、背後からまとめて急所を殴打すると、無防備になったケニーの背後から“日大魂”の悪質タックルを炸裂させた。しかし、ここでタマ、ファレ、タンガのバレットクラブOB勢が乱入。タマが矢野とケニーにガンスタンを放ち、タマが強引に矢野をケニーの上に重ねると、レッドシューズ海野レフェリーが3カウントを入れケニーは2敗目を喫した。 メインでは2敗の内藤哲也が、3敗のSANADAと対戦。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同門対決となった。全日本プロレス時代から内藤戦を熱望していたSANADAにとっては念願のシングル対決だった。 SANADAは、クールな表情とは裏腹に内藤を追いつめていく。そんなSANADAに対して場内からはSANADAコールが発生。この試合に全てをぶつけようとするSANADAの姿勢が、見ているファンにも伝わるような熱い試合になった。しかし、ケニーが破れたことで、決勝進出が現実味を帯びてきた内藤は、投げっぱなしジャーマンを決めた。SANADAはすぐに起き上がり、内藤の首を捕えて、首を軸に後方回転。だが、着地したタイミングで内藤がデスティーノを決めて内藤が逆転勝利を収めた。 2敗をキープした内藤はマイクパフォーマンスで欠場中の高橋ヒロムにエールを送ると、SANADAと拳を付き合わせ、EVIL、BUSHIがこれに加わり感動のエンディングを迎えた。 この日の結果、ケニーと内藤が6勝2敗で並び、飯伏とザックが5勝3敗で並んだが、ザックはケニーと飯伏に直接対決で敗れているため決勝進出の可能性は消滅した。 8.11日本武道館大会で、ケニーが飯伏に勝てば自力で決勝に進出できる。直接対決でケニーと飯伏に敗れている内藤は、ザックに勝利した上で、ケニーが飯伏に敗れれば決勝進出。飯伏はケニーに勝利し、内藤がザックに敗れた場合のみ決勝に進出する。またケニー対飯伏が引き分けに終わった場合は、内藤がザックに勝てば内藤が決勝進出となる。 Bブロックはケニーか内藤が有力だろう。ただ、飯伏にミラクルな風が吹くのか注目されるところだ。ケニーはインタビューブースで「俺はイブシと本気で対戦することを強要されることになった」と飯伏戦への意気込みを語った。内藤は「自力で何とかなる話ではないけど、おそらく皆さまも望んでるでしょう。今年の夏も、最高のクライマックスを、俺が皆さまにお届けしますよ。楽しみに、待っててください」と連覇を誓った。激闘続きのBブロック公式戦もあと1試合。果たして“激闘王”は誰になるのだろうか?文・取材・写真 / どら増田、萩原孝弘
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スポーツ 2018年08月09日 21時15分
新日本G1、Aブロック最後の前哨戦は棚橋がオカダ組に勝利、ジェイはYOHを見殺し!
新日本プロレス『G1クライマックス28』▽8日 横浜文化体育館 観衆 4,952人(札止め) 新日本プロレス真夏の最強決定戦『G1クライマックス28』Bブロックの公式戦が行われた8日の横浜大会。アンダーカードに出場したAブロック勢は、最終戦(10日、日本武道館大会)の前哨戦を行った。 反則三昧の暴走ファイトを繰り返し、決勝進出圏内に残ったジェイ・ホワイトは、8.10武道館大会で対戦するEVILとの前哨戦に臨んだ。ジェイは毎回タッグを組むCHAOSのメンバー、ロッポンギ3KのYOHとタッグを組み、EVILはBUSHIと組んだ。 この日もジェイとYOHはタッグチームとして機能しなかった。チームとして機能したEVIL&BUSHIのロス・インゴ勢にYOHは終始捕まる展開に。ジェイはイスを持ち込むなどしてEVILを挑発するが、試合にはほとんど加わらなかった。すると、YOHがジェイと口論するまでに発展。最後は孤立したYOHにBUSHIがMXを決めて3カウントを奪った。 試合後、EVILはジェイが持ち込んだイスを、YOHの首に挟み叩きつけてKOした。ジェイはこの光景を見ていたが、救出には入らなかった。 インタビューブースでジェイは「OK、大丈夫、YOHは分かってくれるよ!これは『G1クライマックス』なんだから!誰にだって犠牲が必要なんだよ。YOHにはそのことはずっと言ってあるし、俺のために犠牲になってくれるはずだ」と強調した。 「だってCHAOSのチームメンバーだし。YOHは分かってくれるよ。彼が俺にとって、縁の下の力持ち的な存在になってくれるんだ。もしYOHが今の俺の立場になったら、きっと分かってくれるだろう」と理不尽な論理を展開。報道陣に対してまくし立てながら控室に入っていった。ジェイが決勝に進出するには、EVILに勝つのが絶対条件だ。 Aブロックで唯一、自力の棚橋弘至は10日のメインイベントで対戦するオカダ・カズチカとの前哨戦を行った。棚橋はデビッド・フィンレーと、オカダ・カズチカは外道とのコンビだった。棚橋とオカダはかつて連日のように闘っていた頃を思い出させるような意地の張り合いを見せて、ファンを喜ばせた。やはり今年のG1は棚橋のコンディションが良い。 試合はフィンレーが外道にPrima Noctaを決めて、棚橋組が勝利。試合後も両者は意地の張り合いを展開、オカダが英語版放送席のテーブルへ上り、ファンにアピールすると、棚橋も負けじと日本語版放送席のテーブルに立ち、ファンを煽った。オカダが敗者側の花道を下がると、棚橋がニュートラルコーナーの2段目に上って挑発した。 オカダは棚橋戦に勝利した上で、ジェイがEVILに負けなければ決勝進出はできない厳しい条件。しかし、インタビューブースでは論点をずらしてとぼけた。「残念なお知らせ。日本武道館、風船禁止だって。もう一回言おうか?大事なことだから。ニッポン武道館、風船禁止だって。どうしたらいいの?今の俺から風船を取ったら、何が残りますか?」と、今シリーズ、ファンに配っている風船の使用を禁じられていることに不満を漏らした。 そんな垢抜けたオカダに対して棚橋は「リーグ戦、14点トップ。勝てばいいだけです。勝てばいいだけ」と自分に言い聞かせるように話す。「5月のオカダとのタイトルマッチは本当に実力差を感じたんですよ。ああ、これは10回やっても10回勝てねえなっていうぐらい思ってた。だけどさ、志半ばで止まることはできないから。みんなどんな未来を描いてますか?今が天井ですか?俺だったらもっと行けるから!」と素直な気持ちを口にしている。 あえてスタイルを変えることなく、キレを戻すことを優先させた棚橋、ファイトスタイルを急変させたジェイ。そして、「明るく笑顔」をテーマにイメージチェンジをしてきたオカダ。それはG1で優勝し、来年の1.4東京ドーム大会のメインイベントで、IWGPヘビー級王者に挑戦することを見据えた戦略であるのは言うまでもない。 新日本プロレスにとって初の日本武道館3連戦はAブロックの最終公式戦で幕を開ける。文・取材・写真 / どら増田、萩原孝弘
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スポーツ 2018年08月09日 17時45分
オリックス“エース”金子千尋「考えすぎてしまった」西武打線に5失点で7敗目
オリックス 6-7 埼玉西武(16回戦)※オリックス4勝11敗1分け▽8日 京セラドーム大阪 観衆23,418人 パ・リーグ5位のオリックスが、首位の西武を相手に一時は4点差を追いつくも、またもや「1点差」の厚い壁に泣いた。 オリックス先発の“エース”金子千尋は、初回から西武打線につかまり、いきなり4失点と大量失点を許してしまう。2回以降はランナーを出しながらも立ち直り、強力西武打線に点を与えないピッチングを披露。一方、打線は今シーズン初登板、初先発の高橋光成を、初回に“マッチョマン”吉田正尚の1塁ゴロ、“開花した大器”伏見寅威のタイムリーで2点、さらに、4回に“切り込み隊長”宮崎祐樹の2点タイムリーで同点に追いつく。しかし、金子は6回、メヒアに犠牲フライを打たれ再び勝ち越されると、8回には4番手の“救世主”岩本輝が、中村剛也に移籍後初失点となる16号2ランを浴びて3点差に。 しかし、オリックスはその裏、西武の2番手ワグナーから“俊足強打のルーキー”西村凌、“ハマのドライチ”白崎浩之の連続タイムリーで1点差にまで追い上げ、最終回も西武の守護神ヒースから、1死のあと、“80年代の歌を愛する男”若月健矢がレフト前に運び塁に出ると、ベンチは“スマイルヒットメーカー”武田健吾を代走に送る。続くバッターはこの日、26歳の誕生日を迎えた“クールルーキー”福田周平。福田はライト前に落ちる打球を放ったが、フライと勘違いしたのか武田が二塁でアウトになり、記録はライトゴロに。最後は宮崎が一塁へのファウルフライで万事休す。2連敗のオリックスは、借金も今シーズンワーストタイの「8」に逆戻りしてしまった。(4勝)7敗目を喫した金子は「初回点取られるだけでイメージ悪いのに4点も取られてしまった。取られるにしても2点で止めておきたかった。西武と(の試合が)多い中、(秋山は)抑えてる方ですが考えすぎてしまった。前回と同じようにシンプルにバッターと勝負した方が良かった。2回以降は、立ち直るというピッチングではないけど試合を抑えられたが、6回も点を取られてしまった。初回と6回ですね」と自身のピッチングを振り返った。 ズルズルから抜け出せない。前日は会見で怒りを露わにした福良淳一監督だが、さすがにこの日は疲労困憊の表情で報道陣の前に現れた。 「粘りは見せてくれたんですけどね。かなり粘りを見せてくれたと思いますよ。きょうは。(いきなりの4失点で大変だったと思うが?)うん。あの4点。(悪かったのは)立ち上がりだけだったですけどね。金子も。(立ち上がりの金子は違かった?)先頭のフォアボールなんかそうじゃないですか。(その後はらしいピッチングだった?)そうですね。2回以降はですね。(打つほうがこれだけ粘れたのは?)そうですね。きょうはいい粘りを見せてくれたと思います。野手は。(最後の武田のところは…)うーん。そうですね。代走で使ってるだけにですね」 記者からの質問も日に日に減ってきており、これは良い傾向ではない。毎夏恒例で10年目を迎えた人気イベント『Bs夏の陣』の初勝利はいつになるのだろうか?3戦目はオリックスが“関西魂を持った外国人エース”ディクソンが先発。西武は20歳の今井達也が先発する。週末のロッテ戦では、前回3連敗を喫した強力投手陣をぶつけられる可能性が高くなっており、このままでは最下位転落も時間の問題だ。投打が噛み合えば決して弱いチームではないだけに、投打が噛み合うチーム作りをいま一度構築してもらいたい。取材・文・写真 / どら増田、垪和さえ
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スポーツ 2018年08月09日 17時15分
本拠地熱狂の逆転弾を放った大谷翔平 投手復帰も近い?
7日(日本時間8日)に行われたエンゼルス対タイガースの一戦。この試合に「3番・DH」で出場した大谷翔平が、チームの劣勢を覆す逆転のスリーランを放ち期待に応えた。 エンゼルス2点ビハインドの1回裏、ノーアウト一塁、二塁のチャンスで打席に入った大谷翔平。ホームランが出れば一打逆転という状況の中、大谷は相手投手が投じた3球目を一閃。打球は逆方向へグングンと伸び、そのままレフトスタンドへ消えていった。 本拠地エンゼル・スタジアムの観衆を大いに沸かせ、試合の模様を伝えていた実況も「オオタニサーン!」と叫んだ大谷の逆転弾。この一打で勢いづいたチームは、その後も打線がつながりこの回7得点。結果的に11‐5でタイガースに勝利し、2連勝を飾ることとなった。 今季12本目、8月に入ってからは3本目となるホームランで、チームの勝利に貢献した大谷。当然各メディアも相次いでこれを報じており、ネット上でも「すごい!ナイスバッティング!」、「打ってくれって時に打ってくれる」、「なんで逆方向にあんな飛距離出せるん?」といった称賛の声が寄せられている 右ひじの怪我により故障者リスト(DL)入りを余儀なくされ、7月3日のマリナーズ戦から打者として戦線復帰を果たしている大谷。怪我による影響は日に日に少なくなっているようだが、その一方で投手としての復帰も着実に近づいているようだ。 現地メディア「ワシントン・ポスト」によると、11日(同12日)に大谷がブルペン投球を行うことが、チームを指揮するマイク・ソーシア監督から発表されたとのこと。故障後はブルペン投球を行っていなかった大谷だが、それが許されるほど回復・調整は順調に進んでいるようだ。 打者一本でプレーし、今回の試合のような活躍を披露してくれる現状はもちろん素晴らしいものだが、ファンが見たいのは、やはり大谷の代名詞でもある投打二刀流。その最大の武器を再び手にする日も、確実に近づいているようだ。文 / 柴田雅人
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