黒い総帥が仕掛けたPREMIUMは新たな闘いの幕開けを予感させるものだった。
5日の旗揚げ興行では超満員札止めとなる2005人の観衆を動員。レジェンドを含む新日本プロレスをはじめゼロワンMAX、ドラディション、大日本プロレスなど団体の垣根を超えた闘いが繰り広げられた。
スーパー・ストロング・マシン&ヒロ・斎藤、獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾の新日プロとドラディションのそれぞれレジェンド越境タッグが大暴れ。セミで行われた中西学と吉江豊のスーパーヘビー級対決では激しい肉弾戦を展開して今後の再会を誓い合えば、メーンでは発起人の蝶野と佐藤耕平がゼロワンの大谷晋二郎&大日本の関本大介組を破り、きっちり大会をしめた。
新たな闘いを予感させる旗揚げ興行となったが、今後、この“合同興行”はどんな展開をみせるのか。PREMIUMの蝶野GMは「次は階級とか団体の枠や所属を取っ払った形でタッグのトーナメントをしたいと思ってる」と言明。6・27後楽園ホール大会での無差別級タッグトーナメント開催を示唆した。
詳細な枠組みなどに関しては明らかになっていないが、早くも出場チームの選別は始まっている。すでに無差別タッグトーナメント開催に向け、6日には蝶野GMがDDT後楽園大会をサプライズ視察。どうやら出場チームを物色しているようだ。
また、現時点で出場チームには旗揚げ興行で結果を出した蝶野&佐藤をはじめ、マシン&ヒロやライガー&藤波、さらには中西と吉江のスーパーヘビー級タッグなど、各越境タッグのエントリーが有力とみられる。だが、その一方でPREMIUM関係者からは「藤波さんにはライガーさんとのドラゴンボンバーズよりも長州さんとの永遠のライバルタッグで出ても面白いんじゃないか」と夢タッグでの出撃の声もあがっている。
果たしてタッグトーナメントはどんな展開をみるのか、団体の枠を超えた闘いに注目だ。