「いまUNOは見たくない」。やはりハラの中は煮えくり返っていた。主催者推薦枠で2回戦から出場する宇野に対し、対戦カード発表会見で怒りをぶちまけていた石田。この日はかなり柔和な表情で「もういまは宇野さんに思いっきりぶつかるだけ」と一見吹っ切れたコメントを発していた。
しかし、石田からあの一件が忘れ去られることはない。どうやらまだあの遺恨は消えてはいないようで「完全にあの怒りを忘れることはない」と切り出せば「宇野さんを上(決勝大会)に上がらせるわけにはいかない」とピシャリ。さらには不敵な笑みを浮かべ「リングに上がれば怒りは爆発するでしょう」と、暴発ファイトで遺恨を完全清算する覚悟なのだ。
この日の公開練習では4点ポジションからのニードロップなど、宇野退治を見据えたスパーリングを披露。その後はDREAM佐伯繁広報のおはらいにより、邪念を取り除き「スッキリしました」と目を見開いていた。
「いまは洗顔フォームのUNOも見たくないくらいッス」。そう呟いた癒し系ファイターはどこかただならぬ殺気に満ちていた。