スポーツ
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スポーツ 2018年08月02日 16時00分
本田真凜 JAL所属契約で問われる“人気”と“実力”の両翼の強度
7月22日から25日までフィギュアスケートの全日本シニア合宿が、長野県軽井沢町で行なわれ、24日には氷上に本田真凛(16)の姿も見られた。 平昌オリンピック出場の夢を奪われた16歳の再起が心配されるが…。7月10日、日本航空(JAL)は、フィギュアスケートの本田真凜と所属契約を交わしたことを発表した。大手広告代理店関係者によれば、企業としてのPR効果はスキージャンプの高梨沙羅(クラレ)よりも大きいというが、夢の舞台での表彰台はまだ先になりそうだ。 「もともと、JALはスポンサー契約をして本田を応援してきました。7月にアイススケート部を立ち上げ、その所属選手として改めて契約を結び直したのです。とはいえ、本田の練習拠点はアメリカのままです」(体協詰め記者) 本田は'16年の世界ジュニア選手権を制覇。昨季からシニアに参戦したが、平昌冬季五輪出場は果たせなかった。原因は、本番で実力を発揮できないメンタル面での弱さとされるが、それだけではない。 「五輪出場を逃した後、それまで関西大学高等部に通っていた本田は、3月末に青森山田高校(普通科スポーツコース)に転校、4月からは練習拠点をアメリカに移し、浅田真央も指導を受けていたラファエル・アルトゥニアン氏の師事を仰いでいる。五輪前、そのルックスのよさからスポーツニュースなどはこぞって彼女を取り上げ、ファンが急増。執拗な追っかけや待ち伏せもあったと聞いています。そのため以前から『環境を変えたい』と悩んでいた。そうした中途半端な状況も、五輪代表選考がかかった全日本選手権の成績が振るわなかった要因とも見られています」(フィギュア雑誌記者) JALに所属した本田は今後、国内予選スタートの場が大阪から東京に変わる。 「平昌五輪で4位入賞を果たし、コーチも同じ(濱田美栄氏)だった宮原知子(関西大学)とは、距離を置くことになる。アイドル扱いされてきた本田と、地味で努力家タイプの宮原はよく比較されるのですが、現状で本田は宮原に大きく引き離されています。“脱関西”によって変わることができるか。まさに転機を迎えている」(同) 現状、平昌冬季五輪女子4位の宮原知子、世界選手権2位の樋口新葉ら強豪が待ち受けている。マリンの両翼は上昇気流に乗れるか。
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スポーツ 2018年08月02日 11時41分
オリックス、楽天戦連敗で振り向けば最下位…どころじゃない大ピンチ!
オリックス 2-4 東北楽天(16回戦)※延長12回 オリックス6勝9敗1分け▽1日 京セラドーム大阪 観衆 14,526人 先月29日の北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)で、連敗を8で止めたオリックス・バファローズだが、31日から本拠地である京セラドーム大阪に戻って行われている最下位、東北楽天ゴールデンイーグルスとの3連戦に2連敗し、最下位・楽天とのゲーム差(1日現在)は2.5ゲームまで縮まってしまった。ただ幸いなことに、CS進出圏内である3位のソフトバンクとは3ゲーム差とまだ射程圏内にいるのは安心材料だが、主砲のロメロが本来の姿を取り戻した矢先、前日31日の試合中に右脇腹に違和感を感じて病院へ。検査の結果、右腹直筋損傷グレード1と診断され1日に登録抹消された。 オリックス打線は、中島宏之、T-岡田、そしてロメロがいずれも好調になってきたところで戦線離脱をしている。同じく離脱していた小谷野栄一は先月の27日から一軍に復帰しているが、本来の力はまだ発揮されず。その代わり伏見寅威らこれまで控えを務める機会が多かった若い選手が台頭し、“繋ぐ野球”をしながらここまで踏ん張っていて、1日には再昇格したマレーロが特大アーチを放ったが、ここに来てロメロの離脱は痛い。昨年もロメロの離脱中に大型連敗をして、優勝争いだけではなく、CS争いからも突き放されてしまっただけに不安が過ぎってしまう。 8連敗中、7月25、26日の埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)は、連夜に渡る延長戦で“新守護神”増井浩俊がサヨナラ打を2日連続で打たれて敗れたが、今回の楽天戦2連敗は“オリの鉄人”吉田一将が2日続けて敗戦投手になっている。一将は1日が49試合目の登板で、12球団の投手の中で最多の試合出場。6月は14試合に登板し防御率0.00だったが、7月は12試合に登板し、防御率は8.38と大きく崩れている。44試合登板の増井も5月は防御率0.00、6月は0.66だったことを考えると、7月は3.86と打たれている。首脳陣はこうした中継ぎ陣の疲労に予防線を張る意味で“オリの神童”山本由伸を先月27日に抹消。シーズン途中にBCリーグ福井ミラクルエレファンツから獲得した元阪神の岩本輝を昇格させ中継ぎで起用し、岩本は期待に応えるピッチングを披露している。また、この楽天戦では、開幕から先発ローテーションを守りながら、3か月以上勝ち星がない“太陽の逸材”山岡泰輔がブルペン入り。1日の試合では延長11回に登板し初ホールドを記録している。「手を打っていくしかないですね」 福良淳一監督がこのようなコメントをしている通り、投手も野手もあの手この手を使っているのは確か。しかし、手を尽くし過ぎて投打が噛み合わないことも最近は目立つようになってきた。1日の試合では、先発のアルバースが好投も10勝目はまたもやお預けに。アルバースは6月26日の西武戦で9勝目を挙げてから、足踏み状態が続いている。「同点から勝ち抜けないですね」という監督の言葉も今年たくさん耳にしているが、1日の試合で延長戦は14試合目。成績は3勝7敗4分けで3分けを挟んで7連敗中。この日も4時間ゲームと長丁場の敗戦は堪えるものがある。 借金は今季最多タイの「6」になり、2日の試合も敗れるようなことがあれば、好調の楽天とのゲーム差は1.5になり、振り向けば最下位どころの話ではなくなってしまう。逆に勝てば3位のソフトバンクと最大でも3ゲーム差で、3日からの3連戦(福岡ヤフオクドーム)に乗り込むことができるだけに、中継ぎ陣と同じく、ロメロの離脱により古傷を抱える吉田正尚の負担も心配だが、シーズン終盤までCS争いを繰り広げるためにも、ファンが批判を上回る大きな声援を送ることで、チームには何とか踏みとどまってもらいたい。2日の試合の予告先発は、オリックスがディクソン、楽天は美馬学が発表され、18時試合開始予定だ。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2018年08月01日 21時15分
止まらぬ新日本の勢い!G1最終戦8.12武道館大会は、高額設定もあっという間に完売!
新日本プロレスの勢いが止まらない。7月19日にはNHKの『クローズアップ現代+』で棚橋弘至がスタジオに、獣神サンダー・ライガーや木谷高明オーナーらがVTRでそれぞれ出演。試合映像を織り交ぜながら、NHKの武田真一キャスターとともに、昨今のプロレス人気について検証していた。テレビ朝日が放映権を持つ新日本の試合映像が、NHKで放映されるのは一昔前までは考えられなかったことである。ユニットまでも紹介していたのには驚いた。 現在、新日本は真夏の最強決定戦『G1クライマックス』で地方に遠征している。シリーズ終盤は、8日の横浜文化体育館大会で首都圏に戻り、10日からの日本武道館3連戦でフィナーレを迎える。 「今年は両国国技館ではなく、日本武道館。ここを成功させたら、東京ドームを満員にするぐらいの価値があるんじゃないですか」 武道館3連戦について木谷オーナーに話を聞くと、自信ありげに語ってくれた。新日本は観衆を原則的に実数で発表している。東京ドームが札止めになったとしても、かつてのように5万、6万というざっくりとした数字にはならないという。ちなみに昨年の両国3連戦は、初日が7,495人(札止め)、2日目が7,495人(札止め)、升席(1マス4人がけ)を設けた最終戦は10,280人(札止め)と、計25,270人の動員に成功している。今年の1.4東京ドーム大会の観衆が34,995人だったことを考えると、12,000人から15,000人を動員できる武道館3連戦で札止めになれば、東京ドームの動員数を超える計算になる。 さらにすごいのが、最終戦のチケット料金だ。公式戦の最終戦が行われる初日と2日目の料金は、5,500円(2階スタンドB)〜15,500円(ロイヤルシート)という価格設定であるのに対し、優勝決定戦が行われる最終日は、ロイヤルシートが30,000円!最安値の2階スタンドBですらも9,000円という強気な設定となっている。プロレス女子に話を聞くと「懐は厳しくなりますが、今年のG1は今年しか見られないので価値はあると思います」と話してくれた。どの大会よりも先に最終戦のチケットを購入したという。 武道館大会に関しては、ケニー・オメガ対飯伏幸太がある2日目のチケットが残りわずか。最終日は既に完売した。横浜大会と武道館初日に関しても札止めに向けて、順調にチケットが売れているそう。新日本は11、12日の武道館大会に関しては、若干数ながら立見指定券(5,000円)の前売券を追加販売すると決定した。 「2019年から1月4日が週末になるので、東京ドームを札止めにするには最大のチャンス」と木谷オーナーが話していたが、2019年は金曜日、2020年は土曜日と1月4日が週末に当たるため、正月休みが長くなる可能性も高い。悲願の東京ドーム札止めも現実的な目標になってくるだろう。そのための伏線として、お盆の武道館3連戦はぜひとも札止めにしたいところ。今年のG1はツアーグッズも爆発的に売れている。過去28回の中で最大の利益を上げる可能性が高い。 しかし、内藤哲也がよく口にしているように、地方も含めて会場を埋めなければ、かつてのような全国的なブームを巻き起こすことができない。7月30日現在、19大会中11大会を終えて、札止めが6大会、満員が3大会。浜松大会と、高松大会は満員マークを付けられなかったが、昨年に続いて愛知県体育館大会(7.28)を札止めにできたのは大きい。名古屋はテレビ朝日と同じ時間に地上波がネットされている。その効果も大きいのだろう。 大阪城ホールのように再び名古屋レインボーホール(日本ガイシホール)でもビッグマッチを開催してもらいたい。今年のG1は、優勝戦線とは別に観客動員数にも注目していきたいと思う。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年08月01日 19時01分
中国爆買いサッカーにトドメを刺すイニエスタの一言
バルセロナFCからやってきた世界的名手、アンドレス・イニエスタの存在感は、やはり別格だ。 「7月22日に開催されたイニエスタのデビュー戦、ヴィッセル神戸対湘南ベルマーレの試合は、クラブの公式発表によれば、神戸のホームゲームでは今季最多の26146人。指定席は完売で、当日に自由席が追加されました」(スポーツ紙記者) そのイニエスタは7月28日に“一時帰国”してしまった。クラブや選手たちの話を集約すると、今回の帰国と8月初旬の再来日は当初の予定通りとのことだが、神戸戦でひともうけしようともくろんでいたアウェー側のクラブは「だったら、最初から知らせてくれよ」と愚痴の1つも言いたい心境だろう。 「前売りの払い戻しが殺到するのも覚悟しているそうですが、帰国中のイニエスタの発言次第では、Jリーグは“スター軍団”に好転するかもしれませんよ」(専門誌記者) 近年、年俸が高騰して契約先を失った元代表選手といえば、中国リーグ移籍が既定路線。中国リーグが希望額を出すからだ。 「でも、実際に中国リーグ入りした元代表選手たちは、そこでの生活をあまり気に入っていません。中には移籍を後悔している選手もいるのです」(同・記者) 理由はいくつかある。中国は都市部と地方で、インフラの差があり過ぎる。ホテルなどの衛生面はもちろんだが、買い出しにも苦労させられているという。 「農薬を使い過ぎて形がイビツになったり変色している野菜が平然と並べられていたそうです。『身長が伸びる』などとデタラメなことを言って売っていた品物もあるとか。中国の治安、衛生面の悪さは欧州選手の間でも話題になっています」(同) 今、Jリーグ本部では外国人選手枠に関する“意見交換”が始まっている。3人+アジア人枠1人+Jリーグとの提携国枠1人で、1クラブ最大5人となっているが、「撤廃、もくしは拡大して」という意見が出始めているという。各国の一流選手が「中国よりも安全で衛生的な日本で」と考え始めていることはJリーグ本部にも届いているからで、外国人選手枠を拡大しなければ、せっかくのビジネスチャンスも逃してしまうというわけだ。もちろん、資金力が乏しい地方クラブから反対する声も出ているようだが…。 ともあれ、帰国中のイニエスタが「日本での生活は快適だ」と一言いえば、成り金の中国リーグは失速し、Jリーグは大きな転機を迎えることになる。巡り巡って日本サッカーのレベルアップへとつながることを大いに期待したい。
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スポーツ 2018年08月01日 17時20分
球界では5年ぶり 中日・京田陽太が演出した“2点”犠牲フライ
ノーアウト・1アウトの時に打者がフライ・ライナーを打ち、三塁ランナーが生還した際に記録される犠牲フライ。一般的には、アウト1つと引き換えに1点をもぎ取る“最低限の仕事”というイメージが強いだろう。しかし、31日のプロ野球では、そのイメージとは異なる形の犠牲フライが記録された。 愛知・ナゴヤドームで行われた中日対阪神の一戦。0‐1で1点ビハインドの3回裏、中日はノーアウト2塁から武山真吾のタイムリーで同点に。さらに、その後1アウト満塁の絶好機を作り出すと、3番打者の大島洋平に勝ち越しの一打を託した。 相手投手の岩貞祐太が投じた2球目を、センターに大きく打ち上げた大島。これにより、3塁ランナーのオネルキ・ガルシアは悠々と本塁に生還した。中日が大きな1点を追加したこの場面だが、ここまでは至って普通の犠牲フライが放たれただけであった。 しかし、この後2塁ランナー京田陽太が見せた好走塁により、この場面は普通ではなくなる。滑り込みながらフライを捕球した俊介の返球が遅れた隙をついて、京田は2塁から一気に本塁へ突入。阪神側の中継プレーが間に合わなかったことで、大島の打球は“2点”犠牲フライとなった。 この一連の流れに加え、1塁ランナー荒木雅博の2塁への進塁も演出した京田の好走塁。試合をチェックしていたファンからは「は?犠牲フライで2点?」、「脚力もそうだけど、状況判断もすごいな」、「非常にレアな場面を見せてもらった」といったコメントがネット上に寄せられている。 “2点”犠牲フライが記録されたのは、2013年9月14日のロッテ対西武戦の7回表以来およそ5年ぶりのこと(ロッテ・鈴木大地が記録)。この時も、2塁ランナー角中勝也の激走が、世にも珍しい記録を生む原動力となっていた。 5年前の角中と同じく、素晴らしい走塁で魅せた今回の京田。記録の珍しさから“珍プレー”とも称されているようだが、“スーパープレー”という表現の方がしっくりくるのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年08月01日 17時10分
元巨人・村田修一が引退表明 アノ球団がギリギリまで獲得を検討していた!
松坂世代の一人である村田修一内野手が今季限りでの現役引退を表明した。37歳、独立リーグ、ルートインBCリーグ・栃木でプレー。昨季オフ、戦力外を通告され、独立リーグ入り後もNPB復帰の道を模索していたが、ついに叶わなかった。移籍・新規契約を結ぶ7月31日にその可能性が断たれ、8月1日の会見となった。「一週間くらい前かな、村田から球団(栃木)に連絡があって、8月1日に会見場を押さえてほしいとの申し出がありました。覚悟していたんだと思います」(独立リーグ関係者) 独立リーグでの成績だが、打率3割5分2厘、本塁打9、打点44。25日の武蔵戦まで3試合連続アーチを放つなど絶好調だった。同関係者は、「レベルが違う。NPBや日本代表チームで4番を務めた人は、打球音からして違う」と評していた。 独立リーグ最終戦の9月9日の群馬戦までは現役を務める。本人は覚悟を決めていたようだが、12球団は“眼中ナシ”というわけではなかった。水面下で獲得を検討したチームも実際にあったようだ。「古巣のベイスターズですよ。どれくらい真剣に検討したかは分かりませんが、獲得候補リストに村田が最後まで残っていたと聞いています」(球界関係者) 村田はDeNAが経営母体となった今日のベイスターズは知らない。だが、古巣側が村田獲得を検討した理由はいくつかある。DeNAが経営母体となって以来、チームOBを大切にするようになったが、それだけではない。「連日の猛暑」も影響していた。 「DeNAは8月に27試合を予定しています。でも、うち24試合が屋外球場なんです。横浜スタジアムでは17試合が組まれていますが、どうも、今年のDeNA投手陣は本拠地での成績が良くない。チーム防御率が4点台後半なので、味方打線の得点能力を高め、投手陣をカバーできる態勢にしないと…」(前出・同) ベイスターズに限らず、8月の投手陣はバテバテだ。昨年8月のチーム防御率は4.25で、一昨年は4.14。昨年は打線が爆発して勝ち越したものの、今年は主砲・筒香へのマークが厳しく、大量得点につながることが少なくなった。この状況を元4番・村田の復帰で打破しようと考えたわけだ。「村田が爆発的な活躍をするとは考えていません。でも、チーム功労者に対する敬意は示すべきだとの意見も出ていました」(同) 前所属の巨人でも、前日は村田の名前が囁かれていたそうだ。31日、先発マウンドに上った内海哲也が4年ぶりとなる完封勝利を収め、チームを支えた同じベテランとして、まさに明暗を分けた格好だ。村田は球団史上初の主将にも選ばれたほどだ。今もメールなどで連絡を取り合う選手は少なくないという。「村田がどんな引退後のライフプランを立てているのか、巨人もその相談に乗る準備はできているようです」(同時点/ベテラン記者) 今季のセ・リーグのペナントレースだが、2位以下のチームがダンゴ状態となっている。そのため、短期的であっても起爆剤を求めがちだが、やはり長期的な視野で考えた場合、外部補強したら、誰か一人の若手を一軍登録から外さなければならない。そこで“損得勘定”がされて、最終的に至る。 功労者に対し、球団がどう応えていくべきか、勝負の世界とはいえ、考え直す必要もありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年08月01日 16時00分
御嶽海 平成生まれ日本人初の優勝で警戒される出羽海一門の動き
まさに家貧しくして孝子顕る。3横綱に加えて目玉の新大関・栃ノ心まで休場してしまい、どうなることかと心配された大相撲名古屋場所。だが、関脇・御嶽海(25)が千秋楽を待たず、14日目に初優勝を決めた。 平成生まれの日本出身力士の優勝は初めてで、初土俵から21場所は史上3位のスピード優勝。また出羽海部屋からは昭和55年初場所の三重ノ海以来、38年ぶり。長野県勢としては、あの生涯でたった10敗しかしなかったという伝説の力士、雷電以来、なんと208年ぶりだ。 郷里の長野では、新聞の号外まで出るなど、周囲は大変な盛り上がりよう。 「すごく緊張した。周りの声援を聞いて優勝しなきゃいけないって感じになって。なんとか優勝できました」 栃煌山を破って優勝を決め、インタビュールームに呼ばれた御嶽海は、こう言って声を詰まらせ涙をこぼした。 そんな中、やはり最も喜んでいたのは、名門中の名門と言われる出羽海部屋の関係者かもしれない。師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)も、こう言って声を上ずらせていた。 「嬉しいですね。(4年前に)関取が1人もいない状態で部屋を継承して、こんなに早く優勝力士ができるなんて」 この御嶽海は、平成26年に出羽海親方が部屋を継承した翌年、すでにアマ相撲の強豪、和歌山県庁に就職が決まっていたところを、出羽海親方が「なんとか部屋を再興させたい。力を貸してくれ」と頭を下げてスカウトした逸材だけに、喜びもひとしおだ。 そんな出羽海部屋の関係者が歓喜に沸く一方で、「さあ、出羽一門の強引な動きが始まった」と警戒する大相撲関係者もいる。 「このところ、出羽一門は人材に恵まれず、目玉はもうトウが立った豪栄道だけで、非常に肩身の狭い思いをしてきました。ところが、ここにきて栃ノ心が大関になり、本家の出羽海部屋からも御嶽海が出てきた。いかに出羽一門が新しいスターの誕生を恋焦がれていたか。御嶽海の優勝が大詰めだった13日目、14日目の相手が一門の豪栄道、栃煌山だったことでも分かるでしょう。おそらく御嶽海の大関取りがかかる来場所は、さらに見えすいたことが起こる可能性がある。心配です」 李下に冠を正さず——。やっと開花した期待の星は、公明正大に育てましょう。
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スポーツ 2018年08月01日 06時00分
日本開催!世界バレー女子大会 闘将・中田久美監督、伝説のアツい“放送事故”とは
いよいよ9月29日、『2018世界バレー女子大会-JAPAN-』が開幕する。今年は日本が開催国とあって、全日本チーム「火の鳥NIPPON」への応援にも熱が入りそうだ。 昨年3月、絶対的エースだった木村沙織が引退し、日本代表は不安なスタートを切った。しかし、昨年就任した中田久美監督の育成や采配が功を奏し、2017年8月に開催されたバレーボールアジア選手権女子大会では、10年ぶり4度目の優勝という素晴らしい結果を残した。女子バレーを牽引する闘将・中田監督とはどんな人物なのだろうか。 中田は、当時最年少の15歳で全日本代表入り。翌年に強豪チーム「日立ベルフィーユ」に加入し、センタープレーヤーからセッターに転向してスタメン入り。日本リーグの全勝優勝に貢献して新人賞に輝いた。21歳のとき、右膝前十字じん帯を断裂する大怪我を負った。無理を押して出場した1988年ソウル五輪で金メダルを手にすることはできなかった。 27歳で引退してからはモデルに転身し、翌年に結婚するも3年後に離婚。30代に入りいったん現役復帰し、再び引退を表明してからはスポーツキャスター、タレント業などで活躍した。41歳で再びバレーボールの世界へと戻ることを決意。単身イタリアに渡り、2年間コーチ修行に専念した。その経験が買われ、45歳で久光製薬スプリングスのコーチに就任。翌年には監督となり、1年目で同チームを6年ぶりのVプレミアリーグ優勝へと導いた。 こうと決めたら実現するまで真っすぐに突き進む中田。その姿勢は、周囲に“恐い”というイメージを植え付けていた。そのイメージを決定づけた有名なエピソードがある。 2004年6月、アテネ五輪代表権を得た代表選手とスポーツキャスターとして活動中だった中田が『すぽると!』(フジテレビ系・2016年4月終了)で共演した時のこと。選手たちは五輪出場の決定を受けたばかりで、終始お互いの顔を見合わせてキャッキャと浮かれモード。中田のイライラは徐々に募っていった。選手たちは相変わらずとはしゃぎ続け、生放送の枠の中で試合を振り返るVTRへと切り替わった直後、中田は「てめえらこの野郎!」と選手たちに激怒。その声をマイクが拾ってしまい、VTRとともに流れてしまった。映像がスタジオに戻ると、選手たちの様子は一変し静まり返っていたのだ。 また、タレントとしても活動していた関係でテレビのトーク番組に出演する機会も多かった中田。前述した久光製薬スプリングス監督時代に『ナンだ!?』(テレビ朝日系・2007年9月終了)に出演。“チームをまとめるコツ”について尋ねられた中田は、しっかりと選手の意見を聞くことが大切だと強調。しかし、選手に指導して「でも…そうじゃなくて」と絶対に自分の非を認めない選手には「“でも”じゃねえんだよ!」と怒鳴りつけていたというエピソードを語っていた。とはいえ、こうした“恐い”イメージは選手を委縮させてしまわないのだろうか。 「中田監督は、選手たちの特徴を膨大なデータで解析するような完璧主義でもありますが、それと同時に気遣いの人でもあると言われています。通常、監督は試合中にコートに近いところで選手たちに指示するものですが中田監督は立ち上がりません。これは選手を不安にさせないために意図的に行われているそうです。過去にテレビ番組の生放送で激怒したのも、スタッフへの気遣いなのかもしれません」(スポーツライター) 日本バレーボール協会は東京五輪をみすえた長期計画のもと、中田を指揮官にすえた。バレーボール界からの信頼も厚いといえる。完璧主義ゆえに厳しい部分も想像に難くないが、だからこそ結果にも期待できそうだ。 また、日本代表チームの状況はTwitter 上の「TBSバレブー」のアカウントからも確認することができる。7月28日の投稿でアメリカ遠征最後の強化試合は3-1で日本が勝利したと報告されており、世界選手権に向けて幸先の良いスタートを切ったようだ。
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スポーツ 2018年07月31日 21時45分
新日本、今シリーズ復帰の邪道が再び欠場へ!
新日本プロレスはCHAOSの邪道が左足を負傷し、『G1クライマックス28』のアンダーガードを欠場すると発表した。邪道は今シリーズの開幕戦(7.14大田区総合体育館大会)で、昨年10月以来の復帰戦に臨んだばかり。前回は腰痛が原因で長期欠場して心配されていただけに、復帰戦が発表された時、ファンからは祝福の声が上がっていた。 復帰戦となった7.14大田区大会では第1試合で後藤洋央紀とタッグを組み、トーア・ヘナーレ&成田蓮と対戦。一発ずつ雄叫びを上げる逆水平チョップを連発したかと思いきや、フラフラとなってから前のめりでバッタリとダウンするなど、久々の邪道ムーブメントにファンは大きな拍手と歓声を送っていた。試合は後藤が成田からピンフォールを収めて快勝。試合後、邪道は「お前のおかげや。エンジョイできたよ。サンキュー、ありがとう」と後藤に感謝していた。 復帰第2戦の7.16北海きたえーる大会では、矢野通とのタッグで、ザック・セイバー・Jr.&TAKAみちのくと対戦。この試合も矢野がTAKAを丸め込んで勝利を収めたが、試合後の邪道はご機嫌斜め。「喋ることなんてねーよ、バカヤロー」と言って控室に向かった。その後、試合出場はない。この2試合で負傷したのだろうか。 邪道は、8.2福岡市民体育館大会、8.5エディオンアリーナ大阪大会、8.10、8.11日本武道館大会への出場が発表されていたが、いずれも欠場となり、外道が代役として出場することになった。 タイトル戦線から離れてしまったとはいえ、邪道の職人芸あふれるプロレスを愛するファンは多い。邪道は新日本にとって欠かせない選手の一人。今回はまだケガの詳細が発表されていないのが気がかりなところだが、怪我が完治したらまたリング上で雄叫びを上げ、バックステージで毒を吐いてもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年07月31日 21時15分
師匠、長与千種の参戦から32年、里村明衣子がWWEの女子トーナメントにエントリー!
世界最大のプロレス団体WWEが主催する女子トーナメント『メイ・ヤング・クラシック 2018』に、センダイガールズプロレスリングの代表で、今年デビュー23周年を迎えた里村明衣子がエントリーすることが明らかになった。 『メイ・ヤング・クラシック』は昨年から開催され、WWE所属選手だけでなく、世界各国の女子選手とスポット契約を結んで行われる大会だ。昨年はスターダムから移籍したカイリ・セイン(宝城カイリ)がこの大会でWWEマットデビューし、見事優勝を果たしている。今年も6月に行われた東京公演でWWEと契約したことが発表された元・スターダムの紫雷イオも、同トーナメントにエントリー。WWEマットのデビュー戦を行うことが決定している。 今回の里村の参戦はスポット契約枠だが、2016年に飯伏幸太がWWE主催の『クルーザー級クラシック』トーナメントにエントリーした際には、NXTに出場し、『ダスティ・ローデス・タッグクラシック』にもエントリー。クルーザー級のトーナメントでは準決勝で敗れてしまったが、WWEにスポット参戦を果たしている。WWEは里村を「日本のレジェンド」として紹介しており、トーナメントでのパフォーマンスが評価されれば今後のスポット参戦もあるだろう。 世界12カ国の32名で優勝を争うトーナメントには、里村、イオの他、すでに、スターダムの前ワールド・オブ・スターダム王者のトニー・ストーム、元WWEディーバス王者のケイトリン、NXT所属で2年連続の出場となるリア・リプリー、日本のテレビ番組『SASUKE』の米国版である『アメリカン・ニンジャ・ウォリアー』を女性として初めて制覇したケーシー・カタンザロ、12年のキャリアを誇る実力者ニコール・マシューズ、英国の団体プログレスの現女子王者ジニーらのエントリーが決定している。 WWEの現場監督であるトリプルHは「私たちはメイ・ヤング・クラシックを再び開催できること、そして世界中から集まった32人の女子トップタレントによる世界的なショーケースをお見せできることにとても興奮しています」と語る。「昨年の大会はWWEの女子改革における重要な標石となりました。そして今年のイベントがさらなる壁を突破することになるでしょう」とコメントした。 先日のロウではビンス・マクマホン代表、トリプルHとともに登場したステファニー・マクマホンが「女子革命はファンのハッシュダグ“#GiveDivasAChance”から始まった。そして彼女達はメインイベントを務めるようになり、ディーバからスーパースターとなり数々のバリアを壊してきた。そしてまた新たな歴史を作ることになるわ」と喜んだ。「私たちは(米国時間)10月28日にWWE史上初となる、50人を超える女子スーパースターのみによるPPV『エボリューション』を開催します」と発表。史上初の女子スーパースターのみによるPPV(ビッグマッチ)の開催をぶち上げ、世界のユニバース(ファン)を驚かせた。 『メイ・ヤング・クラシック 2018』の決勝戦は『エボリューション』の中で行われることが発表され、ロンダ・ラウジー、シャーロット・フレアー、アレクサ・ブリス、サーシャ・バンクス、カーメラ、ナイア・ジャックス、日本人スーパースターのアスカ、殿堂入りしているレジェンドのトリッシュ・ストラタス、リタらが参加することも明らかになっている。WWEならではの華やかな大会になりそうだ。もちろん今大会も日本をはじめ全世界に生配信される。 『クルーザー級クラシック』が軽量級ブランド205 Liveを新設する伏線となったように、今回の流れは女子で新たなムーブメントを起こしたいというWWEの野望が見え隠れしている。 今から32年前、1986年の3月に里村の師匠・長与千種はライオネス飛鳥とクラッシュギャルズとしてWWE(当時はWWF・文中はWWEに統一)に1週間参戦。MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)のリングにも上がり、ダンプ松本&ブル中野の極悪同盟との黄金カードを直輸入。その模様は全日本女子プロレス(全女)を中継していたフジテレビ系列でも放送された。 WWEではその後、山崎五紀&立野記代のJBエンジェルスが、1988年1月に日本人初のWWE世界女子タッグ王者になり、メインに出場するなど人気を得た。また若手時代にWWEマットを経験したブルは、WWEをサーキットしている途中、一時帰国した全女の東京ドーム大会(1994年11月)で日本人初のWWE世界女子王座を奪取している。長与たちのWWE参戦で、全女とWWEの関係が密接になり、のちに後輩たちがWWEで活躍するキッカケになったのは事実だ。 現在、日本人の女子が活躍する道を切り開いたのはアスカであるのは言うまでもない。しかし、最初に道を切り開いた長与の愛弟子・里村がスポットとはいえWWEに参戦するのはとても興味深い。プロレスは長く見続けた方が楽しめるという一例と言ってもいいだろう。 そういった意味でも、里村の試合がどのように評価されるのかが気になるところ。トーナメントの行方に注目したい。文・写真 / どら増田
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新日本プロレス 天山広吉&飯塚高史が友情パワーで王座奪取を予告
2008年04月17日 15時00分
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スポーツ
IGF 猪木親子が小川直也をバッサリ
2008年04月17日 15時00分
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スポーツ
風香祭り 堀田祐美子戦に向け、ダーク風香が光臨!?
2008年04月17日 15時00分
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スポーツ
PREMIUM レジェンドと第三世代の全面戦争がぼっ発
2008年04月16日 15時00分
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スポーツ
ゼロワンMAX 大谷晋二郎がプッツン
2008年04月16日 15時00分
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スポーツ
K-1 武蔵争奪戦がぼっ発! ジャパンGPに向けて5人の刺客
2008年04月15日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス RISEが初のプロデュース興行
2008年04月15日 15時00分
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スポーツ
風になれ 鈴木みのると高山善廣が早くも火花。高山は屈辱刑を予告
2008年04月15日 15時00分
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スポーツ
「ゼロワン抗争」の最前線へ…永田“5・2”復帰濃
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
新日本 期待の新星・岡田かずちかにヘビー級の洗礼
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
K-1 ジャパンGPに武蔵包囲網 限界説一蹴も続く試練
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
K-1 シュルト最強王者宣言
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
K-1 ハリ2冠獲りブチ上げ
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
RG“死神”鈴木みのるの投げでギブ
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
ボノ&吉江合体で第3勢力誕生か
2008年04月14日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス IWGPヘビー級王者・中邑真輔の挑戦者に全日本プロレス武藤敬司が決定の舞台裏
2008年04月12日 15時00分
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スポーツ
K-1 世代交代を狙う澤屋敷純一が“前哨戦”で完敗。武蔵戦に2大不安要素を露呈
2008年04月12日 15時00分
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スポーツ
K-1 セーム・シュルトがマーク・ハントを無名扱い
2008年04月12日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 諏訪魔が4・29愛知大会で3冠王者・佐々木健介とのタイトル戦正式決定。新政権発足に向けて若手に決起を促した
2008年04月11日 15時00分