成長著しい澤屋敷との対決に臨んだ武蔵。1Rは一進一退の攻防が続いたが、2Rに入るとボディーへのパンチで動きを止め、左ハイキックでダウンを奪取。さらにダメージが残る澤屋敷に左アッパーを浴びせ2度目のテイクダウン。最後は左ストレートで3度目のダウンを奪って勝利した。
澤屋敷に完勝した武蔵は、「マッチメークに不満があったので」と本音を漏らし「ジャパンGPは考えてない。試合に出るつもりはない。もう日本人選手とはやりたくない」とキッパリ。あらためて予選免除を要求した。
しかし、K-1サイドは武蔵のジャパンGP免除に「NO」を突き付ける方針。谷川貞治イベントプロデューサーは「今のところ(本戦出場の)資格はないですし、ルール上、地区予選を勝ち抜いてもらわないと。藤本(祐介)選手へのリベンジもあるし」とピシャリ。特例は認めないという。
また、ジャパンGPには、マイティ・モーから金星を挙げた前田、現在3連勝中の野田の参戦を明言した。そればかりか「去年ベスト8ですけど、出ると思います」とこの日打ち負かした澤屋敷とのリマッチの可能性まで示唆。武蔵への刺客はまだまだ準備されている。
世代交代に向け、新たな刺客を送り込む構えを見せたK-1サイド。武蔵はそれらを乗り越え、ワールドGP出場を果たすことができるのか。