万波はこの日3回裏の守備から途中出場。「3-2」と日本ハム1点リードの5回表1死二塁で迎えた第1打席では、相手遊撃手・入江大樹のエラーを誘う打球を放ち出塁した。1死一、二塁となった後、チームは野村佑希(タイムリー安打)、上川畑大悟(2点タイムリー三塁打)、矢澤宏太(2ラン本塁打)の一打で5点を挙げたが、試合は5回表が終了したところで降雨コールドとなった。
新庄監督は試合後に応じた取材の中で、野村の打席では一走・万波、二走・五十幡亮汰に重盗のサインを出していたが、万波は二盗を試みなかったと明かす(五十幡は三盗成功)。「あれはついていってもらって、次のレフト前で2点(にしないと)。そういうところは直していかなきゃ」と苦言を呈したという。
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新庄監督が苦言を呈した万波に対しては、ネット上にも「首脳陣のサインに従わないのは普通にマズいだろ」、「故意なのかミスなのかは知らんが、いずれにせよスタート切らなかったのはマイナス」、「公式戦じゃないし、失敗しても監督のせいにできるのに走らないのはダメ」、「指示通りに動けないから使いにくいって感じで干されても文句言えないぞ」といった厳しい声が寄せられた。
「新庄監督は9日に行われ『3-0』で勝利した練習試合・サムスン戦後に『この打順がベスト。これでいきます』と、この日スタメン出場した野手9名をシーズンでも重用することを示唆。その9名の中に含まれていない万波は、レギュラー奪取に向け人一倍結果が必要な立場といえます。本人もその自覚はあるのか5、11日の紅白戦で本塁打を放つなどアピールを見せていますが、今回のようなサインミスが続くようだと先行きは厳しいのでは」(野球ライター)
昨季は「100試合・.203・14本・40打点」で自身初の2ケタ本塁打をクリアするなど一軍で爪痕を残した万波。今季も一軍で出場機会を得られるかは、今回のようなサインミスをどれだけ減らせるかにもかかっているだろう。
文 / 柴田雅人