ミスターIWGPが奮い立った。
超満員のファン2000人が見つめる中、この日の休憩後にリングに上がり「トレーニングを再開して2週間、リングが恋しくなっている。会社には来月には復帰できるという希望を出しました」と復帰の意向を示した永田。その後はテレビ解説のため、ゼロワンとの対抗戦をリングサイドで観戦した。
しかし、メーン終了後に思わぬ事態が待っていた。ゼロワンMAX世界ヘビー級選手権で金本の挑戦をスライディングD2連発で退けたチャンピオン田中から対戦要求。リング上から「これで中西も金本も倒した。さあ新日本、次は誰を用意するんや。オイ、そこにおるやん永田が」と挑発された。
すると永田はマイクを取り「田中、オレがお前とやってやるよ。そして新日本の底力を見せてやるよ」と即座に呼応し「オレはいつでもいいぞ。復帰戦でゼロワンMAXとやってやるよ」と言明。“キラー”永田のスイッチが入ったのか、鬼の形相でいきなり復帰後に対ゼロワンとの抗争に出撃する考えを明らかにした。
無理もない。6日のゼロワンJCBホール大会では中西学が、さらにこの日は金本までもが目の前で蹴散らされ、黙っていられるはずはなかった。「1対1でもいい。一発で終わらせてやる。まあゼロワンとの国交を開いたのはオレだから、負けたままでは終われない。責任はオレが取る」
ゼロワンとの抗争に自らの手で白黒つけるべく確固たる決意を示した永田だが、復帰Xデーはいつになるのか。
菅林直樹社長は「現時点で永田選手の復帰戦がどこになるかは決まってませんが、うちの日程でゼロワンさんと対抗戦を行うとすれば、5月2日の後楽園ホールが有力じゃないでしょうか」と見解を示した。
対ゼロワンとの抗争集結に向けて動き出した永田の復帰戦。ついにミスターIWGPが中西、金本ら同世代の盟友の敵討ちに立ち上がった。