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「現役中に地上波ゴールデンタイム生中継を復活させる」武尊が抱くK-1への思い【K-1】

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武尊(右)と魔娑斗の新旧K-1エース

『K'FESTA.1』
K-1 WORLD GP 2018 JAPAN
▽21日 さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ 観衆 15,000人(超満員札止め)
▼第4代スーパーフェザー級王座決定トーナメント決勝戦(3分3R/延長1R)
○武尊(3R 2分2秒 KO)小宮山工介●
※武尊が第4代王者に決定
▼第4代スーパーフェザー級王座決定トーナメント準決勝(3分3R/延長1R)
○武尊(1R 2分24秒 KO)郷州征宜●
▼第4代スーパーフェザー級王座決定トーナメント1回戦(3分3R/延長1R)
○武尊(3-0 判定)スタウロス・エグザコスティディス●

 「僕はK-1を見て育って勇気をもらったのに、1度なくなって、またやってても『まだK-1やってるの?』って言われてすごく悔しかった。でも満員でさいたまに帰って来ました。でもまだまだです。これからは“新生”はいらないと思うので。“K-1”でお願いします」

 “新生”K-1初のさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ決戦は、チケットは全席完売 (15,000人、超満員札止め)。パンパンに埋まった客席を見渡し「生で観てくれてすごくうれしかった」と感慨にふけった武尊は、感動の涙をこらえながらこう叫んだ。その姿を見て実況席から拍手を送っていたかつてのエース魔裟斗は試合後「よく言った」と武尊に声をかけていた。

 「トーナメントの決勝でKO勝ちしたことがない」という武尊だが、1回戦、準決勝とギアを上げていった。決勝は小宮山工介との距離を強引に詰め、試合を優位に進める。最終ラウンドでは怒涛の攻撃を見せて圧勝した。

 これでスーパーバンタム級、フェザー級に続いて3階級制覇。「今回は毎日吐き気がするぐらい(だった)。食べて、食べるトレーニングだった」と増量に苦しんだようだ。しかし、かつては外国人選手が活躍したヘビー級や、魔娑斗が活躍した中量級が“K-1ブーム”を牽引したが、現在のK-1のエースは軽量級の武尊が担っているのだ。

 「『K-1を地上波のゴールデンタイムに』…。現役中に絶対(ゴールデンに)持っていきたい。僕と対戦したいって思ってる選手はいると思うんですけど、立ち技の世界最強はK-1なんで。やりたいんだったら、K-1に上がってきてください。逃げも隠れもしないので。(リングに)上がってきてください。K-1、最高!」

 この発言は、かねてから対戦がウワサされている“あの選手”を意識したのは言うまでもない。そしてこの模様をAbemaTVで視聴していたと思われる“あの選手”はツイッターで「滾(たぎ)るぜ」と即座に反応した。もちろん武尊の首を狙っているのは“あの選手”だけではない。準決勝で小宮山に敗れた皇治は、地元開催となる12.8エディオンアリーナ大阪大会で「メインイベントで武尊とやりたい」と闘志をむき出しにしていた。

 コメントブースに現れた武尊は、トーナメント3試合を振り返った後、改めて地上波ゴールデンタイムの件に言及。「本当は今回実現したかったんですけど、近いうちに成し遂げたい。たくさんの方に応援してもらいたい」と実現に向けて協力を呼びかけた。また「K-1選手が外を歩いたら、全員に人だかりができるような。スーパースターと言われる人が何人もいるK-1にしていきたいし、その中で1番のスーパースターに僕がなりたい」と世間のウケを意識する発言もあった。

 世間に覚えてもらえるよう、芸能活動にも引き続き取り組む意向だが「芸能活動したらその分、練習もする」と気を引き締めているのが、武尊の素晴らしいところ。世間を意識するのは「もっとキックを広めたい」“あの選手”も同じ。K-1が再び地上波のゴールデンタイムに復活を果たすとき、武尊の対角線上に立つ選手は誰になるのか?それは時が解決してくれると信じるしかない。

 何はともあれ、武尊のK-1に対する熱い思いが十分に伝わった大会だった。

取材・文 / どら増田
写真 / 萩原孝弘

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