5人の侍が日本のエースを狙う。
13日の横浜大会で澤屋敷純一を撃破し、日本人ナンバー1ファイターの座を証明した武蔵。この日は「自分のモチベーションの中に日本人選手を見据えてはないですし、今も変わりません」と、この日もジャパンGP出場に難色を示した。
それでも、前日にジャパンGP出場当確を決めた前田は「日本一を決める大会なので、出てきてほしい。自分は若手よりも上の世代と戦いたい。昔から夢だった強くて有名な武蔵選手とやりたい」と武蔵に対して対戦要求を突き付けた。
早くも武蔵狩りに名乗りを挙げた格好だが、武蔵への刺客は前田だけに留まらない。会見に同席した谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は武蔵に「ジャパンGPに出てもらいたい気持ちは変わりません。これから今後の話し合いで決めたいと思います」とあくまで武蔵のジャパンGP出場を念押しした。
また、その他の参戦選手として、野田貢の出場決定を明言。さらに、藤本祐介の出場を厳命し、澤屋敷、西島洋介らにも参戦ラブコールを送っていた。
その上で谷川EPは「武蔵と澤屋敷がいきなり再戦の可能性?それももちろんあります。今回流れてしまった西島選手も含めて考えていきたいと思います」と総勢5人の中からいずれか1人を武蔵にぶつける意向を示唆。ジャパンGP参戦に難色を示す武蔵とは裏腹に、K-1サイドはあくまで武蔵の日本人対決にこだわっていく考えだ。
ジャパンGPに向けて何やら慌ただしくなってきた日本人ヘビー級戦線。水面下ではK-1の次世代を担う若手選手たちによる武蔵争奪戦が必至の情勢となっている。