全日プロの新エースが時代の扉をこじ開ける!
9日に行われたCC優勝決定戦で、新日本プロレスの“フェロモンボディー”棚橋弘至を撃破し、初優勝を果たした諏訪魔。大熱戦から一夜明けたこの日の会見では、29日の愛知大会で3冠王者・健介への挑戦が正式発表された。
悲願の初タイトル奪取を果たし、興奮冷めやらぬ諏訪魔だが、開口一番「会社もわがままを聞いてくれたんで、このチャンスをものにしたい」と高らかに至宝奪取を誓った。
全ては全日プロ新時代到来を告げるため。前回はブードゥー・マーダーズ(VM)時代の2006年6・10熊本大会で当時のチャンピオン小島聡に挑戦したが、失敗。「自分の欲望が先走ってた」と“若気のいたり”を反省しつつ、「全日本の人間としてベルトをあるべきところに戻したい。名古屋のファンに新しい時代になったんだよ、と伝えたい」と鈴木みのる、健介と続いた“野党政権”に終止符を打つことを宣言した。
構造改革には“与党”全体の奮起が必要不可欠。諏訪魔は本隊の若手に「オレだけじゃなく、真田(聖也)、征矢(学)にも全日本の看板を背負ってもらう」とした上で、「征矢には、新日本勢と戦った時、『もっとアグレッシブに、ぶっ殺すぐらいの殺気を持った方がいい』と話しました」と20日の開幕戦で激突する健介オフィス勢との対戦に向けて猛ゲキを飛ばした。
さらに諏訪魔は「今回チャンピオン・カーニバルとノアのタッグリーグに同時進行で出て、そこは違うんじゃないかなと思った。この間戦って引き分けて、決着がついてないからね。どっちが正しいのか、30分時間切れの続きを名古屋でやりたい」と言い放った。
「この優勝がすごい自信になってる。今やったら絶対負けない」と必勝を誓った諏訪魔。3冠王者・健介と本隊新エースの遺恨決着戦は最終章へと突入する。