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オリックス、楽天戦連敗で振り向けば最下位…どころじゃない大ピンチ!

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“太陽の逸材”山岡泰輔

オリックス 2-4 東北楽天(16回戦)
※延長12回 オリックス6勝9敗1分け
▽1日 京セラドーム大阪 観衆 14,526人

 先月29日の北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)で、連敗を8で止めたオリックス・バファローズだが、31日から本拠地である京セラドーム大阪に戻って行われている最下位、東北楽天ゴールデンイーグルスとの3連戦に2連敗し、最下位・楽天とのゲーム差(1日現在)は2.5ゲームまで縮まってしまった。ただ幸いなことに、CS進出圏内である3位のソフトバンクとは3ゲーム差とまだ射程圏内にいるのは安心材料だが、主砲のロメロが本来の姿を取り戻した矢先、前日31日の試合中に右脇腹に違和感を感じて病院へ。検査の結果、右腹直筋損傷グレード1と診断され1日に登録抹消された。

 オリックス打線は、中島宏之、T-岡田、そしてロメロがいずれも好調になってきたところで戦線離脱をしている。同じく離脱していた小谷野栄一は先月の27日から一軍に復帰しているが、本来の力はまだ発揮されず。その代わり伏見寅威らこれまで控えを務める機会が多かった若い選手が台頭し、“繋ぐ野球”をしながらここまで踏ん張っていて、1日には再昇格したマレーロが特大アーチを放ったが、ここに来てロメロの離脱は痛い。昨年もロメロの離脱中に大型連敗をして、優勝争いだけではなく、CS争いからも突き放されてしまっただけに不安が過ぎってしまう。

 8連敗中、7月25、26日の埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)は、連夜に渡る延長戦で“新守護神”増井浩俊がサヨナラ打を2日連続で打たれて敗れたが、今回の楽天戦2連敗は“オリの鉄人”吉田一将が2日続けて敗戦投手になっている。一将は1日が49試合目の登板で、12球団の投手の中で最多の試合出場。6月は14試合に登板し防御率0.00だったが、7月は12試合に登板し、防御率は8.38と大きく崩れている。44試合登板の増井も5月は防御率0.00、6月は0.66だったことを考えると、7月は3.86と打たれている。首脳陣はこうした中継ぎ陣の疲労に予防線を張る意味で“オリの神童”山本由伸を先月27日に抹消。シーズン途中にBCリーグ福井ミラクルエレファンツから獲得した元阪神の岩本輝を昇格させ中継ぎで起用し、岩本は期待に応えるピッチングを披露している。また、この楽天戦では、開幕から先発ローテーションを守りながら、3か月以上勝ち星がない“太陽の逸材”山岡泰輔がブルペン入り。1日の試合では延長11回に登板し初ホールドを記録している。

「手を打っていくしかないですね」

 福良淳一監督がこのようなコメントをしている通り、投手も野手もあの手この手を使っているのは確か。しかし、手を尽くし過ぎて投打が噛み合わないことも最近は目立つようになってきた。1日の試合では、先発のアルバースが好投も10勝目はまたもやお預けに。アルバースは6月26日の西武戦で9勝目を挙げてから、足踏み状態が続いている。「同点から勝ち抜けないですね」という監督の言葉も今年たくさん耳にしているが、1日の試合で延長戦は14試合目。成績は3勝7敗4分けで3分けを挟んで7連敗中。この日も4時間ゲームと長丁場の敗戦は堪えるものがある。

 借金は今季最多タイの「6」になり、2日の試合も敗れるようなことがあれば、好調の楽天とのゲーム差は1.5になり、振り向けば最下位どころの話ではなくなってしまう。逆に勝てば3位のソフトバンクと最大でも3ゲーム差で、3日からの3連戦(福岡ヤフオクドーム)に乗り込むことができるだけに、中継ぎ陣と同じく、ロメロの離脱により古傷を抱える吉田正尚の負担も心配だが、シーズン終盤までCS争いを繰り広げるためにも、ファンが批判を上回る大きな声援を送ることで、チームには何とか踏みとどまってもらいたい。

2日の試合の予告先発は、オリックスがディクソン、楽天は美馬学が発表され、18時試合開始予定だ。

文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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