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来シーズンの高額契約を狙う楽天・野村監督のしたたかさ

 楽天の野村監督がこのところ強気だ。開幕前の予想をはるかに上回る健闘を武器に、来シーズンの契約を高額で勝ち取る作戦に出ているという。三木谷オーナーを意識した勝負が始まっている。

 「よう、入っとるわ。勝つからやで。エッヘヘ…」
 本拠地仙台(Kスタ宮城)での試合前、ゴールデンウィークで超満員のスタンドを見渡しながら、野村監督は意味ありげに笑った。単純な言葉だが、担当記者の“翻訳”によると、こうなるのだ。
 「意味深いコメントですよ。観客動員の増加と勝利の増加。もっとも大事な点をクリアしている状況ですからね。試合後に必ずマスコミの前で行うリップサービスとはまるで違う」。
 “野村のぼやき”と思っていたら、フロントは後でエラい目に遭う、とも付け加えた。
 野村監督の契約は今シーズン限り。来年以降は未定となっている。ペナントレースが始まる前、わざとらしく野村は言った。
 「もう、監督はエエで」
 シーズンに入っても、さも疲れたような態度をとっている。フロント幹部が嫌な顔をしたものだった。
 「あれは野村監督一流のやり方。捕手時代、“ささやき戦法”で打者を煙に巻いた。それと同じで、まず相手、つまり球団に対してボールを投げ、どんな反応をしてくるか見ている。昨日はソフトバンクに負けたが、最近チームの調子がいいし、ファンも喜んでいるから、野村としては一気に攻め込みたいところだろう」(大物評論家)
 野村監督の希望はもちろん再契約。事情通によれば「あわよくば、永久監督。あるいはGMで支配することを狙っている、と聞いている」。さらに「総額10億円契約は譲らない」という話も流れている。
 「確かに、野村サイドからすれば、チームをプレーオフ進出(CSシリーズ)の可能性ありまで強くしたし、観客も増え、テレビの露出度も高く、監督以外にもセールスマン的な働きもしている。再契約となれば10億円は譲れないところでしょう」(広告代理店関係者)
 ところが、三木谷オーナーはビジネスマンだから、そう甘くない。
 「野村の役目は終わった、と判断しているフシがあります。若い監督を迎えてフレッシュさを強調したいのが本音。もう後任監督を捜せ、との指令がフロントに出ている、という声もある」(ベテラン担当記者)
 しかし野村監督は再契約に向けて外堀を埋めつつある。まず試合後のマスコミサービス。「ノムさんのぼやき」といったコーナーがテレビ局にあるほど大受けである。毎試合、野村が画面に映るし、全国紙も“ぼやき特集”を組んでいるほど。次に本拠地の試合での勝率が異常に高く、地元では絶対の支持を受けている。
 「野村監督はオーナーの感触によって戦い方を変えますよ。まずプレーオフには出ない。出て負けたら契約切れの口実を与えるだけ。もう少しでプレーオフというのが最高で、野村が来年も監督ならプレーオフに出るだろう、とマスコミやファンが期待する。そこで留任となる」(評論家)
 三木谷オーナーは勝つのがお好き、ということは野村監督は先刻承知。今のところ、創立4年目で初の首位に立ったかと思えば、まっしぐらに最下位。その後もジェットコースターのような浮沈を繰り返しているが、野村ID野球の神髄はこれから発揮される。

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