開幕戦でのゴタゴタに続き、ライト級GPに不穏なムードが漂っている。
この日の会見には3・15「DREAM.1」ライト級GP開幕戦を順当に勝ち上がった川尻達也、石田光洋、永田克彦の3選手に加え、カルバンから疑惑のエルボーを食らった青木が出席。まずは2回戦の川尻VSルイス・ブスカペ、ヨアキム・ハンセンVSエディ・アルバレス、石田VS主催者推薦枠の宇野の3カードが発表された。
続けて裁定待ちとなっていた青木の一戦が没収試合になったことも決定。笹原圭一イベントプロデューサーは「審判団もカルバン選手が肘で首に打撃したことを判断しづらい」ことから、青木VSカルバンは4・29「DREAM.2」で再試合することになり、その勝者が5・11「DREAM.3」で永田克彦と対戦することを明らかにした。
カルバンとの遺恨清算マッチが決まった青木だが、終始その眉間にシワを寄せ「いろいろ気に入らないことがハラの中に腐るほどある」とご機嫌ナナメ。ケガの影響など現在の練習状況を聞かれても「練習する、しないじゃない!試合当日に100%にするだけですよ」と語気を荒げた。結局最後までその怒りは収まることなく、会見後は囲み取材にすら顔を出さなかった。
不機嫌モード全開だったのは青木だけではない。主催者推薦枠で2回戦から出場する宇野との対戦が決まった石田も「僕は1回戦を勝った人とやりたかった。主催者推薦枠に納得してませんよ。会見にも来てないし」と切り出し「チャンピオンなら話は別だけど、宇野選手はチャンピオンじゃないですからね」とバッサリ。極めつけは「宇野選手が出て喜ぶのは身内だけ」とまでぶちまける始末だ。
主催者推薦枠には川尻や永田も疑問を投げかけており、異論噴出といったところ。それどころか、25日のカルバン戦に勝利したとしても、半月後に永田とのGP2回戦を闘わなければならない強行日程を組まれた青木に至っては、一連の「主催者の意向」に暴発寸前。また、青木とカルバンの決着まで試合が決まらない永田も一連の騒動に巻き込まれ、たまったものではないといった表情を浮かべていた。
2回戦を前に火種を抱えてしまったライト級GP。笹原EPは「選手のみなさんは、そのモチベーションをリングでぶつけてほしい」と困惑顔だが、この先どんな展開が繰り広げられるのか、楽しみになってきた。