藤岡は2011年に横浜(現DeNA)、楽天との3球団競合の末、ロッテに東洋大学から入団。即戦力左腕として1年目から順調なスタートを切ったが、その後なかなか勝ちきれず。2015年からは先発から中継ぎに転向するも、持ち味である150キロのストレートを活かすことができなかった。今シーズンはまだ一軍に昇格していないが、再生能力に定評のある日本ハムへの移籍はチャンスかもしれない。
藤岡は「正直、驚いています。ここまでの6年半、お世話になった千葉ロッテマリーンズには感謝をしています。新天地であるファイターズで新しい気持ちで頑張りたいと思います」と感謝。「様々な思い出がマリーンズではありますが一番印象に残っているのは長男が生まれた日に仙台で勝ち投手になれたことです。仙台ではプロ初登板、初勝利も挙げられましたし、色々と思い出が残っています」と振り返った。「千葉ロッテマリーンズファンの皆様には、いつもどんな時も大きな声援で後押しをしてもらったことに感謝をしています。皆様の応援を背に投げることが出来て、とても幸せでした。ファイターズで頑張ります。ありがとうございました」とロッテファンに感謝しつつ、新天地での活躍を誓った。
一方の岡大海は、2013年ドラフト3位で入団。1年目は開幕一軍の切符を勝ち取ったが、プロに入ってからの岡は長い間、怪我と戦っている印象が強い。今シーズンは、主に代打や代走で28試合に出場、打率.154、打点7、盗塁5の成績。昨日の楽天戦まで一軍登録されており、仙台遠征中のトレードは青天の霹靂だったことだろう。
岡も藤岡と同じくコメントを発表。「入団から5シーズン、故障が多く思うようにプレーできない時期もありましたが、ファンの皆様からの温かい声援が大きな支えになり、本当に有難うございました」と感謝した。「ファイターズでの一番の思い出は、2016年の日本一をフィールドの上で味わえたことです。チームメートや監督・コーチ、スタッフの方々にも本当に感謝しています。ファイターズという素晴らしいチームで野球ができたことは大きな財産です。今後はファイターズを相手に戦うことになりますが、自分らしさ出して精一杯頑張ってきます」とファイターズファンにメッセージを送った。
両選手とも背番号は未定。ロッテ球団は28日に岡の入団会見を開く予定だ。
他球団も駆け込みでトレードや選手獲得を続々と発表しており、両リーグとも団子状態から抜け出すためにあの手この手で補強を進めている。31日までまだ動きがある可能性は十分にある。
文・写真 / どら増田