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16球団構想再燃?ロッテ入場者100万人突破でも消えない買収説

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“球団買収”問題で揺れる千葉ロッテマリーンズが、7月22日の対オリックスで2万6548人の観客を集め、今季主催試合の入場者が100万人を突破した。46試合目での大台到達は、2007年と並び最速だ。
「ロッテも観戦者のリピーター率の高い球団です。地元・千葉に定着しているようですし」(スポーツ紙記者)
 衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長(42)が「プロ野球球団を持ちたい」とツイッターで発言したのは、7月17日だった。その後、前澤氏は「シーズン終了後に球界へ提案するためのプランを作ります」と言ったが、具体的な動きは見せていない。

 一般論として、過去にこの手の話が明るみに出たときは、決定した後か、御破算になっているかのどちらかだった。しかし、今回はそうではないらしいのだ。
「スタートトゥデイは16年12月から10年間、マリンスタジアムの命名権を獲得しています。総額31億円です。この命名権獲得ですが、前澤氏にすれば、2度目の挑戦で得たものでした。10年11月は他社に負けており、でもその2か月後、『個人的に』と、マリンスタジアムの施設運営基金に1億円を寄付しています」(球界関係者)
 こういう情報を聞かされると、前澤氏の「球団を持ちたい」発言は、売名行為ではなかったことが分かる。
「命名権に失敗した10年11月以降、あるプロ野球チームの経営幹部が前澤氏と接触したそうです。球団を買収するつもりがあるのかどうかを尋ね、その時点では、前澤氏は断ったと聞いています」(前出・同)
 売却の話を持ちかけたのは、ロッテではないそうだ。時期的に考えて、旧横浜ベイスターズの関係者ではないだろうか。前澤氏は地元愛が強い。「球団を持つのなら、千葉」と決めていたのかもしれない。

 また、こんな情報も聞かれた。前澤氏がツイッターで発信する一週間前だった。伊東勤前監督が新聞紙上でロッテ批判を展開している。16年オフ、自身が続投の要請を受ける条件として外国人選手などの補強を強く求めたが、その約束が反故にされた、と。そのコラム記事を指して、
「前監督の言葉なら、影響力も大きい。ファンも前監督の言葉を認識しており、『揺さぶり』を掛けるのなら、今が絶好のタイミングだと思ったのではないか」(ベテラン記者)
 と見る向きもある。

 100万人の大台突破を果たした22日、山室晋也球団社長は「例年以上のファンの熱気を感じています」と、朗らかな表情で語っていた。当たり前だが、売却説を否定した17日とは全く違う。
「ロッテは累積赤字が40億円近くあったと聞いています。それをコツコツと返済し、今では5億円程度まで減ってきた。これからというときに、今回の一件ですからね。関係者はけっこうショックを受けています」(前出・関係者)
 米フォーブスなどの経済誌によれば、スタートトゥデイの社資産は5500億円、前澤氏の個人総資産は3330億円とあった。プライベートジェット機でサッカー・ワールドカップの決勝戦を観戦し、女優・剛力彩芽と交際中…。飛ぶ鳥を落とす勢い、時代の寵児である前澤氏なら、プロ野球チームを買収するのもさほど難しいことではないだろう。だが、プロ野球界は敵対的買収のできる世界ではない。保守的で、連帯感も強い。

「ホリエモンこと堀江貴分氏が前澤氏を応援するような書き込みをしています。『16球団構想』の話も出しており、その話を進めるのなら、プロ野球界は4球団を増やさなければなりません。この構想を加速させようとしているのではないか」(前出・ベテラン記者)
 近鉄とオリックスの合併騒動に揺れた04年、新潟、金沢、松山などで「招致の会」が発足された。その規模はさまざまだが、自治体はプロ野球チームの誘致を地域振興の目玉に考えたが、既存の守旧球団のなかに入る難しさを知り、頓挫してしまった。だが、今回の“つぶやき”が球界再編の端緒となる可能性は高い。(スポーツライター・飯山満)

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