「第4形態に変化したと思ったら、今度は最終形態になるって言ってきたんですよ。急なことで驚いています」
度重なる謎の魚の自由な行動に担当者も困惑の表情を浮かべていたが、最終形態がどんなものなのか気になるところ。
謎の魚は「すっかりワールドカップモードで寝不足の魚です。というわけで、ついにこの時が来ました。私の方も世間の注目を一身に浴びる準備が整いました。この変身した姿をお見せするのは皆様が初めてです。覚悟はよろしいですね。どういう風に変化するか?無敵状態です。細かいことはひみつのアッコちゃんです。あのチャックが開いて…。おっと、これ以上は言っちゃダメよ、ダメ、ダメ。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。グフフフフフフフ」とコメントした。
ワールドカップを連日テレビ観戦していることをしれっとカミングアウトしつつ、最終形態への変化を予告した。これまでの謎の魚の話は“盛り気味”なところがあるのだが、今回はどうなのだろうか?
リハーサルを見学したという担当者は「最終形態は、魚の中の魚。魚の頂点に君臨するお姿なので、とてもエレガントとのことです。戦闘能力も非常に高いと伺っています。リハーサルは厳重な警備の中、一部の人と魚しかその姿を見ることが許されませんでした。私もチョコっとだけ見させてもらいましたが、あまりのお美しく雄大な姿に鳥肌が立ちました」と興奮気味。「ファンの皆様も楽しみにしていただければと思います」と目を輝かせながら話してくれたのだが、「『ちょこっと』の表記は『チョコっと』でお願いします」と“チョコレートはロッテ”魂を注文することを忘れなかったのが、少し引っかかるところ。
最終形態となる第5形態は、26日の東北楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)の5回裏終了時に、バックスクリーン近くの外野エリアでお披露目すると予想されている。謎の魚の変化予告を受けて東北楽天の公式ツイッターも「(((( ;゜Д゜)))」との顔文字を謎の魚の公式アカウントに送っている。どうやら、楽天サイドにも動揺を与えているようだ。
果たしてチャックを空けると、どんなエレガントな「魚の中の魚」が出てくるのだろうか。担当者は「グッズ関係者も注視している」という。謎の魚グッズは何を販売しても完売するほど人気がある。変化の仕上がりによってはさらにグッズ展開が広がるかもしれない。
なお、22日から1体限定で発売を開始した357万円の『等身大サイズの謎の魚BIGボブルヘッド人形』には25日現在、3件の問い合わせがあったものの成約には至ってないとのこと。「このままではマリーンズミュージアムのオブジェになってしまう」と担当者は危惧しているが「最終形態は必ずワールドカップ級の話題になるので、お問い合わせも増えるはず」と謎の自信を見せていた。
謎の魚のひとつの終着点が26日の楽天戦で見られるのは間違いなさそうだ。
取材・文 / 謎の増田(謎の魚番記者)
写真 / (C)千葉ロッテマリーンズ