性悪男が3冠王者に屈辱要求だ。
春の祭典制覇に向けて他の選手が対策を練る中、みのるは「いつもと一緒。CCに向けてというのはないね」と余裕の表情を浮かべている。みのるの中ではもはや優勝は規定路線とでも言いたげ。ライバルたちをぶった斬った。
まずは初戦で激突する世界最強タッグリーグ戦、世界タッグの2冠王、ジョー・ドーリングを「まあ、武藤にうまく使われてるかな。あくまでも留学生の域を抜けてない」と無名呼ばわり。返す刀でブードゥ・マーダーズから本隊に復帰した諏訪魔を「最近知らねぇんだよ。中途半端な気がするね」と一刀両断。最終日で当たる西村修に至っては「ファンから期待されてねぇじゃん。弱いことを他のせいにしちゃってるよ。オレを仕留める技なんて一つもねぇ」と眼中になしだ。
ただ、因縁浅からぬ3冠王者の健介は別。CCとプロレスリング・ノアの「グローバル・タッグリーグ戦'08」の同時制覇という目標をブチ上げた健介に対し「そんなに甘くないよ。アイツには乗り切るだけの体力も勢いもないし。逆風の中を軽く押し戻されてるんですけど」と掛け持ち参戦を激しく非難する。
負けた時の言い訳にされては困る。そう考える性悪男は「ギブアップで試合が終わろうと、試合終了のゴングが鳴ろうと殴り続けてやるから覚悟しとけ」。自分の気が済むまでボコボコにするつもりだ。
あらためて健介に撲殺宣告したみのるだが、制裁はそれだけにとどまらない。「泣かすよ。3冠王者が泣きながらごめんなさいって言うんだ」。リング上で健介に前代未聞の涙の土下座謝罪までさせるという。そう語ると道場生を捕まえて“土下座デモ”を披露。シミュレーションにも余念がない。
思いのたけをすべて吐き出したみのるは「遊び半分でちょうどいい。大して強いヤツいないじゃん!? オレが全勝して優勝が決定事項だ」と余裕しゃくしゃく。もはや健介が土下座する姿しか映っていない。