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2.11大田区メインは森井洋介対チャンヒョン・リー!不可思、大崎兄弟も揃い踏み!

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大崎一貴、森井洋介、不可思

 ヒジありのキックボクシングイベントKNOCK OUTは11日、今年初の本戦となるKNOCK OUT 2019 WINTER 『THE ANSWER IS IN THE RING』大田区総合体育館大会を開催する。

 ブシロードグループ、キックスロード主催の同イベント。メインは前ライト級王者の森井洋介(日本)が登場。RISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リー(韓国)とのドリームマッチが実現する。セミファイナルでは現ライト級王者のヨードレックペット(タイ)が、ボルドバートル(モンゴル)と対戦。ともにライト級アジアトーナメントの準決勝として行われる。

 ヨードレックペットへのリベンジを誓う森井は、難敵のチャンヒョンに勝って決勝に進出したいところだが、チャンヒョンも3.10大田区大会から開幕するRISEの-61kgワールドトーナメントへの出場が決まっているだけに負けられない。2人とも激闘タイプで試合は激しくなりそうだ。日韓ドリームマッチを楽しませてもらいたい。

 ヨードレックペットは優勝候補だった重森陽太(日本)を1回戦で破ったボルドバートルと対戦。ボルドバートルは試合後、「ヨードレックペット?知らない」と仰天コメントを残した。今回も己の力を信じて「金星」を狙いに来るものと思われる。森井は「ボルドバートルが勝つ可能性はあった」と重森戦を分析していただけに、ヨードレックペット戦も期待できるのではないだろうか。

 スーパーライト級王者の不可思は、オーストラリアの強豪、チャド・コリンズと顔を合わせる。コリンズは“史上最強の外国人”とも言われる。2015年にムエタイの殿堂・ラジャダムナンスタジアムでMVPに輝いたセクサン、パコーン、ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者サックモンコンといった世界トップクラスの選手を次々と撃破しているのだ。コリンズはKNOCK OUT初参戦となる。王座奪還以来、本来の持ち味がなかなか出せてない不可思にとって、大きな起爆剤になるのは間違いない。

 不可思は「絶対に勝って、この赤いベルトと一緒に世界へ行く!」とコリンズ戦を“踏み台”にして、世界へ飛躍すると明言。2019年初の試合は厳しい闘いになるのは確実だが、これを乗り越えて自身やベルトの価値を世界レベルに押し上げる構えだ。

 11月の両国国技館大会で、石井一成に僅差で敗れフライ級王座を取り逃がした大崎一貴だが、小野寺力プロデューサーら首脳陣の評価は高い。今回はタイで人気を誇るチョークディーを相手に再起戦を行う。ライバル一成との“名勝負数え唄”を再開させる意味でも負けられない試合だが、タイ人相手にどんな試合を見せてくれるのか注目される。

 またSNSがキッカケで抗争が勃発した大崎兄弟とタネ兄弟の第3戦として、一貴の弟、孔稀がタネ兄弟の弟、タネヨシホとオープニングマッチで激突する。大崎兄弟にとっては念願の兄弟揃い踏みとなるが、ヨシホは兄ヨシキの仇討ちをするだけでは済まない。昨年10月に一貴に敗れているだけに、対大崎兄弟戦の連敗だけは避けなければならない。ヨシホは「試合までに最高の練習最高の体作って試合にのぞむから覚悟しとけよ!」と孔稀を挑発すれば、孔稀も「1試合目なので盛り上げて、兄弟対決を完全勝利する!」と言い切った。

 今大会は他にも髙橋一眞と重森陽太のライト級大物対決など、見どころが多い全8試合をラインナップ。4月29日にはベルサール高田馬場へ初進出することが決定しており、今大会を成功させて新会場につなげていきたい。3年目のKNOCK OUTは「地固め」からの進化が求められる。

取材・文・写真 / どら増田

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