弾丸戦士が“完封”予告だ。
4・6JCBホール大会で中西と、4度目(AWA契約解除後3度目)の世界ヘビー級王座防衛戦に臨む田中。負ければゼロワンの至宝が流出してしまうが「負けるつもりはない」とキッパリ。
さらに「中西はこれから何回、何十回防衛していくうちの一人」と中西戦をこれから長く歩んでいく防衛ロードの通過点の一つとしか捕えていない。ついには「これから先もシングルのベルトには縁がないよ」と野人を徹底的にこき下ろした。
また、ゼロワン参戦時の中西について「周りが見えてないよ。この前も(3・29)札幌大会で大谷がセコンドにいるのに『大谷出て来い』って言ってたし。完全に自分を見失っとるで。2月を12月って言ってみたり。腹立つのを通り越してオモロイよね」と皮肉った。
そればかりか中西の常人離れしたパワーも「確かに当たればすごいけど、当たらなかったら意味ない。ブンブン丸やね」。ブンブン丸といえば、ホームランも多いが、三振も多かったプロ野球ヤクルト・スワローズの池山隆寛の代名詞だった。壮絶な破壊力を持つ必殺技も当たらなければまったく意味がないというわけだ。
およそ30kgの体重差もまったく意に介していない。「今まで世界で何人もそういう人間とやってるから。(ザ・)グラジエーター、ダッドリー(・ボーイズ)を何度も倒してる。それと一緒やね」ズバリ。「デカイし、打たれ強いかもしれへん。でも1発でダメなら10発、あいつが倒れるまで100発くらいいきますよ」と田中は野人の体にエンドレスで“弾丸”を打ち込んでいくハラだ。
すべては中西の口撃を封じるため。ゼロワン参戦時に恒例となっている中西の“野人劇場”。今回はメーンで、しかもゼロワンMAX初のPPVでもある。長々と他団体の選手にマイクアピールをされてしまったらこれほど惨めなことはない。
それだけに田中は「しゃべれないくらいダメージを与えたる」とぐうの音も出ないほど完膚なきまでにたたき潰し、野人を完全沈黙させるつもりだ。