小島は7・26後楽園ホール大会で「F4として約1年やってきてKAI、大和をサポートしてきた。だけど、そろそろオレのやりたい主張っていうのをアピールしたい」と切り出し、同じラリアートの使い手であり、同じ症状で右腕を手術したことがある小橋に対し、「勝手に運命を感じさせてもらった」と両国大会での“剛腕対決”を熱望した。
小橋にラブコールを送った小島だが、その前にひとつこなさなければならない仕事が残されている。それはゾディアックをF4のメンバーに加入させることだ。
前シリーズでゾディアックにF4入りを呼びかけ、心を揺さぶることには成功したものの、あと一歩のところで仲間に引き入れることは出来なかった。今シリーズでは、VMの首領TARUの策略によってゾディアックを“隔離”され、接触すら許されない。そればかりか、TARUはお返しとばかりにF4のメンバーであるKAIをVMに勧誘し、引き抜き工作まで始めている。
そんな状況に置かれて小島が黙っているはずも無い。「KAIはあんな悪の軍門に下るような男ではないと信じている。何も心配していない」とズバリ。
ゾディアックに対しても「彼の素質は素晴らしい。その才能を開花させるのはF4しかないと思います。F4に入れば、もっと面白く自由にしていい。一緒にタッグチャンピオンを狙っても面白いんじゃないか」と“VIP待遇”で迎え入れる心積もりだ。
「まずはVMを強行突破して、心意気を伝えないと。ゾディアックは頭を抱えてましたからね。シリーズが終わってから渡米しようと思います。住所と電話番号を調べて直接会いに行きますよ」と直談判しに行くことを明言した。
1日でも早くF4のメンバーに加入させるため、8日、千葉でのシリーズ最終戦終了後に海を渡ってゾディアックに直談判しにいくというのだ。
全日本プロレスの公式サイトによれば、ゾディアックは出身地がアメリカという以外はすべて不明となっている。そんな人間の住所や電話番号が簡単に分かるとは思えないが…。
ただ、小島自身はそんなことは気にしていないようで、早くも下準備のため電話帳で旅行代理店を探し始めていた。果たして小島はアメリカに行き、ゾディアックの心を動かすことが出来るか。