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阪神 夏の甲子園+豪雨災害+台風で悪魔の20連戦へ

 ペナントレース後半戦のスタートは、宿敵・巨人との3連戦だった。「借金3」からの再スタートとなった金本阪神にとって負けられない戦いに変わりはないが、敵は相手チームだけではなかった。近年、例のない「20試合以上の連戦」を覚悟しなければならないのだ。
 「球宴前の3連戦(7月9、10、11日)が中止となった時点で、阪神スタッフは右往左往していました。7月19日、セ・リーグの営業担当者が集まって話し合うことまではどうにか決まりましたが、阪神側が妙案を持っていたわけでもなければ、結論を先延ばししただけ。金本知憲監督(50)にとって致命的なダメージとなりそう」(在阪記者)

 西日本一帯が記録的な豪雨に見舞われた。これを受けて8日のDeNA戦前、次カードを主催する広島球団から阪神に一報が入った。9日からの3連戦を中止にすると…。豪雨災害に伴う被災者の心情や交通事情を考慮したのだ。当然の判断ではあるが、今年の阪神は「天」にも見放されている。
 前半戦、12球団でもっとも少ない74試合しか消化できなかった。雨天中止が続き、予定していた11試合が流れてしまったのだ。
 「この11試合を10月初旬までに消化しなければなりません。8、9月は連戦に次ぐ連戦です」(同)

 19日の担当者会議では、その11試合をどう消化させるかが話し合われた。妙案なんかない。他球団の移動休日に組み入れる以外、方法はないのだ。
 「最悪、24連戦という計算でした(8日時点)。ここまで来ると、他球団も阪神サンに同情しています」(在京球団スタッフ)

 他球団も譲歩するつもりでいたが、長期連戦は避けられない。クライマックスシリーズ、日本シリーズの日程もある。11月には日米野球も開催されるため、日程を遅らせたくない。
 「8月は夏の甲子園大会で長期遠征となります。宿泊ホテルの快適さにより肉体的負担は昔ほどではないものの、9月に本格的な台風シーズンを迎えます。屋根のない甲子園は天候に左右されやすい。豪雨、甲子園大会、台風の三重苦ですが、営業的にダブルヘッダーはやりたくない。1枚のチケットで2試合分となれば、売上げは半分。お客を入れかえるとしても、短時間で混乱を起こさないようにするのは難しく、警備上の問題もあります」(同)

 意地悪な言い方だが、このまま首位広島の独走を許した場合、阪神には「雨に負けた」の言い訳もできてしまう。金本監督は悩めるエースの藤浪晋太郎、若手投手らでローテーションを補充するつもりだが、リーグワーストの打線のテコ入れ策は持っていない。
 ロサリオは完全に見放され、現有メンバーに喝を入れるだけ。チーム打率2割4分3厘はリーグワースト。救援投手への負担も大きい。
 「ロサリオの不振でナバーロを緊急獲得したが、関連グッズは在庫の山。予算オーバーの収支は赤です。打たなくても『ロサリオを使え』が営業の本音」(在阪記者)

 金本監督は長期連戦について「鍛えてきたから大丈夫」と言ったそうだが、勝負どころの9月に強行日程となれば、故障者も続出するだろう。
 チームは崩壊寸前だ。

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