スポーツ
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スポーツ 2019年03月06日 17時30分
最大7時間待ちの「タイガースICOCA」、メルカリでは定価の5倍に!阪神の“転売対策”とは
2つの意味で、朗報となるかもしれない。 1日の先行販売の際に、1000人以上が阪神電鉄・甲子園駅に詰め掛けた「タイガースICOCA」。5日、“最大7時間待ち”の大争奪戦が展開されたこのICカードが追加販売されることが、阪神電鉄の公式サイト上で発表されている。 「大変ご好評をいただいている」ことが、追加販売の決め手となったと説明している阪神電鉄。追加販売までには数か月の期間を要する見込みで、発売方法や枚数についての詳細の発表も後日になるとのことだ。 当初用意されていた8万枚(球団旗デザイン5万枚&球団マスコット・トラッキーデザイン3万枚)の内、6万枚近くが販売されたという報道もあるこのカード。並んだ末に買えなかった人や、行列を見てハナから諦めていた人も多いことだろう。そのような人たちにとって、今回の一件は間違いなく朗報といえる。 一方、今回の一件は、別の意味で朗報となる可能性もある。その「別の意味」とは、例によってネット上に多数出品されている転売品への対策だ。 ネットオークション大手「ヤフオク!」を見ると、現在、「タイガースICOCA」はおおむね3千円から1万円の値がつけられている。もちろん、これは本来の定価(2千円)を超える価格である。 また、転売品はフリマアプリ大手「メルカリ」にも多数出品されており、既に買い手がついている商品も少なくない。 購入者の中に、プレミアム化を目論んだ“転売ヤー”が多数紛れ込んでいたことが窺える上記の現状。しかし、今回追加販売が決定したことにより、こうした思惑が外れることは極めて濃厚。利益目当てで買い集めた商品も、そのほとんどが“不良在庫”と化すことだろう。 2014年に大規模な争奪戦が勃発した「東京駅開業100周年記念Suica」は、その後、希望者全員への再販が決定したことにより、当初定価の10倍以上だった転売品の価格が暴落した。「タイガースICOCA」の転売品も、これと同じような“転落劇”を辿ってくれることを大いに期待したい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年03月06日 17時00分
広島 菊池、田中、石原FA流出を睨む金本監督、新井ヘッド構想
現在、セ・リーグ3連覇中の「強い広島」だが、次世代の基盤作りに、あの「義兄弟」まで駆り出されることになりそうだ。 今季、広島カープの開幕戦は早くも因縁の激突といえそう。丸佳浩(29)を獲得した原巨人と長野久義(34)の強奪に成功した緒方カープが開幕戦でぶつかるわけだが、そこに“勝敗以外の見どころ”も加わった。 「広島が目指すのは、リーグ優勝ではなく、日本一です。でも、『強い広島』が持続できるのは今年が最後かも」(ベテラン記者) FAで主砲の丸を喪失した広島。その人的補償に、若手ではなく、今季35歳になる長野を選んだのは、「育成の時間がない」と判断したからだ。 丸が新天地を求めると、それに追随するように守備の名手・菊池涼介(28)がポスティングシステムによる米球界挑戦の意向を公言した。球団は公式な回答をしていないが、順調に行けば今季中に国内FA権、来季に海外FA権を取得する。「さらに捕手の會澤翼、投手で野村祐輔、今村猛も今季中の国内FA権取得となります。田中広輔は来年。ここに動向が読めなくなってきたのがベテラン捕手の石原慶幸です」(同) 會澤は、他球団からも評価が高い。昨季は106試合に出場し、打率3割5厘、13本塁打の好成績を残した。 巨人・阿部慎之助が年齢的に衰え、12球団で「打てる捕手」は稀少だ。その点、會澤は高打率を残せる上、パンチ力もある。どの球団も會澤がFA権を行使するならば、獲得に名乗りを挙げてくるだろう。 「海外FA権を行使できるまで菊池を待たせるとなると、広島球団には何も残りません。現状ルールではポスティングシステムで移籍させたほうが金銭補償も大きい」(球界関係者) 菊池、會澤、そして田中…。リーグ3連覇をもたらしたレギュラーを喪失する危険性が高まってきた。 「ベテラン=即戦力」と考えれば、広島が長野を一本釣りした裏には、日本一を狙えるのは、'19年シーズンが最後と見たからだろう。 「'17年ドラフト1位の中村奨成が一人前に育ったら、石原慶幸が肩たたきに遭いそう。今季40歳になる石原はこれまでFA権を行使せず、球団に残ってきました。チーム愛を貫くか、完全燃焼の場を求めて他球団に行くかが読めません」(前出・ベテラン記者) 精神的支柱までいなくなってしまえば、チームは根底から崩れてしまう。 「緒方孝市監督(50)も頭が痛いところ。菊池、田中、會澤まで出ていったら、たとえ35年ぶりの日本一を達成しても、残るものは何もありません。緒方監督の処遇も考えなければならなくなるでしょう」(同) 緒方監督は25年ぶりのリーグ優勝を果たした功労者である。つまり、「勝つための指揮官」だ。 広島は以前から育成のチームと称されてきた。その広島でさえ、自前戦力で優勝するまで、チームを立て直すのには長い年月を要した。 仮に菊池、會沢、田中らが丸に追随したら、2、3年は育成重視のペナントレースを送ることになるだろう。そのとき、球団は優勝監督・緒方に屈辱の日々を課すのか…。やはりOBの登場となる。 「昨年、引退した新井貴浩氏(42)のコーチ帰還は、そう遠くないと思われています。努力で這い上がった現役生活について、当時を知らない広島の若手たちにも伝え聞かされているほどですから」(地元関係者) 新井氏だけではないという。同じく、FAで阪神に移った経緯を持つ金本知憲氏(50)をどう評価するか、広島では真っ二つに意見が分かれているのだ。 「お呼びでない」とする向きと、ナンヤカンヤ言われながらも、阪神の若手を育てたことを評価する向きがある。後者に関して、さらにこんな声も聞かれた。 「金本氏が阪神で見せた育成は厳しいものでした。それで失敗したとはいえ、あの練習量と厳しさは広島では当たり前のこと」(同) 阪神では失敗したものの、金本氏の姿勢、野球観までは否定されていないのだ。 「広島では当たり前」の厳しさならば、次世代のタナキクマル・トリオの育成に一役買ってもらうという流れも出てきそうだ。 「敵チームとはいえ、一度はチームの指揮を託された人なので、それなりのポジションを用意しなければなりません。ただ、一部に反発する広島ファンも予想されますが…」(同) 金本氏は自身の殿堂入りを祝うパーティーの後、表舞台から遠のいている。 「海外旅行、ゴルフなどでリフレッシュするつもり」と阪神内部からはそんな声も聞かれたが、「大阪に居場所はない」と本人は思っているようだ。 「地上波でのプロ野球中継が組まれた際、金本氏をゲストに呼びたいと考えている関西のテレビ局もあるようですが」(TV局スポーツ部員) 新井氏は解説者1年生として精力的な活動を見せている。金本氏とは対照的だ。 優勝監督に育成重視のペナントレースで恥をかかせられないとすれば、別の指揮官を迎えるか、二軍の育成体勢をさらに強化させるかしなければならない。そこに人望の厚い新井氏を呼ぶとすれば、ファンも納得するだろう。 しかし、育成には「嫌われ役」を厭わないお目付役が必要。阪神でそれを請け負ってきたのはアニキ金本である。 4連覇、日本一を狙う広島がその後をどう立て直すのか。長い暗黒時代に逆戻りしないためにも、金本、新井両氏の義兄弟コンビの協力は必要だ。
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スポーツ 2019年03月06日 11時33分
【訃報】“巨鯨”キングコング・バンディさん逝去、新日本で猪木とボディスラムマッチ!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間5日、かつて新日本プロレスやWWEなどで日米に渡って活躍した巨漢レスラー“巨鯨”キングコング・バンディさんが、現地時間の4日に亡くなられたと発表した。61歳の若さだった。 バンディさんが日本のお茶の間に初登場したのは、当時テレビ東京で放映されていたプロレス番組で、1982年に“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックの引退試合の相手を務めた時である。エリック一家のテリトリーだったダラス地区で活躍。1983年には同地区でジャイアント馬場が保持していたPWFヘビー級王座にも挑戦しており、全日本プロレスへの来日が有力視されていた。しかしその後、テリトリーを移動し、マスクド・スーパースターとのタッグで、あのロード・ウォリアーズからNWAナショナルタッグを奪取。テネシーのAWAエリアに移ると、数々のタイトルを獲得するなど、後にクラッシャー・バンバン・ビガロを輩出したラリー・シャープが主宰していたモンスター・ファクトリー出身とあって、若くて大きく動けるバンディさんが売れっ子になるのは、当然の流れだったように思う。 日本マットには1985年1月シリーズに待望の初来日。バンディさんが選んだ日本のリングは新日本プロレスだった。ロード・ウォリアーズのようにプロレス番組や専門誌での前評判が高かったため、初来日ながら同シリーズの外国人エース格に抜擢され、シリーズ終盤の愛知、大阪の2連戦では、アントニオ猪木と1万5000ドルを賭けたボディスラムマッチを行い話題となった。“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げている猪木だが、170kgのバンディさんのひょうたんのような体型は投げ難かったようで、愛知では投げられない上にリングアウト負け、大阪は延髄斬りでフォール勝ちを収めたが、ボディスラムでバンディさんが投げて、猪木が試合に勝ってルールに負けたと言われている。 その後もアンドレとのシングル、“超獣”ブルーザー・ブロディとのキングコングタッグ結成、藤波辰巳(辰爾)とも抗争を繰り広げた。新日本との提携ラインで、WWF(WWE)とも契約し、アメリカではハルク・ホーガンのライバルとして対峙。第1回『レッスルマニア』でデビューするという破格な扱いを受けている。WWEでは、ボビー・ヒーナンをマネージャーにホーガンとの抗争に突入すると、ドル箱カードに。ホーガンと結託していたアンドレとも対戦している。しかし、体調を崩したため1988年に一旦引退。1994年から再びWWEに復帰。ジ・アンダーテイカーとも対戦したが、1996年に契約を解除され、1997年にはIWAジャパンに12年振りとなる来日を果たし、日本のファンを喜ばせた。 世界的に怪物レスラーが減少する昨今のプロレス界において、バンディさんの訃報は非常に残念。21世紀のモンスターレスラーの登場を期待したい。合掌※文中一部敬称略文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年03月06日 10時38分
巨人・丸佳浩がマツダスタジアムに移籍後初登場 カープファンの反応が意外なものになり驚きの声
5日、マツダZOOMZOOMスタジアムで行われた広島東洋カープ対読売ジャイアンツ戦に、広島から巨人にFA移籍した丸佳浩が移籍後初めて登場。そこで見せたカープファンの意外な行動が話題だ。 2番センターでスタメン出場した丸は、1回表に早速登場。移籍の経緯から激しいブーイングが飛ぶことが予想され、本人も試合前「覚悟している」と話したが、ほとんどブーイングはなし。それどころか、一部のカープファンからパラパラと拍手が巻き起こる。しかし万雷の拍手というわけではなく、先発の床田が三振に打ち取ると、それを上回る大きな拍手が出た。 第2打席以降、カープファンは「二番センター丸」の場内アナウンスにほとんど反応せず。その反応は、連覇の立役者とは思えぬものだった。そんなカープファンを、メディアは「温かく迎えた」など報道。確かにカープファンの一部から拍手は出たが、「万雷」というものではなく、歓迎されているとまでは言い切れなかったのだが。メディアは丸の巨人移籍を少しでも正当化したうえ美談とし、「カープファンも歓迎している」ということにしたかったようだ。 なお、試合は広島が4対1で勝利。巨人は12三振を喫しており、「格の違い」を見せつけた形となった。 それにしても、大人しかったカープファン。かつて、新井貴浩氏が阪神に移籍した際は、激しいブーイングが乱れ飛んだのだが…。野球に詳しいライターは原因をこう分析する。 「最近、ブーイングにうるさいファンが多いんですよ。プロスポーツのファンは時に熱くなり罵り合ったりするものですが、『今はお行儀よく野球を見ましょうね』という世界になっていますので。実際、ネット上では『温かく迎えよう』なんて言っている人もいましたし。 いい悪いは別にして、ファンが不満をぶつけることもプロスポーツを応援する者の1つの手段ですし、FA移籍が気に食わないという気持ちをブーイングでぶつけたいと思うことも当然だと思いますが、今は許されない行為となっているようです。ただ、1人がやれば集団心理で連鎖すると思いますがね」 「さらに、チームの強さもあるのでは」と前出のライターは語る。 「新井や金本の時代は広島が弱く、『弱いチームから取りやがって』という反感もあった。 今のカープは、丸が抜けても売出し中の坂倉や野間、下水流、そして人的補償の長野など、代わりはたくさんいる。『出ていくならどうぞ』と余裕なんでしょう。逆に言えば、丸が入っても巨人は今のカープからしたら全く怖くないということですよ。 しかし、シーズンに入って丸にいいところで打たれたら、ブーイングが飛ぶと思いますよ。それは当然のことだと思いますが。いずれにしても、大して怖くない選手という認識なのでしょう」 オープン戦初戦広島投手陣に抑えられた丸佳浩。その打棒でかつてのファンを怒らせることができるだろうか。取材・文・櫻井哲夫
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スポーツ 2019年03月06日 06時00分
日本ハム・清宮の骨折にファンも嘆き節「侍ジャパンの楽しみも消えてしまった」
3日のオープン戦(対DeNA)で右手首を痛め、途中交代となった日本ハム・清宮幸太郎。一夜明けた4日、その負傷が骨折であったことが球団から発表され、多くのファンに衝撃を与えている。 球団の公式サイトによると、今回の検査で清宮は「右手有鈎(ゆうこう)骨の骨折」と診断。全治や復帰時期については現時点で詳細は発表されておらず、メキシコ戦(今月9、10日)のメンバーに選出されていた侍ジャパンに関しても辞退が決定している。 また、各メディアの報道の中では、手術が必要となる可能性も少なからず指摘されている。仮に手術に踏み切った場合、打撃動作を再開できるのは1か月〜3か月後。その後の調整なども含めると、場合によっては前半戦終了間際まで一軍復帰がずれ込むことも考えられるという。 ルーキーイヤーとなった昨季は53試合に出場し、「打率.200・7本塁打・18打点・32安打」をマークした清宮。プロ2年目となる今季は、多くのファンから更なる飛躍を期待されていた。 前日のDeNA戦では2ランを放つなど、開幕スタメン入りへアピールを見せていた清宮。そんな矢先に発生したアクシデントを受け、ネット上にも「期待の清宮がここで骨折とは」、「せっかくいい感じだったのに…」、「侍ジャパンの楽しみも消えてしまった」といった落胆の声が数多く寄せられている。 一方、中には「絶対に無理だけはしないで」、「完治を目標に焦らずに治療してほしい」、「今は我慢して一回り大きくなって戻ってきて」といったコメントも。復帰を急げば後々に響く可能性もあるだけに、ゆっくりと焦らずに治療に専念してほしいと願うファンも多いようだ。 限局性腹膜炎を発症した昨季に続き、2年連続で試練に見舞われてしまった清宮。その心中が穏やかでないことは想像に難くないが、コンディションが万全に戻ればすぐに一軍への“リターン”は果たせるはず。今は起こった事実を受け入れ、しっかりと治療に専念してもらいたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年03月05日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「天山広吉」根が善人であることで頂点に立てなかった!?
アピール力満点の強面でありながら、ファンからは悪役としてよりも愛されキャラと認知されることが多い天山広吉。ややコミカルな髪形やコスチュームのせいもあるだろうか、いくら「エー! オラッ」とすごんでみせても、まず嫌悪の対象とされることはなく、悪評も聞こえてこない。 ※ ※ ※ ただ勝てばいいというわけではないのが、プロレスの面白いところであり、また難しいところであろう。 勝敗や記録にこだわらざるを得ない専門競技と違って、プロレスにおいて勝ち負けは二の次。結果のいかんにかかわらず、満場の観客から喝采を浴びたときに初めて真の勝者として認められる。 見るからに才気にあふれ、実際にも目覚ましい戦績を残しながら、結局は頂点に立てないというのも決して珍しいことではない。天山広吉などはその代表的な1人と言えようか。 IWGPヘビー級王座の戴冠4度は、回数だけなら武藤敬司と同数で長州力や蝶野正洋を上回る。G1クライマックス優勝3回は、蝶野の5回に次ぎ棚橋弘至と同数。タッグ王座の戴冠数となると他に比肩する者はない。さらに、会場での人気の高さも申し分ないが、それでいて明確に「天山が新日本プロレスのトップ」と見るファンは、決して多くないだろう。 新日トップの系譜としては、アントニオ猪木→藤波辰爾、長州力→闘魂三銃士から永田裕志を挟んで中邑真輔→棚橋弘至→オカダ・カズチカというのが大方の認識で、そこに天山の名が挙げられることはほぼない。「海外武者修行から凱旋帰国となった1995年、本名の山本から天山にリングネームを改めた頃は“近い将来に天山の天下がくる”と思ったんですが…」(プロレス記者) 学生時代からボディービルで鍛えたという分厚い肉体は力感がみなぎり、全身から強者のオーラを漂わせる。決して大柄な選手ではないが、それを感じさせないベビーフェイスとヒールの枠を超えるスケール感があった。いかにもパワーファイター風でありながら、ダイナミックにムーンサルトプレスを炸裂させる技量の高さも兼ね備えている。 凱旋時にはまだ23歳という若さで、その年齢でのIWGPヘビー級王座挑戦は、当時の最年少記録。王者の橋本真也に敗れはしたが、周囲から将来性を高く買われていたことには違いない。「しかし、今になって振り返れば、この時がレスラーとして天山のピークだったのかもしれません」(同) その後、天山は越中詩郎から平成維震軍入りの勧誘を受けるが、これを拒絶して蝶野と結託。その勢いのまま蝶野とのコンビで、IWGPタッグ王座にまで上り詰める。 '97年にnWoジャパンが立ち上げられると、天山はトップの蝶野に次ぐ二番手の若頭的ポジションに就いたのだが、しかし、新たに武藤や小島聡、さらにはスコット・ノートンら外国勢がメンバーに加わってnWoが勢力拡大すると、これにつれて徐々に天山の存在感は薄れてしまった。★実績だけ見ればトップレスラー '99年には小島との“テンコジ”コンビでタッグ王座を獲得して、永田&中西学らと抗争を繰り広げ、'00年にはプロレス大賞の最優秀タッグを受賞している。 しかし、この頃は多くの新日ファンの目が、小川直也と橋本真也の闘い、あるいは蝶野が新たに立ち上げたTEAM2000に向けられていた。 '02年には小島の全日本プロレス移籍に伴いタッグを解消。そこからシングルプレーヤーとして'03年にはG1初優勝を果たし、同年11月には初挑戦から9年弱、ようやくIWGP王座の戴冠も実現している。 結果だけを見れば完全にトップ選手のそれだが、しかし、これは一時的なものにすぎず、IWGP王座はすぐに中邑へと移動。総合格闘技の波に飲まれつつあった当時の新日において、会社が求めたエース像はこれに対応できる中邑であって、純プロレスラーの天山は脇に置かれることになってしまった。 その後、天山はIWGP王座に復帰し、全日で三冠ベルトを獲得したかつての盟友・小島との対決となるが、これもどちらかといえば小島が主役のストーリー展開となり、抗争自体も長くは続かなかった。 「チャンスを何度も与えられながら、どこか主役になりきれなかったのは、生来の人のよさによるものでしょう。ネットで“天山 いい人”と検索すれば、山ほどエピソードが出てきます。プロレスラーの多くは『俺が俺が』と、自分本位で前に出るタイプであるのに対し、天山はそこで道を譲ってしまうところがあるんですね」(同) 自身が軸になって組んだヒールユニットG・B・Hも、いつしか真壁刀義が主役となり、飯塚高史との友情タッグも裏切りにあって飯塚ヒール転身への踏み台とされた。 善人であることが必ずしもプラスに働くわけではない。それもまたプロレスの摩訶不思議なところなのである。天山広吉***************************************PROFILE●1971年3月23日生まれ、京都府京都市出身。身長183㎝、体重115㎏。得意技/モンゴリアン・チョップ、アナコンダ・バイス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年03月05日 21時30分
白血病から復帰のレインズがシールド再結成とレスナー戦を宣言!トリーがWWE殿堂入り
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間5日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで主力ブランドのロウを開催した。 先週、白血病との闘病から電撃復帰したローマン・レインズがオープニングに登場すると、「俺には望んでいることがある」と、セス・ロリンズを呼び出した。ロリンズは「レッスルマニアでブロック・レスナーを倒す。しかし、レインズにもその王座に挑戦する資格がある」と王座返上したレインズを気遣いつつ、闘病生活に入る直前まで抗争を繰り広げていたレスナーと、世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア35』で対戦する意向を明らかにした。 レインズは「もうひとつお願いがある」と続けると「もう一度、お前と組みたいんだ」とWWEの人気ユニットだったザ・シールドの再結成を希望。ロリンズは「人生は短いし、明日は分からない」と受諾。さらにディーン・アンブローズも呼び出したレインズだったが、アライアスが突如現れてアンブローズを襲撃した。その後、バックステージでは「チームを組むことはできない」と再結成を断り、アライアスとの試合後にも説得に応じず2人を置いてリングを後にしてしまう。アンブローズにしてみれば、レインズが欠場に入ると同時にロリンズからアンブローズが離れる形になっている。すんなりと受け入れられる状況ではないだろう。 しかし、直後にバロン・コービンら3人が襲撃に現れ、レインズとロリンズが3対2の数的不利に陥ると、たまらずアンブローズはリングに戻って救援。コービンらを蹴散らすと、3人が拳を合わせてザ・シールドの再結成が決まった。ファンは大喜びで、歓喜の拍手を送っていた。 ザ・シールドは日本時間11日に行われる次回PPV『ファストレーン』で、コービン&ボビー・ラシュリー&ドリュー・マッキンタイアと対戦することが決定した。『レッスルマニア35』に向けて、レインズの動向が見逃せない。 WWEは2000年代前半のディーバ路線に大きく貢献したトリー・ウィルソンが2019年度、WWE殿堂入りすると発表した。既に同年度の殿堂者としてD-ジェネレーションX、ホンキー・トンク・マンが発表されており、トリーは3人目となる。 トリーは2001年にWWE入りすると、スマックダウンで日本人スーパースターTAJIRIの恋人兼マネージャーとなって活躍。2004年にはケンゾー・スズキ(現KENSO)がトリーにほれ込んで、嫉妬したヒロコ(ケンゾーの実妻)と抗争に発展したことで、日本にもなじみがあるディーバだった。殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2019』は、日本時間4月7日にニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われる。その他の殿堂入りが誰になるのかも気になるところだ。文 / どら増田写真 / ©︎2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年03月05日 21時10分
オリックス、猛牛三銃士に続いて大城滉二が侍ジャパン選出!楽天・田中和基辞退で招集
9日、10日と京セラドーム大阪で行われる『ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 侍ジャパン対メキシコ』にオリックスの大城滉二内野手が追加招集された。選出されていた昨年のパ・リーグ新人王で、楽天の田中和基内野手(侍ジャパンの登録は外野手)が1日の台湾、ラミゴ戦(練習試合)で守備の際、右足首を捻ってしまい出場を辞退したためで、稲葉篤紀監督がオリックスの春季キャンプを訪ねた時、チェックをしていた大城に白羽の矢を立てた。 大城にとって侍ジャパントップチーム選出は初めて。立教大学時代の2013年に日米大学野球選手権大会に日本代表として出場している。大城は沖縄の興南高校で、春夏連覇に貢献。立教大学に進学すると、東京六大学野球で、明治大学の高山俊(阪神)とし烈な最多安打争いを演じ、当時の大城は「ライバルは高山」と高山を意識していた。学生時代は名遊撃手として、ベストナインにも選ばれている。2015年のドラフト会議で、センターラインを強化したい球団の意向もあり、ドラフト3位でオリックスに入団。ポスト安達了一の筆頭として1年目から積極的に起用されている。 プロでは学生時代に守ったことがない外野や、セカンドでも起用されユーティリティプレーヤーとしての才能も開花させた。特に肩の強さを首脳陣から評価されており、二遊間に大城が入ると、併殺率が高いというデータもあるという。バッティングは「プロの球に慣れてきた」こともあり、年々粘りのあるバッティングと逆方向への強い打球を打てるようになっており、今年の春季キャンプでも力強いバッティングを披露していた。 「野球をしている間に一度は入ってみたいと思っていましたし、選んでいただき光栄に思います。嬉しいというより、今は驚きの方が大きいですね。ミスを恐れず、“走・攻・守”全てにおいて積極的に自分のプレーをしたいと思います。日本のトッププレーヤーが集まりますので、いろいろな人から話を聞いて、吸収できることをどんどん吸収したいです」 既にオリックスからは、大城と同級生の主砲、“マッチョマン”吉田正尚、ピッチャーから“フューチャー・エース”山岡泰輔、“神童”山本由伸の猛牛三銃士が選出されているため、オリックスからは4選手が出場することとなった。東京オリンピックに繋がる大会にもなるだけに、“琉球の強肩”大城滉二は「頑張ります」と一言だけ力強い言葉を寄せてくれた。なお、今回選出されている日本ハムの清宮幸太郎内野手も、3日のDeNAとのオープン戦の打席中に右手に違和感を訴え、都内の病院で精密検査を受けた結果、右手有鈎(ゆうこう)骨の骨折と診断されたため、さらなる追加招集が予想される。田中、清宮の穴を内外野守れる大城が埋めるぐらいのアピールをして、シーズンはもちろんその先にあるプレミア12、東京オリンピックに繋げてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年03月05日 17時30分
ソフトバンク柳田、ファンのご飯を“つまみ食い”? 自由すぎる行動もサファテは「いいね」
所属するチームやリーグのみならず、球界を代表するスター選手として多大な人気を誇っているソフトバンク・柳田悠岐。そんな彼が本拠地である「福岡ヤフオク!ドーム」で見せたある行動が、ツイッター上で話題を呼んでいる。 とあるツイッターユーザーが、自身のアカウントで投稿した1本の動画。そこには、松田宣浩や甲斐拓也といったチームメイトと共に、右翼ポール際の客席近くへウォーミングアップに向かう柳田が映し出されていた。 足のストレッチを行うため、客席のフェンスに手をかける柳田。すると、小腹が空いていたのか、目の前の観客がテーブルに置いていた食べ物を1つ“拝借”。目と鼻の先で起こったまさかの行動に、客席も笑いに包まれていた。 この一幕を収めた動画は、「リツイート」、「いいね」共に数千件以上を記録。また、チームメイトであるデニス・サファテも「いいね」を寄せるなど、ファンのみならず選手側からも注目を集めているようだ。 自由奔放な行動が、今回のように話題を呼ぶこともしばしばの柳田。昨年の日本一祝勝会における「締めの挨拶をすっぽかし、自室でお風呂に入っていた」というエピソードは、多くのファンにとって今でも記憶に新しいところだろう。 これ以外にも「コーチから『ネガティブはダメ』とアドバイスを受けるも、ネガティブの意味が分からなかった」、「小久保裕紀氏(当時侍ジャパン監督)に『本を読め』と言われ、翌日漫画を読んで怒られた」、「ドラマの最終回を理由に、秋山翔吾(埼玉西武)との食事を30分で切り上げた」など、枚挙に暇がないほどの逸話を持つ柳田。今回話題を集めている一件も、これらの仲間入りを果たすことは間違いないだろう。 普通の人間であれば、色々なところからひんしゅくを買ってもおかしくなさそうなこれらの逸話。「首位打者2回・最高出塁率4回・MVP1回・トリプルスリー1回」といった輝かしい実績を持つ、柳田だからこそ許されるといってもいいのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年03月05日 17時30分
紀平梨花凱旋にも連盟が危惧する“少女から女”への道
浅田真央を超えたのか? 2月24日にオランダで行われたフィギュアスケート・チャレンジ杯で、またも紀平梨花(16)が逆転優勝を飾った。 2月に米ロサンゼルスで行われた四大陸選手権に続き、ショートプログラムの出遅れをフリーで挽回するというシナリオ通りの展開。これで、今季の国際大会は無傷の6連勝となった。 3月20日からの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)でも、初出場・初優勝への期待が高まってきたが、日本スケート連盟のお偉いさん方は、現在のトップ選手の世代について複雑な感情があるという。「一部で、紀平たちのフィギュアスケートに対する心構えや、大会に臨む態度を疑問視する声が上がっているんです」(担当記者) どういうことか。「先の四大陸選手権でも、紀平や同世代の選手たちが仲良くお喋りをしている様子が見受けられました。特に、同じ兵庫県出身で幼い頃から大会で一緒になることも多かった坂本花織(18)とは大の仲良し。2人が試合会場でも、あまりに和気あいあいとしているので、緊張感がないと感じるのでしょう」(同) 連盟の上層部は、浅田真央と安藤美姫の関係性と比較して、危機感を抱いているようだ。事実、連盟関係者がこう嘆息する。「浅田の時代とは大違い。浅田と安藤も、ジュニア時代には仲がよかったんですが、シニアに上がってからは、お互いに試合会場では必要以上の会話は交わさなかった。ライバル同士、“大人の距離感”で大会に臨んでいたんです。そういう部分で、紀平や坂本の世代を不安視する声があることは確かです」 要は、紀平たちの世代はキャピキャピしすぎているということか。「浅田や安藤のように、かつての親友とも距離を置く厳しさ、試合に臨む姿勢などを見習うべきだと意見されているようです。ただ、紀平たちの世代も、しっかりとした成績を残していますからね。自国開催の世界選手権でワンツーでも決めて、黙らせてもらいたいものです」(前出・記者) まだ多感な10代の少女だけに、周囲の雑音で調子を崩さないでほしい。トップ女子フィギュアスケート選手らに常に付きまとうのが“年齢の壁”だ。女性は少女から“女”になる段階には沢山のデリケートな変化がある。紀平たちの年代はここ2〜3年が特に大切だといわれている。
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新連載 格闘技界斜め斬り・三者三様 プロレスの先みえた両国の快事
2009年09月04日 15時00分
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ノア ヨネ 背水の陣
2009年09月04日 15時00分
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野球 ドラフト開催発表 裏で起こった奇妙な出来事
2009年09月04日 15時00分
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IGF 小川が猪木を“脅迫”
2009年09月03日 15時00分
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K-1トップのショタコン疑惑
2009年09月03日 15時00分
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新連載 虎が吠える 佐山サトル見参!!(1) 私は空中戦の先駆者ではない
2009年09月03日 15時00分
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リアルジャパン アレク 小路を一刀両断
2009年09月03日 15時00分
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スポーツ
新団体FREEDOMS超満員の船出
2009年09月03日 15時00分
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スポーツ
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元阪神ランデイ・バースさん
2009年09月03日 15時00分
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スポーツ
実践ランニングアプローチ 手首を使わず肩の回転で
2009年09月03日 15時00分
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イチロー 日本球界復帰へ
2009年09月02日 15時00分
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4強進出は夢物語か現実か? 欧州遠征で真価問われる岡田ジャパン
2009年09月02日 15時00分
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「時代」を彩った男と女・あの人は今 45代横綱若乃花・花田勝治さん
2009年09月02日 15時00分
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スポーツ
秋山 UFCファイターの意外な悩み
2009年09月02日 15時00分
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スポーツ
長与千種 ダイニングバー閉店
2009年09月02日 15時00分
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K-1武蔵 GP棚ボタ参戦
2009年09月02日 15時00分
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ノア潮崎 三沢追悼興行 大とり志願
2009年09月02日 15時00分
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大阪プロレス東京遠征 注目の再会マッチ
2009年09月02日 15時00分
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新連載 「時代」を彩った男と女・あの人は今 元西武監督・森祇晶さん
2009年09月01日 15時00分