この日の会見では、ドラフト会議初の試みとして、一般のファン1000人の招待、抽選箱の半透明化などが発表された。同席した王貞治コミッショナー特別顧問も「未来のスターの誕生する瞬間、その場にいられる。すごくいいアイデアだと思いますね」と絶賛。「どこまで登れるかチャレンジしよう」と未来のプロ野球界を担う若者たちにメッセージを送った。
さらに同様のメッセージが12球団からも届けられたが、ここで意外な事実が判明した。12球団中10球団分しかなかったのだ。NPB広報担当者によれば「今日の段階で届いているものを掲載させてもらいました」とのこと。
今回メッセージが送られてこなかったのはロッテと楽天。ロッテは今期限りでバレンタイン監督の退任が決まっており、一部報道では西村ヘッドコーチの昇格が噂されている。一方の楽天も、野村監督の来期以降の契約が“白紙”状態で、次期監督には東尾修氏が浮上している(本紙既報)。
何の因果か、両球団は来期の人事を巡り、紙面を賑わしているという共通点がある。これでは野村監督は「今期限り」と暴露しているようなものではないだろうか。
プロ野球界のドタバタぶりを思わぬ型でみせた会見でもあった。