ともに、かつて関西を本拠地としたオリックスとソフトバンクの監督・コーチ・選手たちが、復刻ユニフォームを着用し戦いに臨む『KANSAI クラシック2019』。当時を彷彿とさせる映像や音楽、復刻グッズに限定飲食メニュー、さらには伝説のOBの来場など、様々なイベントで球場を盛り上げていく。
昨年は西武も復刻シリーズがあったため、復刻ユニフォームを着用していたが、今年は通常のビジターユニフォームを着用予定だという。西武戦は近鉄バファローズ復刻ユニフォーム(1999年着用ビジターユニフォーム)を着用。ソフトバンク戦では、オリックスが阪急ブレーブス復刻ユニフォーム(1970年〜1971年着用ホームユニフォーム)を、ソフトバンクが南海ホークス復刻ユニフォーム(1970〜71年着用ビジターユニフォーム)を着用する。2013年に球団創立75周年を記念して、ソフトバンク側からの提案で始まった『OSAKAクラシック』は、大阪が本拠地だった近鉄と南海の復刻対決を行ってきた。しかし、今年は近鉄と阪急をシャッフルする形で、近鉄 対 西武、阪急 対 南海という顔合わせが実現する。
毎年ファンには人気の同企画試合だが、ソフトバンクは3日間のビジターゲームにもかかわらず、毎年大量の復刻アイテムを製作しており、力の入れ方が凄まじい。これは福岡ヤフオクドームを訪ねると分かることだが、かつての本拠地から離れていても、南海時代のホークスの歴史をしっかりと伝えようという球団の方針が影響しているものと思われる。これはオリックスも同じで、京セラドーム大阪内には阪急、近鉄、オリックスの歴史を振り返ることができるエリアが設けられており、こうした歴史を重んじる姿勢はもっと評価されるべきことだろう。
オリックスは4月27日〜29日の西武戦(京セラD)で、『ありがとう平成シリーズ』として、オリックス・ブルーウェーブの復刻も決定している。当日は飲食も復刻仕様になる他、毎年評判が高いビジョンを始めとした球場演出にも期待したい。
取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄