平成元年生まれのファンを各日100組200名、内野自由席に招待する。関係者の話によると、映像や球場グルメなどを含めて「平成を振り返る企画」を数多く盛り込んでいくという。
平成が終わる前日の4月29日は、オリックス・ブルーウェーブ、近鉄バファローズ、オリックス・バファローズをそれぞれ率いた平成を代表する名将、故・仰木彬元監督の誕生日だ。この日はオリックスの監督・コーチ・選手がブルーウェーブ時代のユニフォームを身にまとい、仰木元監督がつけていた背番号『72』をつけ、気持ちを一つにして平成最後の試合を戦う。仰木元監督の通算勝利数988勝に合わせ、988組1976名を内野自由席に招待することも明らかになった。
毎年4〜5月に開催される好評企画『KANSAIクラシック』でも復刻ユニフォームを見ることはできるが、全員が同じ背番号で試合に臨むのは球団初。オリックスと近鉄の球団統合後の初代監督だった仰木元監督は、もし今でも健在なら4月29日で84歳を迎えていた。長嶋茂雄、王貞治両氏のように球団の象徴になっていたのは間違いない。
チームは一気に若返っただけに、仰木元監督を知る選手も少なくなったのは寂しい限り。ただ、ベンチには田口壮打撃コーチをはじめ、仰木チルドレンが数多く存在している。平成最後の公式戦で、天国の仰木さんが喜ぶような“仰木マジック”も復刻してもらいたい。
文 / どら増田
写真 / ©︎オリックス・バファローズ