春季キャンプ第3クール2日目
▽14日 宮崎・清武SOKKENスタジアム
白 3-1 紅(6回制)
宮崎で春季キャンプを行っているオリックスが14日、紅白戦をメイン球場で行った。
白組の先発は、先発の準備を進めている小林慶祐。小林は立ち上がりから2三振を奪うなど、角度のかかったフォークボールが冴え渡り、2回を無失点で抑えた。小林は「スライダーとカーブのコントロールがイマイチ。変化球の精度を上げていきたい」としながらも、「前回に比べて力みもなく下半身が使えたと思う」と手応えを感じた様子だった。
紅組先発は、竹安大知。前回の登板が良かっただけに、期待されての登板だったが、2回を無失点に抑えたものの、ランナーを出しピンチを招くなど球数が増えてしまい、課題が残る結果になってしまった。登板後、竹安は「全然ダメでした。反省だらけです」とだけ話すと、そのままブルペンへ直行している。こういった姿勢は次に繋がるだろう。
打線は育成の稲富宏樹がタイムリーを放ち、白組が先制すると、直後に白崎浩之がレフトへ同点ホームランで紅組が同点に追いつく。しかし5回、吉田正尚が2点タイムリーで白組が再び突き放し、3-1で白組が勝利を収めた。
試合後、西村徳文監督は「(小林は)投げるたびに良くなっているのは感じる。ああやって結果を残してくれれば、チャンスは広がっていく」と小林の好投を評価。竹安については「竹安は前の登板よりは悪かったというのはあるけど、真っ直ぐがこの前より良くなかったかな。きょうは制球難だったから、ストライクを取りに行く、置きに行ったからそう見えたのかもしれないけど。もっとガンガン投げればいい。まだまだチャンスはあります」と苦言を呈しつつも、次回登板に期待を寄せた。また、白崎は「体が絞れているので、守備もいい。変化球を打った。動きはいいですね」と評価。吉田に関しては「正尚は何も心配してない。いいヒットを見せてくれた。怪我なく1年間1軍でやってくれれば」と満足した表情を浮かべた。
さらに、昨年の秋季キャンプから監督が掲げている「アグレッシブさ」として、積極的な走塁についても触れ、「走塁はチームのテーマとしてやっている。失敗してもいいから積極的に走塁してもらいたい」としながら、「ただ、明らかなストライクを見逃すのは…。ああいうのはファールにして欲しいですね。若い選手は特に。ああいう見逃しは見たくない」と西浦颯大の積極的な走塁を評価するだけではなく、バッティング面での注文も忘れなかった。そして、出場した新外国人メネシスをはじめとする外国人選手に関して、「今、外国人は打席に立つだけで充分」と早い段階から紅白戦に出場している外国人選手の気持ちを受け止めているようだ。
今クールはあと2回の紅白戦が予定されている。
取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ