2016年12月に行われた『新人選手発表記者会見』終了後の報道陣との雑談タイム。オリックスからドラフト1位で指名された山岡泰輔は、アパレルなど自らのグッズをプロデュースする意向を明らかにし、報道陣を驚かせていた。
ルーキーイヤーには京セラドーム大阪で販売する選手プロデュースのメニューに、フレンチトーストを第1希望にリストアップ。「オリ姫、フレンチトースト食べないですかね?」と話していたが、フレンチトーストではなく、第2案が採用されたこともあった。山岡のモットーは自らも楽しみつつファンにも喜んでもらうこと。エンターテイメント性に長けたプロ野球選手なのだ。
「今度パーカーを出すんですよ」
春季キャンプで山岡を取材している時、グッズの話をしていると、ついにアパレルグッズをプロデュースするという話を聞いた。山岡らしく細部にこだわり、完全プロデュースしたという。
この日の夜、山岡は自身のインスタグラムで、先輩の岸田護に着てもらいパーカー姿のツーショットをアップ。球団公式マスコットのバファローブルを“被った”山岡のかわいいイラストをあしらった。ネイビーとホワイトの2色展開。ベテランの岸田が着ても違和感がなく、ファンの間では「いつ発売するのか?」という声が殺到。山岡は翌日からキャンプで着用し、プロデューサーとしての役割をしっかりと果たしている。
関係者の話によると、5日から販売が決定した今回のパーカーは売り切れ御免の予定。シーズン中に違うアイテムをプロデュースする可能性もあるようだ。
「ついに初めてのプロデュースグッズを作ることができました!大満足の仕上がりになったので、たくさんの方に着てもらえるとうれしいです!」
山岡はこう話す。今シーズンは、日本ハムに移籍した金子千尋に代わる新たなエース候補として、ファンの期待も大きい。侍ジャパンのトップチームにも初選出され知名度を上げるチャンス。山岡のファッションや髪型に憧れる若い男性ファンも多い。素材にもこだわったプロデュース商品を着用したファンが京セラドーム大阪や、ほっともっとフィールド神戸のスタンドで多く見られることだろう。
取材・文 / どら増田
写真 / ©︎オリックス・バファローズ