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オリックス“太陽の逸材”山岡泰輔、中3日で急遽先発登板も約4ヶ月ぶりの勝利の好投!

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“太陽の逸材”山岡泰輔(オリックス)

オリックス 4-3 埼玉西武(19回戦)
※オリックス6勝12敗1分け
▽15日 メットライフドーム 観衆23,777人

 オリックスは先週(7〜9日)の京セラドーム大阪に続いて、今週は14日から本拠地メットライフドームに舞台を移して、2週連続となる西武との3連戦に臨んでいる。今季、メットライフドームで両者が対戦するのは3連戦が最後とあって、関西から遠征したファンも多く見られた。

 アルバースの2ケタ勝利がかかっていた14日の初戦だが、2点リードで迎えた8回、“オリの神童”山本由伸が登板。由伸は守備のエラーから出塁を許すと、森友哉、中村剛也のタイムリーを打たれ同点に。延長10回には、5番手の岩本輝がまたもや守備のエラーで出塁を許すと、森にサヨナラタイムリーを浴びてサヨナラ負け。序盤は6点のリードがあっただけに、4連勝中だったオリックスにとっては悔しい敗戦となってしまった。

 第2戦は、本来登板予定だったエース金子千尋が背中に強い違和感を訴え登録抹消されたため、後ろに回っていた“太陽の逸材”山岡泰輔が中3日で、急遽先発に復帰することとなった。

 山岡は「きょうはできるだけ長いイニングを、球数を少なく投げる意識でした。真っすぐ中心で行こうとは思っていなかった」と試合後に振り返っていたが、中継ぎの経験もプラスに働いたそうで「粘って投げられたと思います」と振り返った。2回に外崎修汰、6回には山川穂高に一発を打たれたが、6回を87球、5安打2失点の好投。福良淳一監督も「山岡がよう投げてくれたんやないですか。テンポが良かったし、真っすぐにも力があった」と高評価。今後については流動的だが、山岡は「今後もアクシデントがあったらそこを埋められるような選手でありたい」と語り、今後も先発、中継ぎのどちらでも投げられるように準備していく意向を示した。

 打線は初回、中島宏之の2号2ランで先制。中島は「打った瞬間、行ってくれると思いました」と打席を振り返り、福良監督も「ナカジの一発が大きかったですね。打線に勢いをつけてくれたと喜んだ。3回1死1塁では、主砲の“マッチョマン”吉田正尚が、バットをへし折りながら、ライトスタンドに運ぶ19号2ランで、山岡を援護した。吉田は「打ったのはフォークです。少し先だったんですが、しっかりと強く自分のスイングをすることができました。バットが折れてビックリしましたが、なんとか入ってくれてよかったです!」と喜んでいた。「凄いっすよね。バット折りながら」と指揮官もあっぱれの一発だったようだ。

 7、8回は「比嘉(幹貴)、山田(修義)、岩本の3人で行く」とゲーム前に話していたようで、この3人がそろって登坂。ここまで8回を任されていた由伸については「由伸は様子を見ながらですね」と語ったことから、方程式の“再編”の可能性を示唆している。最終回は“守護神”増井浩俊が無失点で抑えて、山岡に約4ヶ月ぶりとなる3勝目(10敗)をプレゼント。この日も先週に続いて「ここの打線は怖い」と西武打線のすごさに顔をしかめていた福良監督だが、西武打線を相手に1点差ゲームをモノにできたのは、大きな収穫だろう。「明日も取りにいきます!」と宣言する指揮官の言葉からは力強さを感じた。

 なお、ロッテが敗れたため、オリックスが入れ替わりで4位に浮上している。

 16日はオリックスがディクソン、西武は今井達也が予告先発として発表された。

取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄

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