長らくK-1ヘビー級の日本人エースとして君臨してきた男の最後の舞台が決まった。「引退前にもう一回GPに出たい」としていた武蔵はこの日、動画配信サイト「YouTube」を通じて行われた「GP開幕戦出場メンバー」に主催者推薦枠で選ばれ、決勝大会出場をかけて開幕戦でジェロム・レ・バンナと対戦することになった。
本来ならファン投票5位までが推薦枠選手として出場権を得られる予定で、6位の武蔵は出場できないハズだったが、主催者の意向に救われた。谷川貞治イベントプロデューサーが「賛否はあると思います」としながら、これまでの功績を考慮した上で最終的に“繰り上げ当選”とした。
一方、本来ならファン投票5位に入り、出場できるハズだったルーマニアのカタリン・モロサヌは、武蔵の優先出場のあおりを受け、スーパーファイトで金泰泳とのワンマッチに出場することになった。
特別扱いで最後のGP出場権を得た武蔵。ラストファイトに期待するファン、そしてファン投票で5位だったモロサヌのためにも、きっちりKO勝ちで応えてほしいものだ。
◎DREAM勢も参戦
DREAM勢がGP開幕戦に殴り込む。ファン投票では特別扱いの武蔵のほか、1位アリスター・オーフレイム2位メルヴィン・マヌーフの総合格闘技DREAMファイターも開幕戦に参戦することが決定。また3位に入ったミルコ・クロコップは米UFCとの契約で参戦が見送られた。