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全日本プロレス 曙に刺客 元北勝嵐、浜亮太

 11・3全日本プロレス両国国技館大会でデビューする“超大型新人”浜亮太が、曙からの大金星を誓った。デビュー戦に向けて、トリプル150オーバーボディーに磨きをかけている。角界時代にお世話になり、プロレス界でも先輩にあたる第64代横綱曙、さらにコーチでもあるカズ・ハヤシら全日プロ勢への恩返しするつもりだ。

 ついに未完の大器がベールを脱ぐ。
 浜は北勝嵐(ほくとあらし)の四股名で活躍。バスト162センチ、ウエスト157センチ、ヒップ175センチとスリーサイズがすべて150センチオーバー。体重185キロの巨体を生かした突き押しなどで、通算235勝を挙げた。小学生のころから憧れていたプロレスラーの夢を捨てきれず、今年7月1日に練習生として全日プロの門をたたいた。
 あれから4カ月。武藤社長からゴーサインが出され“故郷”でもある国技館で11月3日にデビューすることが決まった。
 およそ2週間後に初日を迎える浜は、曙との対戦を前に「うれしいですね。あとはやるだけです」と気を引き締める。さらに「お世話になった人に勝つことは、角界では恩返しって言う。勝って恩返しがしたい」と誓う。
 浜が角界時代のしきたりを持ち出してまで、勝ちにこだわるには理由がある。曙には角界時代に「稽古でもアドバイスもいただいて番付をあげることができた。プライベートでも、ウン万円するしゃぶしゃぶや焼肉に数えきれないほど連れていってもらいました」。特別な存在でもある。
 恩返しする相手はそれだけではない。デビューに向け、コーチを務めてきたカズや諏訪魔だ。「『諦めるな』って言葉をハヤシさんからかけてもらい、精神的な部分で成長しました。諏訪魔さんも胸を貸してくれて、レスリングの技術の基礎を教えてくれました」。育ててくれたふたりの“第2の師匠”にも勝利のプレゼントを誓う。
 デビュー戦に向け、ボディープレスなど「体重を生かした技」に磨きをかけるため、189キロまでビルドアップに成功。髪の毛も「大金星を狙うため」と金髪パンチパーマの勝負ヘアーにした。
 浜が横綱超えを果たし、レスラー人生を華々しくスタートさせる。

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