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岡田監督を嫉妬させる(?)星野楽天の大型補強

 岡田彰布監督・オリックス監督(53)は来季、星野楽天のせいで、『受難の年』になるかもしれない。
 「阪神時代、岡田監督は星野監督の下でコーチを務めました。阪神指揮官に就任した後も、星野氏はシニアディレクターとしてチームに残り、それなりの発言力も持っていました。2人はお互いに一目置いていますが、信頼関係を築いていたかと聞かれれば、疑問です」(在阪メディア陣の1人)

 両チームの対決は『遺恨試合』に発展するかもしれない。

 ここに至るまでの経緯を改めて整理してみたい。
 星野仙一氏(63)の楽天監督就任の記者会見が開かれたのは、10月27日。チーム再建に懸ける熱い思いも語られたが、リップサービスが過ぎたのか、岡田監督をカチンとさせる発言もあった。国内FA権を持つオリックス・後藤光尊内野手(32)に興味を示したのだ。後藤は残留を選択したが、当時、岡田監督は「タンパリングではないか!?」と星野監督に“応戦”した。
 また、ドラフト会議でのこと。楽天、オリックスは大石達也投手の1位入札に参加したが、ともにその抽選に外れている。しかも、岡田監督はその後も1位指名の抽選クジに外しまくり、「1位指名の抽選3連敗」というワースト記録まで樹立させた。そのとき、星野監督は2度目の入札で左腕・塩見貴洋(22=八戸大)を獲得できたからか、「岡田よりはマシ」と茶化している。一方、岡田監督は報道陣からこの星野発言を知らされたが、ムッとした表情を浮かべただけ。テレビカメラの入った会場ではともに笑顔で談笑していたが、内心は違ったようだ。

 「岡田監督が阪神を退き、解説者を務めてきた昨年の話ですが、星野シニアディレクター(当時)の『監督復帰願望』を見抜いていました。岡田監督は星野氏が阪神監督に復帰することには反対でしたが、阪神フロントは星野氏でなければまとめられないとも考えていました」(球界関係者)
 阪神指揮官時代の岡田監督は、一部フロントとの小競り合いも絶えなかった。岡田監督の眼には「自身の展望に協力的な一派」と、「そうでない一派がある」と映っていたらしく、その両方を押さえ込む星野氏の政治力は認めていた。しかし、監督復帰の野心や、旧知のブレーンを球団に引き込むやり方には批判的だったという。
 「真弓(明信)監督の後任を考えるときが来たら、星野、岡田両氏が候補に挙がったのは間違いありません」(前出・同)
 岡田監督がオリックス指揮官の打診を受け入れたのは、星野カラーに染まっていく当時の阪神から距離を置くためでもあった。
 オリックスに関係する一連の星野発言は「そんな岡田監督の性格を見抜いてのもの」だという。また、岡田監督も星野監督の発言の真意を分かって、わざと挑発に乗ったフリをしているというのだ。

 しかし、こんな懸念も聞かれた。
 「楽天はともかく、オリックスは補強らしい補強をしていません。今季の成績を見れば分かる通り、オリックスの戦力は阪神とは比べ物になりません。そういう野球レベルの低さに、今季、岡田監督は何度かブチ切れそうになりました。このままだと、来季も胃の痛いシーズンになりそう」(阪神OBのプロ野球解説者)
 阪神は『大人の集団』でもあった。放っておいても練習をし、たとえノーサインでも打順に応じたバッティングができた。投手陣もストッパー・藤川球児に繋ぐスタイルが完成している。これに対し、オリックスT-岡田など成長著しいバッターも出現したが、投打の噛み合わない試合も多かった。この先も楽天のような大型補強がなければ、岡田監督のストレスは相当なものになるだろう。そのとき、星野監督が辛口の過激エールを送ったら…。
 岡田監督はソフトバンク、西武、ロッテの上位チームとの対戦に集中するためにも、星野楽天を叩いておく必要がありそうだ。

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