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IGF 小川が猪木を“脅迫”

 IGFの“暴走王”小川直也が2日、高山善廣との決着戦に向けて強行手段に打って出た。都内のホテルに滞在していた総帥のアントニオ猪木を訪問し「GENOME10」(11月3日、東京・JCBホール)で高山との一騎打ちを直談判。暴走王は「もうこれ以上待てない」と切羽詰まっている。さて猪木はどうする。

 暴走王も我慢の限界だ。
 記念すべき第10回大会で高山とのシングルマッチを望んでいる小川。高山も受諾していることから、日本人頂上対決の実現は時間の問題と思われていた。
 ところが、一向にIGFからカードが発表される気配はなし。業を煮やした小川はこの日、都内のホテルに滞在している猪木をアポなしで訪れ「高山との一騎打ちをお願いします」と直訴。猪木からも「逃げられたらしょうがないけど、情報は入ってますんで。今やってます」と回答を受けた。

 高山戦の実現に向けて“口約束”をとりつけることには成功し「本当に直前までカードを知らせないし、(猪木に)直に言って実現すればモチベーションも上がる。オレも40(歳)過ぎてるから言われて、明日とかはできない」(小川)と本音を漏らした。
 ついには「オレ的にはこれ以上待てない」といきり立っている。
 暴走王がここまで焦るのも当然。IGFは他団体と比較しても興行数が圧倒的に少ない。「次の戦いが最後だと思ってやっている。とにかく次はないから」。一騎打ちが実現せず、後悔を残したまま現役を終わりたくないという気持ちが強い。
 「ベルトが無きゃ価値の無い男だよ。『オレはチャンピオンだ』とほざいているうちにやったほうがいい。価値が無くなってやってもしょうがない」。高山が現在保持している全日本プロレス三冠ヘビー級王座にこだわりは無いが、高山とは「最高の状態で勝負したい」というのが小川の切なる願いだ。
 IGF旗揚げ当時から猪木総帥に散々振り回されてきた暴走王。今回の直談判が報われ、念願の一騎打ちにこぎつけることは出来るのだろうか。
 なお、同大会の第1弾カードとして“野獣”ボブ・サップVSモンターニャ・シウバの一戦が決定した。

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