スポーツ
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スポーツ 2019年09月10日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「タイガー戸口」“野生の虎”のビッグマウス
71歳となった今もなお現役。今年2月には回顧録を出版するなど、ここに来てタイガー戸口の名前を目にする機会が増えている。 ジャンボ鶴田のライバルにして全日本プロレス第三の男。日本で韓国系を自称した選手としては、大木金太郎と並ぶビッグネームと言えるだろう。※ ※ ※ 「トランプ大統領と最も親しい日本人」として、写真誌に取り上げられたタイガー戸口。記事中では戸口のケータイに登録されていたトランプ個人の電話番号に、直接電話をかけたりもしていた(結局、トランプは出なかったが…)。 戸口がキム・ドクの名でWWF(現WWE)に参戦していた頃に、不動産王として名を馳せていた時代のトランプは、よくプロレス観戦に来ていたようで、たまに食事に誘われたりもしていたという。 「本人が親しいと言うのだから否定のしようもないのですが、話を聞く限りだと、2007年にはビンス・マクマホンとの抗争アングルでリングに上がったほどプロレスファンのトランプが、タニマチ的にレスラーたちを食事に招いたというぐらいだったのでしょう」(プロレスライター) この頃の戸口はWWFの常連だったとはいえ、あくまでも主要なストーリーラインからは外れた悪役ジョバー(スター選手を盛り立てるための負け役)であり、トランプから「おまえの悪役ぶりはいい」と声をかけられたという戸口の言葉が事実ならば、現職大統領はよほどマニアックなプロレスファンということになる。 「戸口は端役とはいえ、1988年にはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画にも出演していて、それなりに存在感はあったのでしょうが、もともとがビッグマウスで知られていただけに、すべてを信用するのもどうなのか」(同) アメリカマットで重用されたのは、やはりその巨体と、いかにも東洋系ヒールらしいルックスによるところが大きかった。日本プロレス時代にはゴッチ教室で鍛えられ、実は高いレスリング技術を持っていたことも評価のポイントであったろう。これも戸口本人の弁ではあるが、アメリカで活動した約30年間のうちは、毎年のように高級車を買い替えていたぐらいの高収入を得ていたらしい。 確かに、そのプロレス人生を振り返ってみると、実はかなり恵まれており、常に“求められる存在”であったようである。 高校時代は柔道の猛者として鳴らし、大学からのスカウトもあったというが、もともとがプロレス好きであったことから1967年、日本プロレスに入団。戸口の父親は大相撲時代の力道山の先輩で、仲もよかったという。その縁で戸口は中学卒業時、力道山に直接プロレス入りを依頼したが、力道山からは「友人の子は預かれない」と断られ、その死後、さらに後輩である芳の里に依頼して入門がかなったという。★ライバル鶴田と65分に及ぶ熱戦 日プロ崩壊直前の1972年に渡米すると、東洋系ヒールのキム・ドクとして主力級で活躍。1976年には日プロ時代に付き人を務めた大木金太郎の誘いで全日本プロレスに参戦し、「韓国師弟コンビ」としてジャイアント馬場&ジャンボ鶴田に挑み、インターナショナルタッグ選手権に勝利して同王座を獲得している(鶴田の暴走による王者チームの反則負け)。 その後も大木とともに全日を主戦場とし、中でも1978年に愛知県体育館で行われた鶴田とのUNヘビー級選手権、延長5分を含めた65分時間切れとなった一戦は、戸口のベストバウトともいわれる好勝負となった。それもあって大木が全日を離脱した後も単独で継続参戦し、1979年には正式に所属選手となる。なお、タイガー戸口のリングネームとなったのはこのときからである。 鶴田とのシングル全10戦は戸口の1敗9分け。その敗戦も反則負けで、まさに実力拮抗のライバル関係と言えるものであり、馬場、鶴田に次ぐ日本陣営の3番手と見なされていた。 だが、1981年には新日本プロレスへ移籍。「本人は『引き抜きではなく全日退団後に新日からオファーがあった』と話しますが、その後、馬場が長州力率いる維新軍の一員としての戸口の全日参戦を拒絶したあたりをみると、戸口自身がどう思っていたかはともかく、馬場からすれば相当な不義理があったのでは?」(同) 新日での目立った成績は、キラー・カーンとのコンビでのMSGタッグリーグ準優勝ぐらいだが、この頃にはむしろアメリカを主戦場としており、前述のように稼いでいたという。 その後もインディー団体への参戦などを続け、昨年には70歳にしてWEWヘビー級王座を獲得している。「インディーとはいえ、この年齢でシングルで戦えること自体が異例のこと。他のレジェンドたちは休みながらのタッグマッチがせいぜいですからね」(同) そうしてみるとやっぱり、そのビッグマウスに相当するだけのすごいレスラーなのかもしれない。タイガー戸口***************************************PROFILE●1948年2月7日生まれ、東京都葛飾区出身。身長193㎝、体重125㎏。得意技/ショルダー・バスター、ツームストーン・パイルドライバー、キウイ・ロール_文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年09月10日 22時30分
本命は高津ではない? 小川・宮本退任のヤクルトが求める次期監督の有力候補とは
野球は「感情」が大きく左右するスポーツとされている。監督人事も同じようである。そして、ファン、関係者の望む指揮官と、フロントの決定は必ずしも、一致しないようだ。 「後任は高津二軍監督が有力」――。最下位に沈む東京ヤクルトスワローズの小川淳司監督(62)の後任として、高津臣吾二軍監督(50)名前が報じられたのは、9月9日だった。妥当といえば、妥当な人事だ。第一次政権の小川監督、真中満前監督がそうだったように、近年のヤクルト指揮官は二軍監督を経験している。その流れからすれば、高津氏が最有力となるのは当然だ。 また、日本、メジャーリーグ、韓国、台湾、国内独立リーグを渡り歩き、新潟アルビレックスBC(ルートインBCリーグ)では、すでに監督も経験している。その当時のアルビレックス選手に「監督・高津」について質問したことがあるが、 「ミーティングでの話、練習中のアドバイスも凄く分かりやすい」 と、評判も上々だった。指導者としてヤクルトに帰還したのは2014年。17年から現職にあり、世代交代を進めるチームの状況も把握している。もし本当なら、期待が持てそうだ。 しかし、今回の監督交代劇には、不可解な情報も多く聞かれた。 「誰が監督に相応しいか、あるいは、誰に監督になってもらいたいかと球団が関係各位にリサーチをかけたら、もっとも多かったのがOBの古田敦也氏でした。兼任監督時代、フロントと衝突することもあって、彼の帰還に抵抗感を持つスタッフも少なくありません」(球界関係者) ペナントレース中盤あたりから、宮本慎也ヘッドコーチ(48)が「誰かが責任を取らないと…」と、退団を口にしていたとの証言も聞かれた。セ・リーグで“一人負け状態”となっての引責で、今回の高津新監督論と同時に、「宮本ヘッドは退団へ」とも伝えられていた。 「小川監督の2度目の指揮官登板が決まるのと同時に、宮本氏もヘッドコーチに就任しています。この時点で『小川監督の次は宮本ヘッド』という空気になっていました」(スポーツ紙記者) 17年、真中監督で「シーズン96敗」という記録的な大敗を喫し、当時フロント職だった小川氏の再登板が決まった。2度目の小川監督にはチーム再建、戦力が整って、次期監督で優勝を狙う…。この流れに当てはめると、小川監督の参謀役に抜てきされた宮本ヘッドを次期監督と見るのが自然である。しかし、 「宮本ヘッドが先に引責辞意を球団に伝え、あっさり認められました。球団は今季で監督任期の切れる小川監督の退団を否定していません。小川監督には『しばらくしたら、フロント職で戻ってきてほしい』と言い、若い宮本ヘッドには何もナシです」(前出・関係者) 小川監督が先に辞意を表明し、宮本ヘッドがそれに追随するのなら、不自然ではない。そして、帰還を呼び掛けるとしたら、若い宮本ヘッドの方だと思うが…。 ファンが古田氏の帰還を望むのは、愛された選手だったからだろう。また、90年代の強いヤクルトの象徴的な存在でもある。当時のヤクルトは、野村克也監督が選手を育てなからチームも強くなっていった。古田帰還論には、そんな90年代の再現を願っての声も込められているのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月10日 19時40分
ロッテ・井口監督、退場直後“中華料理”に「いいね!」? まさかの行動に「やることないの?」の声
9日に行われたロッテ対ソフトバンク(ヤフオクドーム)の一戦。この試合中に退場処分を受けたロッテ・井口資仁監督が、その後にとった行動がファンの間で注目を集めている。 今回の一件のきっかけとなったのは、ロッテ5点リードで迎えた4回裏一死一塁の場面。井口監督は打者・グラシアルへの判定を巡り審判へ抗議に向かうも、この行為が野球規則に記載の「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナーがアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」という一文に抵触。この結果、井口監督は現役時代を含めて初の退場処分を受けてしまった。 「なんで退場と思ったけどそういうルールがあったのか」、「十数秒のやりとりで退場宣告はちょっと早すぎない?」、「もう少し納得のいくアナウンスをしてほしかった」と、ネット上のファンからさまざまな反応が寄せられたこの退場劇。 一方、その直後に「退場後の井口監督がインスタグラムをやっている」と一部で話題になっていた。 ファンの1人が、「井口監督退場になってから速攻でインスタしてる」という旨の文章と共に、井口監督がインスタグラムで「いいね!」をしたと思われるキャプチャ画像をSNSに投稿した。午後8時20分ごろ、井口監督の公式アカウント「iguchi.tadahito6」が、フォロー中と思しきアカウントがアップした男性4人の集合写真投稿に、「いいね!」を押していることが確認できる。また、午後9時30分ごろに別のファンが投稿した画像では、この他にもそれぞれ中華料理らしき料理の画像、車の画像が添付された投稿に対し「いいね!」を押していることが確認できた。 各メディアの報道、及びにNPB公式サイトによると、井口監督が退場したのは午後7時25分ごろのことで、その後試合が終了したのは午後9時47分。野球規則では、退場者が球場内に残る場合、ベンチを離れクラブハウスにとどまっていなければならないと定められている。 そのため、発見された井口監督による3つの「いいね!」はいずれも、退場後も続いた試合の最中にクラブハウス内で押されたものということになる。なお、セ・パ両リーグには「ベンチ内やその付近に情報機器を持ち込んではならない」という申し合わせが存在するが、禁止されているのはあくまで当該試合に関わる情報伝達行為であり、インスタグラムをはじめとしたSNSの使用は想定されていない。 これらの「いいね!」が本人によるものなのか、それとも関係者など別の人物によるものなのかは不明。ただ、これを受けたファンからは「退場後にインスタ鑑賞は面白すぎ」、「クラブハウスってそんなにやることないの?」、「退場の怒りをインスタで発散してて笑った」、「裏で一人いいね押す井口監督かわいすぎる」といったコメントが寄せられている。 「11−6」の勝利で終わった試合の終了後、井口監督は選手をねぎらうため即座にグラウンドへ出てきている。もしかすると、退場後の待ち時間は想像以上に暇だったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年09月10日 18時54分
オリックス、リリーフ陣に打撃!“投げる闘争心”近藤大亮が鼻骨骨折で戦線離脱!
オリックスは10日、前日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)の試合前練習中、顔面にボールが当たった近藤大亮投手が、仙台市内の病院でCT検査を受けた結果、鼻骨骨折と診断されたと発表した。近藤は同日、出場登録を抹消されている。 現在大逆転でのCS進出を目指しているオリックスだが、今月はまだ勝ち星がなく、引き分けを挟んで今季ワーストの8連敗中。最下位に逆戻りしただけではなく、CS圏内の3位ロッテとは6.5ゲーム差となってしまった。先発投手の駒がなかなかそろわない中、近藤、吉田一将、山田修義、山崎福也、神戸文也、海田智行、増井浩俊、そしてクローザーのディクソンら中継ぎ陣が踏ん張って、8月の快進撃を支えてきただけに、闘争心あふれるピッチングでこれまで力投を見せてきた近藤の離脱は、チームにとってダメージは大きいだろう。 近藤は今シーズン、52試合に登板、4勝6敗1セーブ26HP、防御率3.44の成績で、登板数は昨年に並び、キャリアハイだった2017年の55試合の登板数を上回る勢いだった。アクシデントとはいえ悔やまれる離脱だ。ただ、近藤が抜けた「穴」は若い中継ぎのピッチャーにとってはアピールするチャンス。近藤の離脱は残念だが、ファームにはチャンスを狙っているピッチャーがたくさんいるだけに、こういう時こそ“救世主”が現れることを期待しよう。先発投手陣にはシーズン最後の踏ん張りを見せてもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月10日 17時50分
U-18W杯でも登板をセーブ 佐々木朗希はプロで通用するか
「令和の怪物」が“第二の清宮”になる!? 最速163キロの速球を武器に、野球のU−18ワールドカップに出場中の佐々木朗希投手(大船渡高)は、右手中指の血マメが完治しておらず、「大会終盤の限られたイニング」しか投げられなくなった。 大学日本代表チームとの壮行試合では先発マウンドを任された佐々木だが、投げたのは1回のみ。夏の甲子園にも出場しておらず、怪物の快投を楽しみにしていたファンは肩すかしをくらった。 「たとえU−18W杯で投げられなかったとしても、彼に対する評価は変わりません。10年に1人の逸材です」(在京球団スタッフ) 佐々木の同大会後のスケジュールも見えてきた。大会終了後、進路に関する家族会議を開くというのだ。 今年4月、代表候補の強化合宿が行われた時点で、佐々木は「プロ志望」を明言しており、その意思は変わっていない。9月16日の連休明けに会見を開き、プロ志望を正式に表明する。 その情報は各球団も掴んでおり、現日本ハムの清宮幸太郎(20)がドラフト候補だった2017年と同様、各球団は佐々木との面談を申し込むという。 「当時、清宮はメジャー志向が強く、成長するために日本のプロ野球に入るというプランでした。線の細い佐々木は、血マメもそうですが、怪我をしやすい体質。鍛え上げるというよりも、理論付けされた練習メニューを提示し、大切に育てると約束しないと、交渉は難航するでしょう」(同) 希望球団はないらしいが、きちんと条件提示できなければ、「指名お断り」なんてことにもなりかねない。 「清宮も怪我が多い。高校時代の練習不足が原因とされていますが、佐々木と相通ずるものがある。ただ、日ハムは清宮が30打席以上無安打でも栗山英樹監督が一軍で使い続けました。ハンカチ王子にも戦力外通告をしない球団ですから、プロで通用しなかったときのことを考えて佐々木は日ハムに行ったほうがいいのかも」(スポーツ紙記者) 繊細な怪物――過保護が吉と出るか、凶と出るか。
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スポーツ 2019年09月10日 17時30分
「ビンタも辞さず」蝶野正洋がヒロ斎藤40周年興行でレフェリーに!LEONAも復帰!
藤波辰爾が主宰するプロレス団体ドラディションは10月ツアー『RAGING OUTLAW TOUR〜HIRO SAITO 40th ANNIVERSARY〜』(10.25東京・後楽園ホール大会、10.27大阪・大阪南港 ATCホール Cホール大会)に関する記者会見を9日に開いた。 この日は首都圏を台風が直撃し、開始時間を遅らせた。銀座にある『ARISTRIST LOUNGE GINZA3』にヒロ斎藤、LEONA、そして蝶野正洋が出席。既にヒロ斎藤絡みの記念マッチは発表済みだが、10.25後楽園大会では、蝶野がヒロ斎藤の試合にスペシャルレフェリーとして参加する。長期欠場中だった藤波の長男、LEONAはドラゴンゲートの新井健一郎を相手に復帰戦を行う。 蝶野は「去年、ヒロさんから40周年をやると聞いていて、そのときは必ず協力する」と話していたそうで、「ヒロさんが陰ながらサポートしてくれたから、自分もひとつの時代を築くことができた」とかつて狼軍団、nWo JAPAN、TEAM2000で行動をともにした斎藤との強い絆をアピール。ヒロとトリオを結成する武藤敬司と天山広吉のことは「信頼できない」という。特に武藤に関しては不信感を抱いているようで、「ヒロさんを守るためにレフェリーとして参加させていただく」と説明している。 ヒロは「自分としてはセコンドについてくれた方が…」と少し困惑しながら「レフェリーと聞いてビックリした」とポツリ。それを聞いた蝶野はヒロとの思い出を口にした。「あの頃は全てヒロさんが考えていた。それを俺が吠えて、天山がスピーカー役をしていただけ」と当時の裏話も披露。記者から「ヒロが勝つために何でもする?」と質問されると「レフェリーなんでそこは公平にする」と話したが、対戦相手は藤波&越中詩郎&獣神サンダー・ライガー。特に越中とは先日行われたプロレスリング・マスターズで対峙したばかり。越中から対戦も迫られているだけに、キナ臭さも感じなくもない。選手を分ける際には「ビンタぐらいはあるかもしれない。最近の得意技はビンタなんで」と笑わせた。蝶野のレフェリングに注目だ。 左足首の骨折により、1年3カ月ぶりの復帰となるLEONAは、欠場中にチャンピオンになった同世代に刺激を受けた様子。怪我に関しては「自分の中で心配はない」と言い切った。「もっともっと自分の新しい部分を見せたい。1日も早くリングの上で発散させたい」と復帰への熱い思いを語った。対戦相手のアラケンはインディー団体のタイトルを総ナメにしてきた実力者。パワーアップしたLEONAが復帰戦で金星を挙げることができるのか、大いに期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月10日 11時30分
オリックス、まさかの8連敗!“神童”山本由伸復帰も遠のくCS進出…11連戦勝ち越せず!
8月を14勝9敗と猛追撃を見せ、最下位も脱出しクライマックスシリーズ(CS)進出も射程圏内に入れていたオリックス。しかし、9月に入ってから勝ち星に恵まれず、引き分けひとつを挟んで今シーズンワーストの8連敗。CSに向けて勝ち越しが必須とされていた8月30日からの11連戦は、2勝8敗1分けに終わり、再び最下位に転落。CS争いから大きく後退してしまった。 チームにとって一番痛かったのは、4日に登録抹消されたロメロと安達了一の離脱である。ロメロは打率.385、本塁打7本、25打点、安達は打率.292、本塁打2本、14打点、8月のオリックス躍進を引っ張ってきた2人は、今月も打率.400を記録していただけに、好調だった打撃陣に与えたダメージは深い。しかし、宗佑磨が8月は.350、今月は.400の打率をマーク。首位打者も視野に入れている“マッチョマン”吉田正尚も8月は.407、今月は.438と好調をキープしているのはまだ救われるところだが、クリーンナップを担うモヤは今月.194と低迷。ロメロが抜けた穴は、小島脩平や中川圭太が務めているが、破壊力不足は否めない。 投手陣では開幕から唯一ローテーションを守っている“エース”山岡泰輔が二桁勝利を挙げてから足踏み状態が続き、防御率も4.06と失点が目立つ。アルバース、竹安大知、K-鈴木、荒西祐大、張奕らが離脱者の穴を埋めるべく先発を務めているが、好不調の差が激しく、「計算が出来る先発投手」が出て来なかったのも、大型連敗を生んだ原因と言っていいだろう。8日には“神童”山本由伸が6回を1失点の好投を見せ復活をアピールしたが、復帰前と同じく援護に恵まれず連敗を止められなかった。しかし、由伸は最優秀防御率のタイトルが狙える「計算が出来る先発投手」であることから、由伸が残りシーズンで同じようなピッチングを続けていくことで、チームに良い流れが戻って来ることを願うばかりだ。 3位ロッテとは6.5ゲーム差。残り15試合の内訳は、対ソフトバンク5試合、対西武1試合、対ロッテ3試合、対楽天3試合、対日本ハム3試合となっている。今シーズンは特に苦手としているソフトバンクとの試合が最も多く、CS進出への道のりは極めて厳しい状況だが、一戦一戦勝ち続ける他、ミラクルは起こらない。まずは11日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で連敗を止めて、週末の楽天3連戦が行われる京セラドーム大阪に戻りたい。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月10日 06時30分
阪神、矢野監督が名前も聞きたくないほどソラーテに激怒のワケ 「適性診断」を怠った球団にも原因?
本当に必要な人材は有能な外国人選手ではなく、チームマネジメントのできるフロントスタッフではないだろうか。 阪神がヤンハービス・ソラーテ内野手(32)を解雇する方針を固めた。「こんなん許したら、もう、チームが成り立たない!」という、谷本修球団本部長の言葉からして、正式退団は時間の問題だろう。 「矢野燿大監督(50)もご立腹です。ソラーテの質問をするだけで不機嫌になるというか」(在阪記者) ソラーテは一軍に再合流したのは、9月6日。ユニフォームに着替えて球場入りもしたが、矢野監督に「モチベーションが上がらない」と“泣き”を入れてきた。場所を変えて話し合ったが、矢野監督を怒らせるだけだったという。同日に予定されていた出場登録は見送られ、解雇手続きが進められた。 こうした経緯を聞いていると、ソラーテに非があるのは明白だ。この件を何人かのプロ野球解説者に聞いてみた。すると、意外な答えが返ってきた。「外国人選手では、よくあること」。 「気分屋なんだよね。それは、昭和時代のプロ野球からずっと変わっていません。感情の起伏が激しいというか、ノッている時とそうでない時があって、監督、コーチ、フロントも、外国人選手には多かれ少なかれ、そういう一面を持っていると捉えているはず」 もちろん、クライマックスシリーズ進出権を懸け、もう1敗もできない厳しい戦いが続いている中での「やりたくない発言」は許されない。要するに、ソラーテのモチベーションを持続させるような環境が作られていない阪神にも、改善点があるというわけだ。 コーチ経験を持つプロ野球解説者がこう言う。 「一例を上げると、巨人のゲレーロですよ。去年までは感情の起伏が激しく、二軍調整中、その視察に現れた高橋由伸監督(当時)との話し合いすら拒否しました。それが今、ノリノリで野球をやっています。原辰徳監督のほうが高橋前監督よりも年を取っている分、ゲレーロのワガママを許し、おだてて、ノセてやることができるんでしょう」 だが、こんな指摘も聞かれた。外国人選手を獲得する際、その性格も調査しているそうだ。日本人選手のようにマジメにやってくれるに越したことはないが、日本での生活に馴染めないほど、感情の起伏が激しい選手、あるいは、異国での生活でナーバスになりやすいタイプは、獲得を見送る。外国人選手を売り込む側の代理人にしても、クライアントがその能力を発揮できない環境であれば、入団交渉は進めないはずだ。 阪神はこうした“適性判断”の調査をやらなかったのではないかと、疑問を呈する声も聞かれた。 「シーズン途中での緊急獲得だったので、性格面まではきちんと調査しなかったのでしょう。二軍調整となった場合、通訳がつかない時もありますから」(前出・在阪記者) 関西圏のテレビ番組で目下、取り上げられている阪神情報は「鳥谷の退団問題」。番組に出演した阪神OBの中には“球団批判”とも取れるコメントもあった。OBがタイガースに対し、厳しい物言いをするのは珍しいことだ。阪神はまだチーム再建の途中だが、優秀な外国人選手よりも、トラブルを未然に防ぐことのできる優秀なフロントスタッフを獲得すべきではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月09日 22時30分
棚橋弘至、前哨戦敗退もザックから“奥の手”ザックドライバーを引き出した?
新日本プロレス『Road to DESTRUCTION』▽6日 東京・後楽園ホール 観衆1,646人(満員) 日本時間1日に新日本プロレス初のイギリス・ロンドンで開催されたビッグマッチ『NJPW Royal Quest』で、イギリス出身のザック・セイバーJr.からブリティッシュヘビー級王座を奪取した棚橋弘至。この試合後、ザックは日本でのリターンマッチを要求し、新日本がこれを認めたことから、15日に大分・別府ビーコンプラザで開催するビッグマッチ『DESTRUCTION in BEPPU』のメインイベントで再戦が組まれる。 今シリーズは、開幕戦から最終戦まで棚橋とザックの対戦がタッグマッチで組まれており、後楽園ホール3連戦でも激しい前哨戦が繰り広げられている。 「引き出しが多いザックだけど、前哨戦で引き出しを全部開けてやる」 4日の後楽園大会で、前哨戦の“頭”を取った棚橋は、自他ともに認める「苦手なタイプ」であるザックに対して、前哨戦で全ての引き出しを開けた上で、リターンマッチを退けてみせると宣言した。連勝した5日の試合後には「引き出すだけじゃなく、俺のものにしてやる」とも豪語した。満身創痍の棚橋にとって、多彩かつ予想不可能な関節技を持っているザックの引き出しを開けるというのは、自らの肉体を削ることになり、リスクは高い。しかし、棚橋がザックから勝利を収めた試合は、ザックの土俵で闘っている試合が多いのも事実で、ザックが繰り出す技を全て把握していれば怖さは軽減するのかもしれない。 後楽園3連戦の最終日(6日)は、メインイベントで、棚橋は田口隆祐と、ザックは鈴木みのるとタッグを組んで激突した。試合前にみのるが対戦を迫っている解説席の獣神サンダー・ライガーを急襲。リングに上げてイスの上にゴッチ式パイルドライバーを決めてKO。異変に気づいた棚橋と田口が救出に駆けつけたところで試合開始のゴングが鳴るという荒れた展開から試合が始まったが、試合になると、みのるはザックのサポートに回り、棚橋に狙いを定めていく。前哨戦2連勝の立役者だった田口がこの日もいい動きを見せていたが、ザックは棚橋を“奥の手”ザックドライバーで排除すると、試合の権利があった田口にもザックドライバーを決めてカウント3。試合前は棚橋を関節技で捕獲してダメージを加えた。 ザックは試合後もマイクを持って、棚橋とイギリスのボリス・ジョンソン首相を批判して意気揚々と引き揚げて行ったが、棚橋にしてみれば“奥の手”である「ザックドライバー」を引き出せたのは大きな収獲だったのではないだろうか。前哨戦3連敗だけは逃れたいザックが思わず出してしまった「ザックドライバー」は、棚橋の体にしっかりと刻み込まれたのは事実だ。 「何があろうとこのベルトは離さない。両想いになるまでは…」 棚橋はブリティッシュヘビー級のベルトと、東京ドームまで共にすることで、“両想い”になりたいと本気で思っている。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月09日 19時58分
巨人、台風が「5年ぶりの優勝」を引き寄せた? ライバル・DeNAへの“妨害”も追い風となるか
8日未明から9日明け方にかけて、関東地方に接近・上陸した台風15号。首都圏の通勤・通学に大打撃を与えたこの台風は、8日に予定されていた巨人対ヤクルト(神宮球場)の一戦を中止に追い込むなど球界にも影響を及ぼした。 関東に上陸した台風の中では、過去最強クラスと伝えられていた今回の台風15号。それだけに、試合の中止自体には「中止は妥当な判断だったと思う」、「安全面を考えたらしょうがない」、「選手、観客に何かあってからでは遅いしな」といった声が数多く寄せられている。 一方、中には「試合が無くなって助かった」、「不謹慎かもしれないけど、巨人にとっては追い風になりそう」、「来なかったら逆にマズかった」といった声も。今回の台風襲来を、むしろ歓迎している巨人ファンも多いことが浮き彫りとなっている。 各メディアの報道によると、ヤクルト戦の先発にクックを立てていた巨人は、10日から行われる2位DeNAとの初戦では古川侑利(現在二軍)、もしくは桜井俊貴を先発起用する予定だったという。ただ、古川は楽天時代の6月22日DeNA戦で初回7失点と大炎上しており、桜井も先発ならば中4日での登板とそれぞれに不安要素があった。 しかし、今回の中止でクックが10日DeNA戦にスライドしたことにより、相性が悪い古川の起用や、それに伴う一、二軍の選手入れ替えは回避。桜井も中4日ではなく、中5日以上の間隔を空けた上で2戦目以降に送り込むことが可能となった。 また、先週のチームが4連敗を含む1勝4敗とかなり低調だったところを見ると、今回の中止は野手陣・ブルペン陣にとってもいい気分転換となったことは濃厚だろう。 一方、8日中日戦(ナゴヤドーム)に敗れたDeNAは、台風の影響で交通機関がストップしたことで試合後に移動できず、本来予定されていた9日の休養日を移動日に変更。また、初戦に先発する今永昇太も9日の練習に向かう際、渋滞に巻き込まれ5時間以上足止めを食らうなど、巨人とは対照的に試合前から予期せぬ消耗を強いられている。 首位を4ゲーム差で追うDeNAは、巨人と同じく先週は1勝4敗と不調。ただ、今シーズンは巨人に対して10勝9敗と勝ち越しており、直接対決も6試合残っている。逆転優勝に向けて、目の色を変えて向かってくることは全くもって想像に難くない。 そのDeNAとの決戦を前にチームの状態が上がらず、先発の台所事情も厳しかった巨人。この状況を変えた今回の台風を、巨人ファンの多くが「恵みの台風」と歓迎したのも自然なことなのかもしれない。文 / 柴田雅人
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巨人軍は紳士であることを忘れたのか?
2011年06月22日 15時30分
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スポーツ
武藤前社長の電話1本でクビ…和田京平レフェリーが単独退団会見
2011年06月22日 11時45分
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スポーツ
生え抜き和田京平レフェリー全日本プロレスと“決別”
2011年06月20日 15時30分
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『更迭論』も出た! 阪神株主総会後の真弓監督の奇怪な言動
2011年06月20日 15時30分
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スポーツ
永田をこだわりバックドロップ葬! 諏訪魔が3冠防衛
2011年06月20日 12時30分
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スポーツ
復調の松井を悩ます新指揮官のヘンなウワサ
2011年06月20日 11時45分
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ダイスケが地元・栃木に凱旋! ガッツワールド・プロレスリング6・19茂木大会開催!
2011年06月18日 15時10分