この日は首都圏を台風が直撃し、開始時間を遅らせた。銀座にある『ARISTRIST LOUNGE GINZA3』にヒロ斎藤、LEONA、そして蝶野正洋が出席。既にヒロ斎藤絡みの記念マッチは発表済みだが、10.25後楽園大会では、蝶野がヒロ斎藤の試合にスペシャルレフェリーとして参加する。長期欠場中だった藤波の長男、LEONAはドラゴンゲートの新井健一郎を相手に復帰戦を行う。
蝶野は「去年、ヒロさんから40周年をやると聞いていて、そのときは必ず協力する」と話していたそうで、「ヒロさんが陰ながらサポートしてくれたから、自分もひとつの時代を築くことができた」とかつて狼軍団、nWo JAPAN、TEAM2000で行動をともにした斎藤との強い絆をアピール。ヒロとトリオを結成する武藤敬司と天山広吉のことは「信頼できない」という。特に武藤に関しては不信感を抱いているようで、「ヒロさんを守るためにレフェリーとして参加させていただく」と説明している。
ヒロは「自分としてはセコンドについてくれた方が…」と少し困惑しながら「レフェリーと聞いてビックリした」とポツリ。それを聞いた蝶野はヒロとの思い出を口にした。「あの頃は全てヒロさんが考えていた。それを俺が吠えて、天山がスピーカー役をしていただけ」と当時の裏話も披露。記者から「ヒロが勝つために何でもする?」と質問されると「レフェリーなんでそこは公平にする」と話したが、対戦相手は藤波&越中詩郎&獣神サンダー・ライガー。特に越中とは先日行われたプロレスリング・マスターズで対峙したばかり。越中から対戦も迫られているだけに、キナ臭さも感じなくもない。選手を分ける際には「ビンタぐらいはあるかもしれない。最近の得意技はビンタなんで」と笑わせた。蝶野のレフェリングに注目だ。
左足首の骨折により、1年3カ月ぶりの復帰となるLEONAは、欠場中にチャンピオンになった同世代に刺激を受けた様子。怪我に関しては「自分の中で心配はない」と言い切った。「もっともっと自分の新しい部分を見せたい。1日も早くリングの上で発散させたい」と復帰への熱い思いを語った。対戦相手のアラケンはインディー団体のタイトルを総ナメにしてきた実力者。パワーアップしたLEONAが復帰戦で金星を挙げることができるのか、大いに期待したい。
(どら増田)